イギーポッポさんの映画レビュー・感想・評価

イギーポッポ

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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.1

ダイジンの気紛れに見える行動、サダイジンの余計な本音を言わしちゃう部分。でも日本の神様ってそんな善悪関係ない我が儘なもんよな。
人間の思い通りにならない天地自然の力。その象徴としての大地震、神の力。
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

2.8

一応、念を入れて改めて考えるけど、これ、ユダヤ人を虐殺するのを決めてる会議ですよね?こんなに冷静に淡々と、(大量に出る生ゴミの処理方法)みたいな感じで決定できるの?
お前ら全員人間じゃねえ!!…てそれ
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ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲(1987年製作の映画)

2.3

こんなに中身の無い映画ってあります?一応喧嘩と恋の青春の日々。なんでしょうけど、映画として無茶苦茶。でものその中身の無さを生身のぶっつけテンションで再現不能なエナジーに変えて、特殊な映画になってたのよ>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

2.7

これは辛い。延々退屈なアシスタント業務描写が続く。ほぼオフィスのシーンのみ。これは観てる観客とヒロインとの我慢比べムービー。家に帰ってゆっくりするシーンが欲しくなってくる(まともな食事食べたいねぇ)。>>続きを読む

キャンディマン(2021年製作の映画)

2.9

僕の右手を知りませんか~♪
キャンディマンのリメイクというより、もはやジョーダンピールの作品やんこれ。
アメリカで黒人であることをしっかり描かないといけない義務感!
そら、黒人アーティストにとっちゃ、
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

韓国人キャストで韓国で撮ってるからと言って韓国映画ではない。是枝映画なんですよね。でも、いつもの是枝でもない。絶妙なケミストリー起こしてるアジア映画。
やはり家族がテーマの是枝作品。疑似家族は家族では
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記憶屋 あなたを忘れない(2020年製作の映画)

2.7

エターナル・サンシャインが凄い切なく残酷で、その残酷さは美しい思い出ゆえに。て話やったやん。で、本作は近いモノを扱っているけど、残酷な辛い思い出も、それすら人生の彩り。だがら記憶を消すことに最後は罰が>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.7

これは切ない。貧困の連鎖というか、抜けられない構造的な社会の歪みが、何の罪もない子供達に全部のし掛かる。こうならざるを得ない、こう成長せざるを得ない。明日のない、未来に希望のない街の、手口のない一方通>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.7

POPにPG12。あっけらかんと命が軽くて、ちゃんと血が出て、起承転結ハッキリしてて。邦画の未来はまだまだ明るいって思わせてくれました。
本宮のVシネキャリアがあるからこそのギャップ素敵やん。後始末係
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

3.0

エドガー・ライトの変質的なまでの狂気の愛が駄々漏れ。その切ない刹那的で永遠な愛はスパークスにも通じるものだわ。
半世紀に及ぶキャリアを通して、彼らのアティトゥードの不変さ。パンクの時代に不遇だったけど
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.1

動物好きモフモフ好き、かつ気持ち悪いモノ好きとしたら、こりゃキモ可愛いどころじゃないキモさでウハウハっすよ!
タブーなど本当は存在しないのに、文明・文化とやらが邪魔をする。そんなモノは家畜にでも食わせ
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.1

幽霊とか殺人鬼とか地震とか、ホラーやディザスタームービー色々あれど、“高いところから落ちたら人は死ぬよ”て一番身近で一番リアルな怖さでは?
だったらそれだけで二時間引っ張りましょう!!
だからこそ臨場
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.0

あの、なまいきシャルットがたどり着いた先、完成形はこんな感じです。
この監督の作品はいつも宗教を連想させるけと、今回は特に。というかズバリそのもの。で、男からしたらホラー映画と解釈してもええような気が
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事故物件 歪んだ家(2022年製作の映画)

2.5

こじんまりとして悪くなかった。怖くはないけど。
養子の長女はシックセンスみたいなもんで、だから最初からこの家おかしいって分かってて、でも誰も霊が見えないから信じないだろうなってのも分かってて。賢いがゆ
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.0

え?こんなに重い話なの?この映画。
お互いがお互いしかいない、ニコイチの関係、ソウルメイトなのかどうより、マリコの環境がそうさせた部分は大きそうだし、寧ろこの二人は共依存の関係ですらあり。今となっては
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.3

まだ生きてたんかいっ!サリンジャー!95年当時でも既に伝説の作家過ぎて。しかも世間から隠れて生活してる状態やから余計に。でもレジェンドに送られてくるファンレターが、純粋な熱意に満ちてて素敵っす。
「プ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.1

何か世間では世紀の駄作。みたいな言われようやが、俺は楽しめたぞ!人の評価だけを当てにするなぃっ!(フィルマークスでいつも人の評価見てるけど)、ちゃんと鑑賞して己の眼で判断しろぃっ!
モービウスも楽しめ
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来る(2018年製作の映画)

3.3

この、前半の主人公の造形が良い。見栄と自己顕示欲の塊で他人に愛がなくて自分だけが好きな中身がスッカスカ男。そんな人間が唯一無二の愛を注ぐ娘だけは本音で身体を張って守ろうとする。いや、それもただの理想の>>続きを読む

BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ(2022年製作の映画)

3.0

こういう、小作品でもちゃんと気の効いたセンスある仕上がりにするA24に対する信頼というか、ブランド力よ。
数年前に流行った人狼ってアレ、人間のズルさと不信感で友達と険悪になるというか、ヒビ入るよね(や
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.2

戦だけで2時間引っ張るとは、おぬしも男よのぅ。その分ストーリーは存在しないようなものだけど、観たかったのは血沸き肉踊る戦のスペクタクルだから良かろうなのだぁっ!…でも、前作と雰囲気かなり違う仕上がりな>>続きを読む

フェノミナ インテグラルハード完全版(1985年製作の映画)

3.2

数々のケレン味溢れ 唐突な演出!映画的な楽しさやオドロオドロしさが優先!映画的欲求を優先したらこうなったの!ツッコミどころ満載とか言うたらダメ~っ!
しかしまぁ、ジェニファー演じるジェニファーが可愛す
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いつか、いつも……いつまでも。(2022年製作の映画)

3.0

何か…懐かしい感じ。
セットや照明が映画というよりお昼の30分ドラマって感じのチープさ。予定調和のハートフルコメディさもお昼の30分ドラマって感じ。何だかなぁ…と思う一方、これって懐かしく、そして暖か
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エリジウム(2013年製作の映画)

2.8

どうしてこうなった?
ジョディ・フォスターが悪役というのが新鮮だったし、ワクワクしたけど、この倒され方でええの?
マットデイモンがいきなりの余命宣告からの雑な改造人間手術!これもうちょっとスタイリッシ
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リカ ~自称28歳の純愛モンスター~(2021年製作の映画)

1.8

あれ?何か、ニチアサっぽい。悪い意味で。傷が赤く光るとか、何そのエフェクト。んで後半の怪人的なスピードとジャンプと壁よじ登り。いや、この言い方はニチアサに失礼やな。(霧子と不破が出てるけど)
んでこの
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

思ってた以上のフェミニズム映画。
とは言え、消えるべき命を誕生させてくれたGODと最初から愛情で接した助手も、己の都合で真実を隠した卑怯者と捉えられるのに、そこの裁きは?とか、男の身でも感じた。

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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.7

リアル。よりもリアリティ。
パワハラセクハラ全開!女性で性的マイノリティーだけど、その差別問題や人権意識から自由?いや、応援する側に見えて寧ろ差別する側やん!悪しき男性像やん!この本来ならベタベタな正
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仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.1

シリーズとシリーズ、あんま間を空けすぎて観たらあかんど。なんつーか内容というより登場人物忘れとるんですわ。
じゃっども相変わらず問題ないんじゃ。何せ過去作で死んだ役者が別の役やってたり、同じ役を別の俳
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.5

これ、少しでも間違ったら、ただのドタバタコメディに堕す。そんな扱いに最繊細さを要する作品も、マッツにかかればこれ以上ない切なさと社会問題にまで仕上がるよ!
日本人はお酒弱い人が多いから、こんな実験とて
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(2022年製作の映画)

3.1

ロマンポルノだもん、性描写をしっかり描く。しかしそれは無くても良いではなく、ガッツリ意味ある、というか、性を割りきってオヤジコレクションしてた女性が、同年代との恋愛を通して、本当の恋による幸せに満ちた>>続きを読む

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

2.9

楽しいんだけどねぇ。家族と自己犠牲の精神。そして誰も死なない。死なせない。みたいなのは熱くなるんだけどねぇ。
その先がないというか、シリーズや世界が次に繋がって期待が増す感じがないのよ。
ルーシーリュ
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スマイル(2022年製作の映画)

3.4

怒りの表情で迫ってこられる恐ろしさはテラー。満面の笑みで迫ってこられるの、それがホラー。
笑顔と死という一見矛盾するものが同じ次元で結び付いているから理解出来ない。理解出来ないものを人は恐れる。
ホラ
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20世紀少年<第2章> 最後の希望(2008年製作の映画)

2.2

三部作で一番盛り下がっているのがこの2章だと思いました。
中継ぎで、ケンジの復活へ向けての繋ぎだから仕方がない?
いやまぁ、今回の主役のカンナも魅力的ではあるのだが、いかんせん意志はあっても力が足りな
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

3.0

コンプレックスが強ければ強いほど、解放する鍵を見つけた時は出力が大きい。それがまた久々の(初めての?)恋愛となれば。
イケメンの年上の映画監督って、ただでさえ若い女性はクラクラするヤツやん。それがこの
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ブラック・フライデーの恐怖!(2021年製作の映画)

3.2

バカでありたい。バカになりたい。バカで死にたい。
これっすよこれ!ブルースキャンベル印の脳ミソ一切使わないおバカホラーをご堪能あれ!
デパート立て籠りはゾンビ映画の常套というか、ロメロオマージュやし、
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20世紀少年<最終章> ぼくらの旗(2009年製作の映画)

2.5

全然原作知らないで観たのですが、1~2~3と、どんどんテンションとワクワクが下がって行ったような。

すげーオールスターキャストでやることか?て思ったが、どうだろう。
長友の嫁が可愛いのは分かった。
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20世紀少年 <第1章> 終わりの始まり(2008年製作の映画)

2.6

凄いキャストなんですが、言わせてもらうなら、50話くらいのドラマのダイジェストみたい。んで08年当時としてもCGがしょぼい。
三部作なんだから、もっとしっかり人物とエピソードを掘り下げられんもんやった
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