生き方がものすごく下手な、生き苦しい男の生き様。純粋を通り越してまさにカイブツ。世間の常識に抗いながら自分が相手にするのはその世間。この男、どんな子供だったんだろう、何がこんなに笑いにのめり込ませたの>>続きを読む
この映画、ワンちゃんたちへの愛がいっぱいでよかった。ワンちゃんたちと一緒に暮らせていいな。もちろんそれには大きな責任と世話や手間が要るけど、生命を預かるんだから当然だろう。保護施設がいっぱいの現状と安>>続きを読む
白黒版を見ていると、戦後の焼け跡、バラック、闇市など、昭和20年代に作られた様々な映画、ごとに黒澤明監督の「酔いどれ天使」や「野良犬」を見ているような気分になった。だから「未来を生きる」という当時の人>>続きを読む
何かあったとき手元にカメラがあったらなにはなくともカメラを回す、それがカメラマンの性なんだと思った。当時のフィルムは可燃性で自らの命の危険もあるのに震災後の大火事に近づくなんて、一般の人には考えられな>>続きを読む
八代亜紀さんが亡くなられたと知り、見たくなった。この映画のタイトルを聞くだけであのシーンが、あの歌声がパアーッと頭の中に広がる。冬の北国の小さな港町の小さな居酒屋で孤独な男と女が肩を寄せ合いテレビから>>続きを読む
小学生の頃、夏休みってものすごく特別なものだったな。自分では分からないけど、端から見ると何かしらを経験して少しだけ成長していたように思う。1960年代の昭和の夏、懐かしい。ちょっとした路地裏、地元の人>>続きを読む
こんな時にこの映画をみたのは良かったのかどうか。ああいう事態になったとき奪い合い殺し合うのか助け合い与え合うのか。みんな普通の人達が次第に空気に染まっていく流れが怖い。「福田村事件」に似ている。あんな>>続きを読む
おもしろかった。南と北を結ぶのが政治思想も何もなくテロリストでもなく「宝くじ=金」というのが人間臭くて好き。アイドルダンスのシーンは見事!美事! ドタバタのファンタジーコメディーだけど、いつか両国が自>>続きを読む
かなり久しぶりに見た。心を込めて作る料理が人の心を暖め幸福で満たしてくれることを学んだ映画だった。北欧の寒村の風景や清貧と信仰の生き方。俗物の僕にはとても真似できないが、少しはそれに近づけたらいいなと>>続きを読む
昭和31年ば終戦から11年目、映画でいえばカラー作品も多く作られるようになり、日本初のシネスコ映画ができる前年か。戦後の復興が目覚ましい頃だろう。この映画にはその「復興のために犠牲になるのは素晴らしい>>続きを読む
かなりの純愛映画だった。主人公が最初っから最後までド直線にひとりの人を想い続ける様が可笑しくも美しい。立派だ。死後の世界の様子や死者の送り方など、日本と似ているところや違うところを見つけるのが楽しかっ>>続きを読む
大まかな粗筋だけで見たのだが、まさにクリスマス・ファンタジー映画。誰でも自分の人生のあそこで別の人生を選んでいたら今頃どうなっているだろうか、なんて考えることはあると思う。僕も人生の終着が見えてきてい>>続きを読む
若者向けの、今時JKタイムスリップ特攻隊悲恋お涙頂戴的キラキラ映画かと侮っていたら、足元を掬われた感じ。主人公のキャラクターはあまり好きではなかったが、しっかり成長する姿はよかった。特攻隊の辛さ苦しさ>>続きを読む
結婚を申し込まれた時の市子の笑顔と涙か印象深い。それまでの市子の人生は不幸のパック詰めみたいで何とも息苦しい。誰かが気づいて何とかしてやれなかったのだろうか。それでも生きていく市子の強さと悲しさを感じ>>続きを読む
数十年ぶりに見た。かなり面白かった。大陸横断豪華列車に乗り込む色々な国の色々なアイデンティティーを持つ人達、スリル、サスペンス、ミステリー、ドラマ、それだけでもワクワクする。まだ、とても便利で手軽なC>>続きを読む
そこそこ楽しめた。暇潰し的に軽い気持ちで見てちょうどいいかも。実にわかりやすいステレオタイプな登場人物にあまり深くはない事件の謎。でも物足りなさが残る。このストーリーの中で一番印象に残るのはあの少年か>>続きを読む
冴えない地下アイドルグループのなんかグダグダしたような仲間意識の感じがリアルだった。全然熱意のないマネージャーとのいきさつとか、6人+1人の美少女達で作りようによってはもっと派手な見せ場もできるだろう>>続きを読む
結局は韓国でも人より数字の社会なんだ。いつでも社会的に立場の弱い人や貧しい人に意図的にシワを寄せているんだ。パーティー券やキックバックしてる人たちには全然縁のない話なんだろうな。ソヒが次第に神経を病ん>>続きを読む
ワンシットコメディーでヨーロッパ企画で思いがけない事態にみんながワタワタするストーリーなのだが、いまいちはじけなかった。ひとりの夢をみんなで叶えようと一所懸命になったり、奇跡は起こる願いは叶うという意>>続きを読む
昨日別の松竹の喜劇映画を見たが気持ちが落ち着かなかった。でも、今日これを見てとても安心した。きっと「家族」が描かれているからだと思う。これも寅さんシリーズでも名作中の名作だと思う。貧相な老人が実は…と>>続きを読む
朝、自分の畑で育てた野菜を収穫し、調理する。人の動きも調理の手順も無駄なくきれいなこと。料理も美味しそう。20年以上にもわたって毎日繰り返してきたこういう営みが深い信頼になってきたのだろう。そして「光>>続きを読む
笠智衆さんがブラジル帰りの老人。それにポン引きの若者と記憶をなくした少女のロードムービー。昭和のごちゃごちゃ感というか、体制や権力への叛骨、破壊力というか、すごくドライな感じがした。出てくる人みんなど>>続きを読む
ポルノ取り締まりの刑事! 女性の裸もいっぱい出てくるし、町の中にも裸のポスターや看板が普通に出ていたし。フランキー堺がこういう役をやると意外にねちっこいというか、生々しさを感じる。でも下品にならないと>>続きを読む
生活に音楽が密着している様子がたまらなく魅力的だった。嬉しいにつけ悲しいにつけ、婚礼にも弔いにも歌い演奏し踊る。素朴だけれど力強い。また、若者が言葉も通じない村の生活に次第に馴染んでいく様子が良かった>>続きを読む
元ナチスのアイヒマンの処刑と火葬にまつわる物語で、実話に基づくものなのかフィクションなのかは分からない。なんかNHKの歴史秘話的なものを見てる感じ。タイトルの意味とかアイヒマンのやったこととか勉強して>>続きを読む
空想する、想像するって豊かで楽しいことだな、とは思うのだけど、そういうのが苦手でその力に乏しくなってしまったせいか、とても他人事に見てしまった。遥か昔には僕にもそんなことができたのかな。現実を見るのは>>続きを読む
大林宣彦監督の自伝的作品、ということで楽しく見られた。映画のフィルムとの出会いとか憧れの女性とか、さもありなん、という感じで良かった。谷啓さんがいい。今回見たのは大林監督が特別名誉館長を勤めてくださっ>>続きを読む
女の子ふたりのロードムービ、ギリシャやトルコの音楽、そんな予備知識しかなくて見たのだが、正直ドラマ部分はわからなかった。今どこにいるのか、どこに向かっているのが、難民とは何なのか、経済や政治の問題とは>>続きを読む
実にわかりやすいハートウォーミング映画だ。西部劇としては銃撃戦や決闘もなく異色作だが、クリスマス映画として見ればこれは実に真っ当な映画だ。悪も最後には神の意思に従って改心するのだから。三博士がキリスト>>続きを読む
手持ちカメラの終始揺れ動く画面が、17歳という子供の幼さと大人へと背伸びしようとする狭間の時期の危うさを表しているように思えた。あの儚さ脆さ危うさの演技の見事なこと。父親が亡くなってその心の穴を埋める>>続きを読む
本当に本当に久しぶりに見た。前に見たときは実加が姉の千津子の力を借りて成長していくファンタジックな物語と見ていた。今回見て、もちろんそれはあるけど、思った以上に「死」の色が濃いと思った。だからこそ実加>>続きを読む
なんだかほんわかとした気持ちになった。他人を幸せにする喜びに目覚めた女の子の恋の物語か。かなりメルヘンチックだけど甘ったるいわけじゃない。カフェのトイレで致してる時、食器や水が細かく揺れてる描写なんて>>続きを読む
サイコパスVS連続猟奇殺人鬼。どんな心理戦があるのかと楽しみにしてたけど、何となく先が読めてしまった。古びた洋館の地下室、マッドドクター、燃える実験室。ゴシックホラーのお膳立ても揃ってて好みの雰囲気だ>>続きを読む
粗筋を読んでコメディー映画だと思っていたが、考えさせられる内容だった。異分子を炙り出して排除しようとする心理は、先日見た「福田村事件」と同じだと思った。見た目や出自とかではなく、その人を「心の目」で見>>続きを読む
そこそこの時間でストーリーがサクサク進んでコンパクトにまとまっていて見やすかった。飛行機の不時着と武装テロ集団との戦いのミックスで、予想通りの展開ではあるけど見所も多くて面白かった。機長とテロリストと>>続きを読む
前作にも増してエグかった。伝説パートの演技の濃い~こと! 俳優さんたちスゲェ。武蔵野線誕生秘話とか誰も知らない埼玉のタワーとか、埼玉県民なので(心の中で)大笑いしてしまった。おそらく滋賀県の人達も、あ>>続きを読む