Hamanさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.5

列車爆破テロを止められないと強制的に爆破8分前に転送されるループもの。
観客とジェイク・ギレンホールはなんの説明もなく置いてきぼりのまま爆発してはデスルーラで戻って軍服女性に叱られながら8分前に送り帰
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麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

3.6

オープニングのキャラ紹介画面の陰影がつよすぎて最早ちびくろサンボみたくなってたけど超かっこよかった。
レフンの監督デビュー作が観られて嬉しいよりマッツのデビュー作が観られて嬉しいが勝っちゃう。どんなに
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

4.2

まさかのワンシチュエーションものなんかい。「ソウ」や「キューブ」で育った身からするとワンシチュって単語だけで興奮するよう調教されてるのでファスビンダーのワンシチュってなるならそらもうあれよ

ペトラ・
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.7

いつものすぎて最早なんの新鮮味もないけど流暢な舞台装置とマシンガン台詞読み気持ちよすぎだろ。原作がロアルド・ダールだからウェス・アンダーソン版チャリチョコがある世界線に生まれつきたかったなど思ったりし>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.9

まんま「海底47m」を上下逆さまにしたバージョンでおっぱいがすごい。こっちは死別ではあるけど「海底47m」も失恋旅だったしメリケン女子の傷心の癒しかたってアップダウン激しいやつしかないんですかしかもお>>続きを読む

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

3.7

脆い心を魔性で武装したはずのマリア・ブラウンに向けられた愛情がどれも本物だったから耐えきれない反動でどでかい愛のしっぺ返しを喰らう。ゆらゆらと安定しない精神に過度な圧力がかかっての大爆発。まるで生卵を>>続きを読む

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.0

差別的な視線で遠くから冷徹に見つめるカメラワークは苦しくあるのにうっとりともしてしまう。他人が存在しなければ二人だけの世界も存在しえない哀しみ。それでも冷ややかな他人の視線よりもおもむろに居心地の悪く>>続きを読む

スランバー・パーティー大虐殺(1982年製作の映画)

4.0

パジャマパーティーを殺人鬼に襲われるだけ。飾り気のないストーリーは数多ある80'sスラッシャーの中でも究極的にシンプルな気がする。だのにめちゃ面白い。ショックシーンに置けるゴア描写の仕事人的な手腕もさ>>続きを読む

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

シングストリートもはじまりのうたも大好きなのに出世作たるこれを観てなかったなと思いそそくさと鑑賞したけどめちゃくちゃ刺さった。というか十代とかに観ずに年齢を重ねた今観てよかったなと思った。プラトニック>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.2

二人がプリティでキュアキュアなのを差し引いても随所に散りばめられた映画的な嘘が醸してるさいつよエンタメ映画臭がすごい。死へのセンチメンタルジャーニーなのに良い感じに軽薄だから何度だって観られちゃう魔力>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

ここで終わってくれたら満足だよってあからさまなチェックポイントが5ヶ所くらいあったのに、なおエンドレスで魘夢へ引き摺りこまれて「もう一回遊べるドン!」が木霊するし、そのたび襟を正しながら辛酸をなめる思>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.6

実際のアモルト神父がどうだったのかは知らないけど移動手段が常に原付なの萌える。ヴァチカンからスペインまでの長距離移動も当たり前に原付。でもよく考えたら田舎の坊さんとかも原付で法事に乗り付けてたし原付っ>>続きを読む

ヘル・レイザー 4Kデジタルリマスター版(1987年製作の映画)

4.5

フェチズムの権化たるピンヘッドさん御一行をスクリーンで観られる日が来るとは!アジアンホラーとはまったく違うのに終始画面が湿気った雰囲気に支配されてる!まるでブルーチーズの臭いがするような(大方フランク>>続きを読む

アイスクリーム殺人事件(2007年製作の映画)

2.8

人間ドロドロ溶解映画として中の下の上。溶けてないわけじゃないからあまり無下にもできないけど、もっとこう、さ…。あと10分は人体がドロドロに溶けてもらわねえとおら満足できねえ

オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

3.5

発色が穏やかじゃなくて大変よろしい。アルモドバル映画の感想はいつもペネロペクルスかわよいしか出てこない気がする。飲み屋で一度だけ会ったおっさんがこの映画をベストムービーに挙げていて、次にそのおっさんが>>続きを読む

ザ・クロッシング(2021年製作の映画)

3.7

油絵アニメーションの受難物語。シャガール、ゴーギャン、マティス辺りの色彩で魅せるタイプの表現なので動き回るだけで脳汁が垂れる。全裸の野ション描写が完全に不必要だったけどあれなに。性癖?

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.0

生首と狐とバリー・コーガンが不気味に喋ったので百点満点

死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.9

はらわた2が大好き人間マンなので今回の真面目すぎる作風には排便中の猫みたいな顔しかできないんだけど、容赦ないキルカウントと景気の良い血糊量だったので結局はとってもグルーヴィー!OPクレジットのシェイキ>>続きを読む

マイティ・ソー(2011年製作の映画)

3.7

マーベル映画且つ、北欧神話の世界観に浅野忠信が存在するの酢豚に入ってるパイナップルみたい

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.5

緑の巨男に興味が持てなくてわりと死んだ目で見てたら、唐突に必殺技を詠唱してきてキュンとしちゃった。しかも技名がハルクスマッシュって。車両を装備品にしがちなのも可愛げがあるし後半にかけてハルクさんの評価>>続きを読む

ジャンキーばあさんのあぶないケーキ屋(2012年製作の映画)

3.6

「食ってみな飛ぶぞ」のガチ版。ブレイキング・バッドとの共通項はあれ裏稼業に染まって次第に心を失っていくウォルターとは対照的に良心を取り戻していく婆さまが印象的。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

アートワークに悶えるやつ。衣装やメイクも刺激的ではあるけどとくにセット萌えが爆発する。ランティモス版フランケンシュタインみたいな内容だったからか30年代インスパイアの壮大で空想的な舞台装飾。すべて歩き>>続きを読む

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.0

最後の教えが本覚思想なの🥺🥺🥺
二人で号泣してたら愛猫に絵に描いたようにドン引きされて笑ってまた泣いた

狼の時刻(1966年製作の映画)

4.5

死ぬほど退屈な前半を耐えたら後半一気に画面が暴力的に狂い咲いてエグかった。伏魔殿に入った瞬間に毛穴の先からキチガイ成分を注入されてるみたいな感覚。面白すぎでは

アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.8

世の中の酸いも甘いも知り尽くしたような年輪からくるミッキー・ロークの汚ねえ顔面がたまらん。居るだけで画面の汚さとリッチさが共存する。俳優界の奈良漬けだよあんたは。

アイアンマン(2008年製作の映画)

3.5

目がない系クリーチャーに目がないので不器用アーム君も例によって好き。ディズニーの「美女と野獣」で歌って踊って喋れる調度品たちの中にいて、なぜか顔面と会話能力を与えられてない衣紋掛けさんみたいな哀愁があ>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.8

嘘みたいに出来がよかったから嘘だ!と思って漫画の前半を読み直して初週で2回観に行っちゃったんだけどやっぱり嘘みたいに出来がよかった。原作読んでる時に野田サトルは「レヴェナント:蘇えりし者」を参考にして>>続きを読む

ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

3.5

なんかもう皆ずっとキレてて人間とサントラの圧が凄い。牛を追うブチ切れおっさんの大群が見たくなる時期に超おすすめ。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.3

一歩間違えたらとんでもなくイタい映画になる可能性があったのに、実写化映画としても一本の邦画としても素ん晴らしい出来だったと思う。この制作陣とキャストそのままで「ファミレス行こ。」もいこ。あと北村一輝が>>続きを読む

君はゾンビに恋してる(2011年製作の映画)

3.0

ゾンビのことが性的に好きな女子高生がゾンビを彼ピにする話。久しぶりにカスみたいなB級で最高だったし、セックスシーンだけ構図にアホほどこだわってんの本当にアホで好き。

恋するけだもの(2020年製作の映画)

4.0

ここにきて宇野a.k.a.江野祥平史上のベストアクト叩きだしてくるの嬉ションで溺れ死にそうになった

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.4

劇伴とゴジラの小顔なのに下半身むっちりスタイルが愛猫に似てるのは萌えたけどその他すべてがダセえ映画

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.5

半世紀経って黒人版エクソシストと呼ばれた亜流「アビィ」と本家エクソシストがフュージョンしてんのかと思って勝手に脳内が色めき立ったけど、アフリカ呪術はフューチャリング止まりですし普通に映画としても盛り上>>続きを読む

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.8

ずっと荒野を彷徨うだけの映画!渋い!未知なものってめちゃくちゃホラーだ。会話が出来ても通じ合っているのか分からないのに言語を介せないとなるとその不安もひとしお。それでも尚のこと通じ合ったような感覚もた>>続きを読む