はならびさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

はならび

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オペラ座 血の喝采 完全版(1988年製作の映画)

3.9

はからずしもゲゲ謎とハシゴしたことで目ん玉ぶっ飛びまくり映画祭してしまった

殺人シーンと大音量ロックンロールの組み合わせってほんとに変な脳波出る 殺人の思い切りの良さよ

冒頭、開演前・終演後の大変
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

風光明媚な山村で起こる血みどろ跡取り騒動、NARUTOばりのバトルアクション、少女漫画ばりの恋愛加糖に戦争と戦後復興の昭和史、目玉飛び交う血気盛んさとは裏腹に道徳的な内容で104分あっという間だった

夜を越える旅(2021年製作の映画)

2.8

生き地獄の修羅場というあらすじにもっと壮大な痴情のもつれを予想していたが…

ホラーになってから出てきたモチーフがきさらぎ駅と猿夢?ぽくてゾワゾワした  あとは来るとか貞子伽耶子が好きな人には受けそう
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

4.3

西村ツチカ先生の絵が色味が動いている!!!と始まった瞬間から感動してしまった 夢のような世界観が美しくもありうっすら恐ろしさも感じるけれど、鳥のまなざしが常にやさしくて胸に残った
観終わった後に原作1
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ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.6

鑑賞後、私はヒッチコックの映画を観たくなり、一緒に観た人は映画を撮りたくなっていた 映像解説の時以外が基本的に数種類のヒッチコックの静止画(若干動いていたが…)なことと、語りのテンポと癖で眠たくなった>>続きを読む

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.8

無知無学なせい南博さんという方が実在するピアニストだということを映画観終わるまで知らなかった あと松丸契は俳優かと思ったらすごいプレイヤーなことにもびっくり

予告兼鑑賞マナーの動画で見ていた華やかで
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雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

4.0

普通にラブストーリーが始まると思ったらタイミングのずれでどんどん最悪の展開へ 

無表情で静かにどんどん破綻していく(しかも理由はベラベラ説明されない!)女の凄み 美人の無表情は恐ろしい

目隠し鬼で
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

3.5

一度裏切った過去はどれだけ改心したとしても跡をついて回るし、裏切りは相手を2度殺す

仲直りのキスをしていたはずのハンサムな夫が一瞬にしてハゲ親父にすり変わって発狂する妻に「突然知らないハゲ親父とキス
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地獄の警備員 デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.0

理不尽パニックスプラッタ 赤いコートと巨体、イヤリングを片耳にゆらすもりのくまさんのような松重豊の色気がすごい!
ピンクの服で商社に毎日出社する専門職と思われるクノ真季子、いやらしさと癇癪の塩梅がすご
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.8

タイトルそのままのような内容に途中寝落ちかけるけど恋愛でも友情でもない人間関係の眩しさとひたすらにカッコいい画面の連続が非常に良かった

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.6

外国人という背景によって無口な移民の男と旦那を亡くした掃除婦の中年女、2人が周りに受け入れられてからお互いを蔑ろにしていく様子が生々しかった

善人などおらず自分の価値観や利害で振る舞う人々に逆にいや
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天使の影(1976年製作の映画)

3.6

内容は台詞が難解で字幕読んでるとわけがわからなくなり脱落してしまったが画面作りのこだわりがかっこよかった 無限回廊、真上から見下ろされる室内、教会

キングダム エクソダス〈脱出〉(2022年製作の映画)

4.5

こういう映画でしか得られない満足感を得た わかりやすい色気トラップに引っかかり続ける男、あまりの性格のカスさに一層可愛らしく見える

行き当たりばったりなようにもアドリブのようにも作り込まれてるように
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

御伽話(ディズニー?)のモチーフと、過去のジブリのモチーフを混ぜ込んでいるんだろうなと感じるシーンが度々あり、子供に向けた物語を作ろうとしているのかと思った あとジブリのモブってこんなに均一でモブモブ>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.5

登場人物のキャラ立ちが良すぎる
前情報なしに見たのでオチが全然予想できておらず、そうなのか!!と非常に楽しめた それまでの描き方も無理なくリアリティのある範囲なのがまたよかった

アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

3.5

松本まりかと安達祐実を姉妹にするって良すぎて情緒がぐちゃぐちゃになるかと思った おばと姪、店員と客それぞれの女女の組み合わせは微笑ましかったが語り部的意味なのか度々挟まる詩羽のエモ気のソロシーンはイマ>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.5

面白かった 子供の神性が眩しい
内容はさておき予告や宣伝の仕方はうーん フェイントが必要な作品だったのか?

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.8

途中まで怖くて薄めで観てたけど終盤怒涛の神秘バトルになりハリーポッターシリーズでしか見れないようなシーンがたくさんあって興奮した

悪夢に追い詰められていくがそれに立ち向かう原動力というか反抗する力の
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

家族/人間関係の個人的な映画としてだけじゃなくて、人間の営み、人生の価値、人生のバトンを渡していくことのような、とても大きな視点の映画にも受け取れて、ああすごい映画を観たと思った 太陽は愛の言い換えな>>続きを読む

水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.6

原作だとユーモア溢れるこころの声が独白の形にはならず(モノローグ多いの苦手だからどうなるのか気になってた)、普通の庶民の家が民族学者の家に変容しており、優しい水彩はカラフルな色彩に
榊さんってこんなキ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.6

馬の合わない上司に対するやり過ごし方ムーブに親近感 デカい豪邸最新の車最高峰の職場、持つ女がただただカッコよかったけれど、やってしまったことはやっててしまったこととしてあり続ける

わずかな会話しかな
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.4

岸辺露伴とナナセの関係がいい意味でセクシーで関係性たまんね〜と興奮していた ヒステリック持ちに見える(やや過剰感あったが)年上女性に翻弄される露伴少年!
前半はテンポ良く進んだのに後半やたら説明的なな
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冬の旅(1985年製作の映画)

3.0

予告された死と不思議な証言の入り、回想の9割近くからなぜ死んだのか全然わからないのにラストの怒涛さが凄まじかった あれは怖い

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.5

1のおかわり感があった
ゆるさ増し(前作から2〜3年?経って女子高生じゃなくなった分、成人フィルターでゆるさが単なるだらしなさに見えた)、アクションは同じ感じで、キャラ追加
ちさとライバル弟との戦闘シ
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薔薇の名前(1986年製作の映画)

4.2

だだっ広い教会を舞台に師匠と弟子が謎を解くために奔走する その荘厳さがICOのようだったが、決めシーンでじわじわクローズアップするカメラが昔のドラマみたいなチープさを感じさせる瞬間もあった

事件(映
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.4

こんなイエスキリストがいたら嫌だ
狂信と神がかりの間で、少しの洞察をもとに覇権をとっていくベネデッタ 無邪気な子犬のような美しいバルトロメア そんなバルトロメアが一緒にいたい、生きてほしいと縋りつくの
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

どこもかしこもそんなんでセキュリティ大丈夫…!?!?!?と終始ハラハラしたし数兆円くらいかかってそうな施設をそうホイホイ爆破するな!!!そして移転して再建築するな!!!!!!世論が納得しますかな?!?>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.8

人の受け売りで目指した旅の最終地点は人生を変えるような代物になりえるのか どんな結末であれ、そこに行き着くまでの過程はほんもので、振り返ればなにかしらの情念が残る 
インテリに囲まれて居心地の悪い思い
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.5

見知らぬ土地の映画館で劇場の老若男女とクスクス笑いながら鑑賞した経験、長く記憶に残りそう

同じネタの繰り返しだったり体を張った転倒やダイブ、セットの倒壊等面白さの起源って全部ここにあったのか?!と終
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.6

こんな社会でどうやって生きていけばいいんだと思う瞬間がある 毎日溢れかえる悲しいニュースや悪意のある笑い声に気が変になりそうで、でもそれはそれとして生活はこなしていて、自分がだいじょうぶなのかだいじょ>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.6

物語開始冒頭タイトルと合わせて映されるイランの都市の夜景が蜘蛛の巣状になって不吉な予感を増長させていた
事前にレビュー読んで抱いた印象よりも幾分ましな内容だったと見終わった後感じたが、すでに私も感覚が
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素晴らしき放浪者(1932年製作の映画)

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ブーデュの身勝手な振る舞いが物語とはいえ途中から耐えられなくなり嫌悪感高まる中、強引に関係を結んだ相手が本気になってしまい立場が逆転するあたりから喜劇なんだと受け入れられて最後は面白く観ることができた>>続きを読む

フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)

4.5

出てくる男たちがキツすぎて終始ミミ〜!!!!と叫びそうだったが終盤フレンチカンカンの踊り子になることを決意するシーンから大団円のラストに爆上がりし大満足した 現代のアイドルスポコン物語に通じる熱さ
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最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

4.9

怒涛の流れと登場人物のちゃめっ気とカメラワークのかっこよさに終始面白かった パッケージの画よすぎる

裏をかこうとしあう姉vs妹弟の攻防によって2人が恋に落ちる過程があまりピンときていなかったけれど、
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

場面場面はカッコよかったけど台詞が何も響かない、(わざとそういう演出にしてるのかと疑うほど) 説明的なのになにも説明になってなくて乗っていけなかった 最後は仮面ライダーWを観ていたのか…?という展開に>>続きを読む

四月(1962年製作の映画)

4.0

ウトウトしながら見てしまったので最初は音楽溢れるのどかな生活が一本の大きな木を切り倒したあたりから不協和音に支配され人々も苛々し噛み合わなくなっていく流れが魔法のように感じた 皮肉がたくさん含まれてい>>続きを読む