深緑さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

君に幸あれよ(2022年製作の映画)

3.2

最後の最後に「ご利用は計画的に」っていうテロップ入ってたらスコア5.0。

惜しい。非常に惜しい。

散々振ったんだから、オトさないと。

ほつれる(2023年製作の映画)

3.8

旦那の「言ってる事は比較的マトモと思われるが如何せんキモい」っていう打ち出しが途中から結構好きになってた。

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.8

初見時かなり度肝抜かれたけど、年数経て再鑑賞するとその振り切り具合がギャグ化してて違った意味で楽しめたっていう。

トルソ(2009年製作の映画)

3.8

「何とか社会と折り合いをつけて生きてる人の日常を淡々と映し出していく」っていう個人的にはどストライクな作風なわけだけど、それが故の地味さもきちんと併せ持ってるのでこの平均スコアの低さに対しては特段「何>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

何なんですか。この胸抉る傑作は。

先入観とか集団心理とか大義名分とか己の正義を疑わない心とか「混ぜるなキケン」が混ざりまくってて、この上ない反面教師テキストに仕上がっちゃってた。

ハズバンズ(1970年製作の映画)

3.2

テンション的にも笑いのツボ的にも「ついてけん」って感じだったけど、おばさんの歌に執拗にダメ出しするシーンが高田純次と清川虹子の絡みを想起させてちょっと面白かった。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

時間はループすれど、物語はループしないっていう「タルさ軽減」の姿勢が強く感じられて好印象。
特に2ターン目で早々に違和感を表明し合ったのは偉い。

ヨーロッパ企画俳優陣の「オモシロ」も必要最低限で個で
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追想ジャーニー(2022年製作の映画)

3.2

過去を変えたらタイムパトロールに捕まっちゃうよ?

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.2

誉れ高き「クーリンチェ少年殺人事件」に対して「ただ長いだけの映画」と評して以来のエドワード・ヤン作品。

そこはかとなく漂う好景気(ノリにノッてる)感。

一番作品の中心にいる割に一番人間性が見えてこ
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放送不可能(2023年製作の映画)

3.5

これ見ると小泉の平易さってかなり貴重だったんだなって結構心底思える。
主張の内容云々以前に「何を言ってるかが分かる」っていう事の有り難み。

あと、最近一周回って田原総一朗の謎のフィクサー感好き。
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青春墓場(2021年製作の映画)

3.8

とりあえず、「舌で煙草を消火」って漫画で一度見たことあるけど、リアルでそれやる人初めて見た。

前半と後半の繋ぎに思いっきり鳩尾辺りに一発喰らわせて観る者に最後までその尾を引かせるっていう構成なわけだ
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

これは売れる。
そりゃ売れる。

圧倒的な分からなさと共に「とりあえず何か凄いの観た」っていう感覚だけが残る2001年宇宙の旅システム。

炎上する君(2022年製作の映画)

3.5

全体的に肩入れできる要素はあんまりなかったんだけど、鑑賞後の気分はそこまで悪くない。

スコーンと抜けていく感じがある。

いつもうしろに(2023年製作の映画)

3.0

「消失。その果てに」みたいなテーマだと思うけど、主人公にリア充感を見て肩入れできないっていう例の症状が表出。

非常に元も子もない事を言うんですが、200席規模のデカい劇場で観るような作品じゃないのよ
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夢見るペトロ(2022年製作の映画)

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「言語化するのに時間を要するから、しばらく寝かせておこう」と感想を保留にしてたら、その間に見事内容を忘れるっていうある種の王道パターン。

ドラえもん のび太と夢幻三剣士(1994年製作の映画)

4.0

実際の宇宙から夢の中の宇宙に舞台を移したシリーズ15作目。

1度酷評系のレビューを投稿した僕なわけなんだけど、他の方のレビューに散見される「考察のしがい」が妙に気になって異例のスピードで再鑑賞。
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ドラえもん のび太とブリキの迷宮(1993年製作の映画)

3.5

何ならツーブロックの担任よりこれまで存在が希薄だったのび太パパが冒頭限定ながらも確かな存在感を示した14作目。

訪れた惑星側 & のび太側両方に同様の問題(過度な機械依存による人間の凋落)を課してメ
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ドラえもん のび太と雲の王国(1992年製作の映画)

3.5

「有りもしない天国探すより、自分で作っちゃえば?」っていうスピードワゴン小沢(若しくはYAZAWA)みたいな事言うドラちゃんの台詞から物語が動き出すシリーズ13作目。

2年振り2度目の環境問題提起。
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ドラえもん のび太のドラビアンナイト(1991年製作の映画)

3.5

シリーズものだったらとりあえず入れておきたいアラビアネタに挑んだ12作目。

過去作では中盤くらいまで割と旅の醍醐味を思いっきり見せつけてくるユルい展開が目立っていたが、今回は過酷な旅を課す方向にシフ
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ドラえもん のび太とアニマル惑星(1990年製作の映画)

4.0

大長編の礎を築いた80年代の作品群を越えいよいよ90年代に突入。
まだまだ続くドラちゃんの旅。

側はアニマルなんだけど機能は完全にヒューマンな生物達が暮らす惑星に迷いこんだシリーズ11作目。

「友
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ドラえもん のび太の日本誕生(1989年製作の映画)

3.8

ついに国の起こりにまで着手した行くところまで行った感のあるシリーズ10作目。

大食漢のジャイアンを「全身で食ってる」と形容するスネ夫のワードセンスに脱帽。

あとは、ペット大臣としての才を発揮したの
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ドラえもん のび太のパラレル西遊記(1988年製作の映画)

3.5

のび太達が西遊記のキャラに扮してゲームから飛び出した妖怪達をバキュームしていくっていう80年代の芳香が濃厚に漂う設定のシリーズ9作目。

連続でドラえもん映画を観て分かったのは90分の内最初の60分は
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ドラえもん のび太と竜の騎士(1987年製作の映画)

3.8

実は地底には地上以上の文明社会が存在していたっていう8作目。

過去作に比べてちゃんと分厚くのび太の駄目さをフィーチャーしている点で優秀。

それに加えて今まではっきり描いてきた対象(今回でいうところ
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ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年製作の映画)

3.8

「ロボット(機械)による支配」っていう今の方がより身近に感じてしまう業の深いテーマ設定の妙に加え、これまでの作品とは一線を画す切ないエンディングがとにかく印象的な7作目。

「鏡面世界だし。相手ロボだ
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ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ)(1985年製作の映画)

3.8

「極大(宇宙空間)の中の極小(リトルウォーズ)を描く」っていうアンビバレントな物語に果敢にチャレンジしたシリーズ6作目。スネ夫フィーチャー回でもある。

しずかちゃんのサービスシーンに絡ませてスモール
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ドラえもん のび太の魔界大冒険(1984年製作の映画)

4.2

「私と一緒に魔界に来て」→今後万が一そういったシチュエーションが訪れた際に美女から言われたい台詞。

「科学と魔法の地位が逆転した世界」っていう設定の可能性をフル活用。
星柄の帽子や謎の石像の伏線回収
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ドラえもん のび太の海底鬼岩城(1983年製作の映画)

3.5

R.I.P バギーちゃん.

後半の物語の加速具合が凄くて観た後に「最初の幽霊船のくだり何だったんだっけ?」ってなること請け合い。

やっつけ仕事的に終わらせた夏休みの宿題の中のママの絵が好き。

ドラえもん のび太の大魔境(1982年製作の映画)

3.5

シリーズ3作目にしてジャイアン成長回。

「道具には頼らない」といったスピリットを一旦は打ち出すものの、最終的には前2作に比べて明らかに道具の充実度合いが向上。
故にドーピング感が凄い。凄い。

ただ
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ドラえもん のび太の宇宙開拓史(1981年製作の映画)

4.0

早くも2作目でホームラン級の当たりを見せてくる俺たちのドラちゃん。

とにかく「畳を剥がすと別の惑星に繋がっててそこだと自分はスーパーマンになれる」っていう設定の秀逸さたるやよ。

「夢たしかめ機」な
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ドラえもん のび太の恐竜(1980年製作の映画)

3.8

「へっ!?いつどこでどの道具出すかだけの話なんじゃないの?」といった冷めた気分が何割かありつつも結局最後は感動に持ってかれる自分のチョロさ。

「恐竜=恐怖の対象」という方向にはあまりいかず、あくまで
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銀河鉄道999(1979年製作の映画)

3.5

最後の方とかスペクタクル過多で何のこっちゃよう分からんかったけど、クレアさんに免じて許す。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

先ずはこの祭りに参加出来た事に感謝。

恐らく半分もいかないくらいしか理解できなかったけど、観てる間そこに対するストレスは無く普通に最後まで乗り切れた。
結構それって凄い事だと思う。

生理に訴えかけ
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砂の女(1964年製作の映画)

4.2

新手の少子化対策を見せられたような気分になる。

「芸術性の高さ」みたいな事で評価されがちだけど、意外と色んな展開をブッ込んでくれる娯楽性の高さにこそ本作の最大の魅力があると推察。

それが証拠に一度
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アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

3.5

銭湯も窓を拭く雑巾も道に捨てられて蟻がたかるアイスクリームのコーンさえもこの中ではオシャレ。徹頭徹尾オシャレ。

あまりのオシャレ渋滞に途中胸焼けした。

東京の方はどうかしらんけど、こっちは自分含め
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blue(2001年製作の映画)

3.8

気遣いを前面に打ち出す繊細なコミュニケーション。

そして、苗字呼び捨てで互いを呼び合う感じ & 母親の事を「お母さん」でも「オカン」でもなくきちんと「母」と呼ぶ等の要所に出てくるピシっとした言葉遣い
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音楽(1972年製作の映画)

3.2

この手の昭和アブノーマル特有の暗さや情念の強さに対して昔はもっと寛容でいられたけど、年々受け入れ難くなってきた事を実感。

主役の女優さんは頑張ってた。