ごまだんごさんの映画レビュー・感想・評価

ごまだんご

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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

ジョニー(ホアキン・フェニックス)の職業が良かった。子供にインタビューしてそれをラジオ番組にする。なんて素敵なのだろう。小さな子供から語られる世界の常識はとても新鮮に聞こえた。
これを物語の主題ときち
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プレイタイム(1967年製作の映画)

5.0

マスターピース。世界観良すぎまじ愛してる。
世界を俯瞰した目線で眺めるような映画。沢山の登場人物が動き回る映像の中にクスッと笑える小ネタが詰め込まれていて、そのどれもがツボだった。監督ジャック・タチが
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くまのプーさん いつまでも友達(1999年製作の映画)

3.7

普通にめっちゃ良い。私ともいつまでも友達でいてくれプー。
今作の後に「プーと大人になった僕」が控えてるって考えると泣ける。

ミッキーマウスのワンダフル・サマー(2022年製作の映画)

3.4

いかにも「ミッキーマウス!」な映画だなという感じ。ドタバタクレイジーなオープニングシークエンスがなぜ起きたのかを回想形式で振り返る。
雑談が続かなくて気まづくなるミッキーとデイジーの姿を見れるのは本作
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6

日常にある些細な幸せを見つける素晴らしさを思い出させてくれる傑作。トイレ清掃員の生活をひたすら描き続けるという異色の映画である。社会的に成功した者を見てその生活に憧れることはあるが、トイレ清掃員の日常>>続きを読む

食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

2.0

今まで数々のグロ・胸糞映画を鑑賞してきた私でも、本作はキツかった…あと10分でも長かったら吐いていたかもしれない。
誰が本物の食人族なのか。というテーマ性はかなり好きだったのだが、生き物を殺すシーンを
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.5

死者の視点から見た東京の街トリップムービー。視聴者を疑似ドラック体験させる唯一無二の映画。パッケージやあらすじからはバイオレンスな作品に見えるが(間違ってないけど)、本作が描いているのは恐ろしいまでに>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

4年待った甲斐があった。こんなに緻密で壮大で、途方もない作品を作り上げてしまうアリ・アスターは間違いなく現時点で最高の監督の一人だろう。
何度見ても面白い。個人的に完璧な映画だと思った。愛してる。

アルファベット(1968年製作の映画)

3.0

意味不明、理解不能なものを作ってそれが作品として成立している凄さ。
作品が下品にならず、どこか高尚なもの、アーティスティックで芸術性が高く見えるのは本当に監督の力量が凄いから出来たことだと思う。

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.4

ホドロフスキー監督の人生を描いた作品で、抑圧的で偏った思想を持つ家族からの解放と自立を描いた物語。
監督の作品は登場人物の心情を強烈なビジュアルで魅せるという表現方法を取っており、これが原因で難解・理
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.8

人里離れた稽古場で、知らず内にLSDを摂取した将来有望なダンサー達が徐々に狂っていき、その空間は次第にカオスそのものとなる。集団心理の恐ろしさ。パニックの連鎖。視聴者にもそれを追体験させる。尋常じゃな>>続きを読む

アレックス STRAIGHT CUT(2020年製作の映画)

4.5

本当に嫌な気分になりました。やはりギャスパー・ノエ監督は人を不快にさせる天才であり、「アレックス」という作品は映画史に残る超絶胸糞映画だなと改めて感じた。
通常版より段違いに話の流れが分かりやすくなっ
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

4.2

ウェスらしい映像美はあまり無いが、独特な台詞回しやギャグセンスは今作も絶好調。愛する監督の長編デビュー作を遂に見れて心底幸せな気分。
にしても「アンソニーのハッピーモーテル」って邦題は何だ。あまりにも
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ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

3.7

ホドロフスキー監督によるサイコマジック(精神療法)の実録映像を纏めた作品。
監督のもとに現れるのは人生に対し何かしらの理由で絶望した人々。そんな彼らが胡散臭いとも思えるホドロフスキー監督の摩訶不思議な
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.2

不器用な若者たちの恋愛模様。香港の街を舞台にしており、作品を通して独特な雰囲気があった。
香港の下町。いろんな国籍の人間がいて、麻薬の取り扱いもある、とても治安が良いとは言えない街。そんな場所で繰り広
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

とにかく変わったルックを持ちながら物語は案外分かりやすい冒険談だったので驚いた。過去のランティモス映画と比べ、不気味さは殆どなくどんな人にもお勧めできる映画だと思う。勿論、R18的な演出は多いのでそこ>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

4.4

愛の微笑ましさと人生の儚さ。人という生き物の虚しさと強さ。2人の男を中心にこれらを描いている最高に美しい映画。
基本静かな映画なのだけれど、唐突に始まるバイオレンス描写がいかにも北野映画って感じ。ただ
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燃えよドラゴン ディレクターズ・カット版(1973年製作の映画)

4.2

ブルース・リーのハリウッド進出作でありながら代表作。分かりやすい物語展開にカッコよいアクション。娯楽映画に必要なものが揃っている。「これで良いんだよ」と思わず叫んでしまいそうになる超王道で爽快感たっぷ>>続きを読む

夜と霧(1955年製作の映画)

4.0

ホロコーストで起こっていたことを実際の映像で振り返るドキュメンタリー。
映像で初めて見たかもしれない、本物の遺体。山のように詰まれ、ゴミのように扱われている人間だったものたち。生半可な気持ちで視聴して
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慕情(1955年製作の映画)

3.0

イギリス統治下の香港を舞台に、切ない恋模様を描く。ゆったりと物語が進む映画で、美しい香港の街並みや自然がこれにマッチしている。台詞回しがクサいと思うこともあったが、恋に溺れた人間はきっとこういう事を言>>続きを読む

マーターズ(2007年製作の映画)

4.3

今まで色んな胸糞の悪い映画を見てきたけれど、本作はその中でもトップクラスで気分が落ち込む映画だった。
あまりにも直接的で痛々しい残虐描写の数々。最悪な拷問シーン。それだけならばまだ良いのだが、本作は精
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.5

斬新な舞台設定を用い、ホラーともいえる監視社会を描いた作品。私は人に見られるという事に対してかなりの恐怖を覚える人間なので、本作はかなり怖かった。
その上、行動を自分で選択できず、将来が管理者によって
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.7

3年前に完全版を見て以来の鑑賞。当時見た時の感覚が湧き上がってきたと同時に、こんなに素晴らしい映画だったのかと感動してしまった。
人生に疲れた2人の女性が心を通わせていく物語。退廃的で廃れた砂漠のカフ
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ゴジラ(1954年製作の映画)

3.7

これが元祖ゴジラか。凄い。。
心からゴジラを恐ろしいと思った事にまず驚いた。映像は古く、着ぐるみを使った特撮にも関わらず、ゴジラが登場するシーンはとにかく臨場感があり本物の怪獣に見えた。そんなゴジラに
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.2

“ディズニーらしさ“が詰め込まれた、最高に素敵な映画。ハッピーで分かりやすいストーリーに“夢“というディズニーの基盤ともいえるテーマ性が重なり、安定の完成度。誰もが楽しめる、これぞディズニーという作品>>続きを読む

アンダーグラウンド 4K デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

4.8

映画の持つ強大なパワーを感じた作品。素晴らしい音楽に、徹底された絵作り。エネルギーに溢れている。繰り返される脳裏に焼き付くテーマ曲や圧倒的な映像美。全てがカッコ良い。
残酷な戦争を明るく描いているはず
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.5

人が終わる瞬間を描いた映画。平穏な日常に死が近づいてくるのを感じる恐ろしさを描いている。
細部までこだわり抜かれた徹底的なリアリティが凄い。舞台となる老夫婦の家の作り込みには、間違いなく人が長年住んで
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

期待を超えてきた。面白い。
鑑賞後の満足度が凄い。良い映画を見た、という満足度がかなりある。映画館で圧巻の映像と音楽を浴び、感動のストーリーに心揺さぶられる。邦画でここまで良いと思えたのは久しぶり。
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アメリ デジタルリマスター版(2001年製作の映画)

4.5

色調が暖かく、絵本のような雰囲気が漂う作品。 セピア色がかった画面の中物語が進み、随所に差し込まれるビビットな赤、緑色が映える映像。他にもシンメトリーを意識した撮影など、全てのカットが美しく郷愁に溢れ>>続きを読む

ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

4.3

序盤から困惑の展開が続く。セクシーな唇が画面いっぱいに広がり歌を歌いだすOPは奇妙で不思議だが、引き込まれてしまう魅力があった。この段階で普通の映画じゃないと思えた。
登場するミュージカルナンバーのど
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キャプテン・スパーキー対 空飛ぶ円盤(2013年製作の映画)

3.5

見ているだけで幸せを感じられる。起承転結が無い作品ってこれが良いよね。ひたすらにハッピー。とにかくヴィクターとスパーキーが可愛い。
ヴィクターの映画作りに関するアイデアが大変面白い。家にあるものをフル
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フランケンウィニー(1984年製作の映画)

4.2

アニメ(ストップモーション)版と物語の大筋は同じ。私はアニメ版を先に見ていたのだが、実写版をここまで忠実に再現していたのかと驚いた。本作は30分程度の作品だが、アニメ版が冗長に感じる程に短い時間で大変>>続きを読む

LEGO ディズニープリンセス:お城の冒険(2023年製作の映画)

3.3

シュガーラッシュオンラインとはまた違う、プリンセス同士の絡みを見れる作品。~オンラインでは女子会的なノリが中心だったのに対し、今作は一つの敵に対してチームで立ち向かう的な話なので、プリンセスそれぞれの>>続きを読む

ガンモ(1997年製作の映画)

3.5

変すぎる映画。映画というよりも、ホームビデオの断片を繋ぎ合わせたような作品。これといった物語は皆無で、とにかく絶対に住みたくないと思う治安が悪くて生臭さの漂う最悪な街の映像が続く。
映画ってこんなに自
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.6

本作はキャラクター映画。MCUの今までの作品を通じて好きになったカマラ、キャプテンマーベル、モニカの絡みを見るのは本当に楽しかった。正直、物語本筋よりも断然彼女らの絡みに関心があった。というか、物語に>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

5.0

SF的な設定を駆使し、恋愛の本質を描ききった史上最高の恋愛映画。
本作が凄いのは一般的な恋愛映画と全く異なり、恋愛の負の部分をも丁寧に描いている事。一般的に言われている恋ではなく、愛を描いている映画と
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