etcetranさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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永遠の僕たち(2011年製作の映画)

3.6

両親を不慮の事故で突然失い、死への向きあい方を模索し続けているイーノック。

そこに現れた天使のようなアナベル。二人は惹かれ合ったものの、彼女はゆっくりと死へ近づいていく。穏やかに、確実に。

イーノ
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

社会でもう役に立たない。生きててもお金がかかるだけ。長生きしてもしょうがない…ならば…

私の体験ですが
祖父が亡くなって数日後、悲しみの中バスに乗っていた時の事。窓の外に雪が降り始め、とてもとても綺
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.5

シニカルかつコミカル。ヴィーガンだからではなく、どこのカテゴリーにも過激な人はいるよね。

ドリュー・バリモアのドラマ『サンタクラリータ・ダイエット』思い出した。途中で見るのやめちゃったけどね。人を殺
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ある愛へと続く旅(2012年製作の映画)

4.2

ラスト30分、言葉を失ってしまった。

途中ディエゴの変わりようは辛くてしょうがなかった。あんなにもジェンマを愛していたはずなのに、叫んでももう届かない「アモーレ」の言葉。


サラエボの紛争、人間が
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.1

LLルームで英語の勉強をするニカンデル
初デートがビンゴなニカンデル
アフターは素敵なディナーを用意してくれてるニカンデル

可愛すぎ!

恋の駆け引きはもちろんできないけれど、その真っ直ぐさでイロナ
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ラッキー(2017年製作の映画)

4.2

時々来る「………、ん?」が、心地良い。「何?どした?」と思ったとたん、答えを探し始める私の脳。

答えはnothing。

そもそも私達も無から生まれた有。そして有は無へ。そもそもどっちが先だったのか
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チェンジリング(2008年製作の映画)

4.5

身体に力が入り過ぎてしまった。腐りきったロサンゼルス市警の闇が絡みすぎて。母親のクリスティンの身になると倒れてしまいそうだった。

親だったら息子を見つけるまで一生諦めない。誰がなんと言おうと。それが
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アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌(2018年製作の映画)

3.6

コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックの中で最も売れた曲『I can only imagine』が生まれた背景をドラマ映画化したもの。

無宗教な私だけれど、聞いてると涙が出てくる不思議な曲だっ
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少年の君(2019年製作の映画)

4.5

机に積み上げられた教科書たちに、生きが詰まりそうだった。日本と同じ。国は、人は何を目指し、何を見失ってしまったのか。

大学受験まで耐えろ、耐えて耐え抜け。乗り越えた先でチェン・ニェンは「世界を救いた
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愛は静けさの中に(1986年製作の映画)

4.3

もう何度目だろう。久しぶりに視聴。

確かに教師のジェームスは押しが強い。「いやいや、助けてとは言ってない。汗」って言いたくもなるけど。愛しちゃったんだろうなって。サラの美しさ、内面から滲み出るものも
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ブリムストーン(2016年製作の映画)

4.1

女性の扱われ方に吐き気がした。あの顔につけて何も話せなくするヤツ、、、名前が分からないけど、あれがホントにホントに無理。

ガイ・ピアース演じる父親、牧師が気持ち悪すぎて、その演技力には目下絶賛。
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.6

有名な彫刻家を父に持つ画家トーベ。彼女の手から軽いタッチでそっと生み出されるムーミン。

勝手に持っていたイメージとはかけ離れていたけど、逆に好感がもてた。この女優さんみたいに不思議な魅力をもった人だ
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ことの終わり(1999年製作の映画)

3.4

ジュリアン・ムーアが美しい…年取っても美しいから本物よね。

二人がどこをどう惹かれ合ったのか、いまひとつ伝わってこなかった。

探偵雇ったり、日記を勝手に読んだり。サラは罪悪感で苦しんでるのに、逃げ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.9

父親を殺したいほど憎む。逆に言えばつまりそれほど愛されたかった存在を、自らの手で消してしまった。スタンの破滅への道はそこから始まっていたのではないかな。

絶対に飲まないはずの酒も飲んでしまうツメの甘
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BOY A(2007年製作の映画)

4.2

刑務所からでてきたばかりの24歳の青年。

思春期を少年刑務所で過ごし、社会から隔離されていたからだろうか、とても幼く見える。そんな彼を擁護したい気持ちになる一方、逆に時折、疑いの目でも見てしまうのだ
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サラの鍵(2010年製作の映画)

3.9

1942年、ナチス占領下のパリで行われたユダヤ人迫害事件。そこで起きてしまった、もうひとつの悲劇。

私はただあなたを救いたかった。その愛が悲劇を生むという。戦争が引き起こすもうひとつの側面を知った。
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.7

人はどう生きれば満足の得られる人生を送れるのだろう。女性として誇りの持てる生き方とは何だろう。

ブリジッドが等身大で見せてくれたひとつの人生。月経、妊娠、出産。そして中絶。コントロールできない女性ホ
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.2

可愛いおとぎ話だと予想してたらホラーだった 泣

木の赤ちゃんがガクガク、ポキポキする感じ。手足の指が枝だから、なんかもうストレスやし。食って食ってくいまくるデカい歯。そこから覗く目。あ~~~ゾゾゾ。
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.2

ビリーの内側から湧き出てくるオリジナリティー豊かなダンスが、無心で夢中で、好きが溢れ出てて気分が上がった。

炭鉱町ダラムの、斜めな可愛い町並みを踊りで駆け巡るビリー。何かを突き破ろうとしているかのよ
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

4.0

かごの中に閉じ込められた女達。
そこに飛び込んできたひとりの男。
女達の欲望が静かに目覚め始める。

ただし気をつけて。
女達が団結すると恐ろしいから…

支配的でいつでも正しいマーサ。
愛が全てを変
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.5

私の中でこの映画はホラーじゃなくて冒険もの。
『グーニーズ』とか『スタンド・バイ・ミー』とか『ストレンジャー・シングス』とくくりが一緒。
というわけで再視聴。おや?思ったより評価が高くなくてびっくり。
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

3.8

男女間の恋愛なら“男性らしさ”とか“女性らしさ”を意識してアピールするのが世の常。

その押し付けられた“らしさ”に悩まされてきた男性同士の恋愛はどう始まるのか。

とてもリアルだった。プレイベート過
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ファクトリー・ウーマン(2010年製作の映画)

4.1

「私達が欲しいのは権利よ
 お情けじゃない!」
リタが夫に放った言葉。

このセリフに全てが詰まってた。
リタの本気が伝わった。
与えられた仕事を
男と対等にやっているんだ
というプライドが伝わった。
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.0

高評価つけている人の中でも
2度見は自信ないとか
友人へのオススメが出来ないとか
チラホラあったのがおもしろい。
私も同じ。

良夫がね、憎めない。
不自由だった足が
夢の中で動くようになっていて
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.6

オレゴンの少し寂れたような素朴な町並み。
なんやらずっと見ていられる。
とても好き。
続いて自然の風景。
マイナスイオンに包まれる。

この町並みも
豊かな自然も
二人の男の関係も
多くを語らない。
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.3

想像を超えてくる展開。
ハラハラしっぱなし。
明るく楽しい高校生達の
お馬鹿なカンニングの話ではない。
真剣だから
見る方も真剣。
カンニングするワケがあり
カンニングに手を貸すワケがある。
けど…そ
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ラ・ブーム(1980年製作の映画)

3.3

『毎度おさわがせします』を思い出した。
大人の階段を早く登りたい女の子。
だけどまだどこかしら子供
恋に恋するお年頃。

ソフィー・マルソーが
とんでもなくかわいかった。
それ以外に感想は…特になし 
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.7

当時話題の作品だったのは周知。
SF映画ということで避けていたけど
背景がそう、というだけで
内容は25年経った今に向けても
とても必要なメッセージがあった。

優勢遺伝子をもつ
ジェローム(ジュード
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此の岸のこと(2010年製作の映画)

3.9

セリフがないことで
心を強く揺さぶられた。
旦那さんの深い愛情に
涙が止まらなかった。
「分かってますよ。辛かったですね」と
声をかけたくなった。

老老介護の限界。
たったひとりの人間を
たったひと
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.7

少年たちの繊細な胸の内を
直接的でもなく間接的でもなく
説明もなしに
絶妙に映像で伝えていて。
切なさもひとしおだった。

汚れもない二人だった世界が
その近づきすぎた関係が
別の形へ変化していきそう
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スタートアップ!(2019年製作の映画)

4.0

おかっぱ頭のコソク(マ・ドンソク)最高。

個人的にアメリカンコメディも
大好きなんだけど
やっぱり韓国と笑いの感覚が似ているのか
心地よくツボに入る。

高校は中退するわ
警察沙汰は起こすわで
母親
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バービー(2023年製作の映画)

3.7

重めの映画が続いたので
思い切り陽気な作品を求めたけど
わりとメッセージ性が強かった。

今までどおりバービーとして生きていれば
何の苦悩もない日々だったのに
バービーは死を意識し始めてしまった。
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.8

冒頭からの
少年のこわばった表情から
(まじの演技)
ファンタジーとはいっても
これはヘビーなやつだと悟る。

少年が戦わなければならなかったのは
外側ではなく内側の真実。

いじめっ子からの言葉。
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

病的肥満のチャーリーの
薄暗い部屋を舞台に
彼を取り巻く数人の人々が
部屋を出入りしながら物語が進行する。

「父親は恋人と生きることを選び
 幼い私は捨てられた。」
そう思って育った反抗的な娘。
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.0

小説の方では
事件について詳しく述べているらしいけど
この作品は主人公の“内側”に
焦点を当てていた。
ホアキン・フェニックス色に
しっかり染まってて
間違いなくそこが見どころとなっていた。

主人公
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.5

随分前に視聴したことがあったけど
あんまり覚えていなくて
陰か陽かでいえば
陰なイメージをもっていた。
暗い印象。
多分ルディのイライラ感が
若かりし自分に
いい印象を残さなかったんだろう。

改めて
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