主人公が家族に対して「選ぶ」という言葉を使っているのが印象的。義務や宿命でもなく、そこには自らが選択した強い意志がある。
そこに彼らの生活がある限り、血縁関係、人種など関係なく、他人に侵される領域では>>続きを読む
あの気持ち悪さと肉感的な妖艶さを
併せ持つ
バリーコーガンは唯一無二感ある。
聖なる鹿殺しでも異彩を放ってた。
この人無表情セリフなしで語るんだよなぁ。。
ジェイコブエロルディも
ユーフォリアではめ>>続きを読む
この映画が作られなくてもいい
世界線に行きたい
でもこの世界で生きざるを得ない自分は
この映画の存在をスルーする
人間ではいたくないと強く思う
石橋英子の重厚感のある音楽とともに
山の木々がゆっくり映し出され
どんどん森の深奥に潜っていくような、
森に埋まっていくような感覚に陥いる。
それを見て単に美しいと感じると共に
どこか隠しきれない不>>続きを読む
2011年の映画なのか。。
公開年に見てたら感じ方も違っただろうな、、
花火のうち上がる音と銃声が被って
静寂の中で切なく響く…
血飛沫すら花火のように見えてくる。
随所に散りばめられた生と死の対比が見事。
この間高円寺で一緒に飲んだおじさんが
作中にでていてびっくりし>>続きを読む
直接的な場面を描写せず、すべての悲劇は女性たちの口から語られる。
その構成がゆえに、女性たちの苦しみは
決して一時的なものではなく、
今もなお継続して傷を負わせ続けられているということがわかる。
両>>続きを読む
黒人の哀しい物語がウケる理由は
過去の罪悪感を消すための道具として消費されるという実態があるからなのかもしれない。
また「同情と理解の目を向けやすい」黒人の理想的なストーリーを脳内で作り上げる人々も>>続きを読む
亡き両親との再会、孤独な魂の結びつき、
ロマンティシズムのとなりに
常に「痛み」が横たわる映画だった。
「痛み」の根元へと遡り、
当事者への認知と受容の間にある
「絶妙な距離の埋まらなさ」や、
世代>>続きを読む
侍女の物語を思い出した…
過去の話であり、現在の話であり、
未来の話でもある。
巧みな色彩表現然り、
「生」を「死」よりも苦しいものとして
描いているところが本当にすごい。。
互いに初恋の相手であるノラとヘソンは、
現在韓国とNYでそれぞれ暮らしている。
日々の生活の一瞬一瞬を叙情的に切り取るカットと、12年という長時間の飛躍とを交互に織り交ぜながら話は進んでゆく。
まるで>>続きを読む
狂児のキャラかなり好きだし、
聡実くんもかなりハマり役だった…
中学生の聡実くんに対して
ちゃんとリスペクトをもってバカ真面目に練習するとことか、
聡実くんがようやく真剣に向き合い初めてくれたのに>>続きを読む
「原爆の父」オッペンハイマーは
ただ量子力学を愛し、研究熱心な男だった。
そんな彼の学問への探究心と熱量は
思いもよらぬ方向へと舵を切ってしまう。
プライドと歪な正義感が
彼の人生と世界を変えてしまっ>>続きを読む
総じてかなり面白かった。
優生思想と実力主義の世界。
人間の営みの中で、必ず起こりうる「差別」は人種、肌の色など、見た目を超えて
遺伝子レベルへと到達する。
主人公は、生まれ持った遺伝子によって>>続きを読む
「人は女に生まれるのではない、女になるのだ。」
哲学者のボーボワールの言葉を思い出した。
妊娠したら自動的に母親になるという社会通念的なシステムについて
一旦立ち止まり考えさせられる。
母親とは、運>>続きを読む
市子の生い立ちもきつかったけど、
何より若葉竜也演じる、長谷川という男の「何も知らなかったでは済まされない罪」に
かなり心えぐられた。
相手を慮り、推し量るという行為ができなかったのかな。
主人公の身体に起こったことを完全異質な現象として描いているけど、実際女性の生理現象とほぼ変わらないなと思った。
自身の身体の変化に嫌悪感を持つことだって当たり前であるし、それに伴う痛みも1人でじっと耐>>続きを読む