leylaさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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淵に立つ(2016年製作の映画)

3.9

筒井真理子さん見たさに前情報なしで鑑賞したら、ヒリヒリザワザワ…。劇場で観なくてよかったと思えるぐらい鬱になるストーリーだった。(褒めてます)

ある一家に突然やってくる前科者の男。そこから家族が崩壊
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セラフィーヌの庭(2008年製作の映画)

4.2

フランスの画家セラフィーヌ・ルイの伝記的作品。この作品がどうの、というよりもセラフィーヌの人生に打ちのめされました。余韻がぐるぐる渦巻いてます。この画家を知れたことだけでも100%満足⭐︎

↓ネタバ
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絶好調(1965年製作の映画)

3.7

記録


14分の短編。
キャンプ場に行ったつもりが、まるで収容所のような汚い場所に連れられていってしまうシニカルなコメディ。

U-NEXT、エテックス作品を入荷するなんて素晴らしい。劇場で1作しか
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幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

3.9

記録



エテックス監督の短編2作目。

結婚記念日にプレゼントを買って帰ろうとするのに、なかなか帰れない夫。笑いのネタが山盛り。妻の態度も楽しい。

破局(1961年製作の映画)

3.8

記録


エテックス監督の短編デビュー作。

彼女に手紙を書きたいのに、なかなか書けないドタバタ喜劇。Mr.ビーンのようにたたみかける失敗の連続。

ジャック・タチよりも見た目も笑いもスタイリッシュ。

まぼろし(2001年製作の映画)

4.2

32歳にして大人の女性の心や夫婦の機微をこんなに繊細に描くなんて!オゾン監督の才能を改めて思い知りました。すごいな〜

25年連れ添った夫がある日突然いなくなる。妻の喪失感と受け入れられない現実との葛
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.9

子供の心は繊細なのに、子供の世界はあまりに狭くて残酷…

幼い頃からいつも一緒にいて兄弟のように仲のよかったレオとレミが中学校に上がり、2人の関係を疑われる。 女子同士が腕を組んで歩いていても不自然で
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ボヴァリー夫人(1991年製作の映画)

3.7

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

新年からやや苦手な文芸作品を。シャブロル監督×ユペールという組み合わせに惹かれて。

何作も映画化されている有名な原作。未読ですが
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ドーナツもり(2022年製作の映画)

3.7

たいしたことは起きないけど、人との程よい距離感が心地よく、大晦日の空き時間に44分の短尺でサクッと観れて満足。

神楽坂にある小さなドーナツ屋もり。そこでバイトをする公子と近所の人々のつながりを描く。
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がんばれ、リアム(2000年製作の映画)

3.8

可愛いジュブナイル作品かと思って観ていたら、けっこうヘビーで救いのない内容でおぉぉとなりました。

1930年代の英国リバプール。敬虔なカトリック信者の家庭に育つ7歳のリアムくんの目線で描かれる家族の
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悲しき天使(1991年製作の映画)

3.7

記録
連投失礼します。スルーしてください。


カウリスマキ監督、4分の短編。
レニングラード・カウボーイズのMV。

1994パリ、ロバを連れてきた男の話。
曲も知ってて演奏もカッコいいし、これが1
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俺らのペンギン・ブーツ(1992年製作の映画)

3.0

記録


カウリスマキ監督、4分の短編。

レニングラード・カウボーイズのPV。
リーゼントにとんがりシューズの赤ん坊で生まれ、結婚するまで。

ワイヤーを通して/スルー・ザ・ワイヤー(1987年製作の映画)

3.5

記録


カウリスマキ監督、5分の短編。
『ハムレット・ゴーズ・ビジネス』の劇中歌のMV。

コメディ感なしのハードボイルドな展開。と思いきや、コーラのオチ。

Valimo(2007年製作の映画)

3.5

記録


カウリスマキ監督、4分の短編。

鋳物工場の労働者が、昼休みにリュミエール兄弟の「工場の出口」を観る。それだけ。シニカルな描写。壁のポスターはマルクス兄弟。

Bico(2004年製作の映画)

3.8

記録


カウリスマキ監督、5分の短編。

ポルトガルの北西部、山あいの小さなビコ村で暮らす人を描くドキュメンタリー。

村に残るのは老人と羊と牛のみ、取り残された村に暮らす一家の日常。時間が止まって
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ロッキーVI(1986年製作の映画)

3.5

記録 
連投失礼します。スルーしてください。


カウリスマキ監督、8分の短編。レニングラード・カウボーイズのPV。

ロッキーのパロディで、セリフなしのコメディ。
細っちょvs.ぽっちゃり

ギャンブラー(1971年製作の映画)

4.0

アルトマン監督の描くヒーロー不在の西部劇。人間ドラマです。色彩が渋くてカッコいい。撮影監督はヴィルモス・スィグモンド氏。失敗するとフィルムごとパーになる技術を使っているとのことです、デビュー作(たぶん>>続きを読む

ゼンタイ(2013年製作の映画)

3.6

橋口亮輔監督によるオムニバス・コメディ。撮影期間3日間、制作費22万円だそうです。俳優たちの即興演技をもとに作られた6編が、最後にカラオケボックスで開かれるゼンタイのオフ会へと繋がる。

ゼンタイ=全
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.1

『オールド・ジョイ』の森の中での男同士の友情、『ウェンディ&ルーシー』の行き止まりのロードームービー、『ミークス・カットオフ』の唐突なラストに繋がるような、ようするにどっぷりとケリー・ライカートでした>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

主役のキャストを一新したカウリスマキの6年ぶりの新作。相変わらずのカウリスマキ節で、底辺に生きる孤独な人々を描いたラブストーリー。ラジオから流れるウクライナ情勢は監督の怒りと嘆きのメッセージに思え、引>>続きを読む

クイルズ(2000年製作の映画)

3.9

クイルズ=羽ペン
最後までペン(書くこと)を求めたサド公爵、晩年の物語。

監禁・拷問されても、溢れる想像力と書きたい意欲は止まらない。人間の本能の自由を書き続けたサドの執念を垣間見ました。

ワイセ
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夜と霧(1955年製作の映画)

-

やっと借りれた。アウシュビッツ強制収容所の映像を収めたドキュメンタリー。アラン・レネ監督の残したい、伝えたいという強い思いを感じる。覚悟はしてたけど、ここまでリアルな映像は見たことがなかったので衝撃を>>続きを読む

リトル・ランボーズ(2007年製作の映画)

3.8

親の宗教のせいで母に厳しく育てられるウィルと家庭環境に恵まれないカーター。11歳の少年たちの絆を描いたイギリスの作品。映画『ランボー』に憧れ、「ランボーの息子」という自主映画を撮り始める少年たちの物語>>続きを読む

孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.7

人々がある日突然亡くなってしまった街に、生き残っていた男女が偶然出会う。孤独を通して繋がる2人。

家々の遺体を埋葬し、弔い、淡々と生きる男デル。誰もいなくなった今の方が孤独を感じず、むしろ孤独を楽し
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.8

冒頭の膣内の映像からして衝撃的。双子、精神分析医というワードだけで、うっすら想像はついたけど、最後はその上をいく双子の神秘性をうまく利用した官能スリラーになっていました。

幻覚なのか現実なのか混乱す
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快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

3.7

鑑賞記録。スルーしてください。

レズビアン SM 屍体性愛…
性と死
心臓に刺さる鋏
割れた瓶
砂浜にマネキン
裸体に赤い液体
裸体に赤いペンキ
陰毛に生卵
砂浜にマネキン
青い靴のお守り
ミニスカ
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.8

先の読めない展開でジャック・オーディアール監督らしい一風変わった西部劇でした。

金に目がくらむと飛んでもないことになる、というゴールドラッシュに湧く時代の話ではあるけど、メインは兄弟愛の話。

見た
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.9

1981年からの7年間を描いた家族の物語。時折、画質の悪いザラついたパリの街並みを挟んだり、80年代の映画や音楽が流れたり、当時のパリの空気を感じさせます。

乳がん、夫との離婚などを経て、傷心の母エ
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蛇イチゴ(2003年製作の映画)

4.0

西川美和監督のデビュー作。まだ29歳という若さで人間の内面の表と裏、心のあやふやさをシニカルに見せる手法が卓越している。

他人から見たら幸せそうな家族が、祖父の死をきっかけに崩壊し始める。繕っていた
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.6

毎回期待値を上げてしまうガイ・リッチー監督。なかなかデビュー作を上回らずだけど、どこかでいつかまたあの面白さを…と思いつつ今作も観ました。

普通にスパイ・アクションものとして楽しめますが新鮮さはない
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裸足のイサドラ(1968年製作の映画)

3.7

前日に観た『ザ・ダンサー』に登場したイサドラ・ダンカンが気になって鑑賞。20世紀を代表するダンサー、イサドラ・ダンカンの伝記的作品。

ギリシャ彫刻に影響され、薄い生地のギリシャ風の衣装を身にまとい、
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ザ・ダンサー(2016年製作の映画)

3.6

現代かと思ったら1800年代だった。実在のダンサーで「モダンダンスの先駆者」と言われたロイ・フラーを描いた作品。フィルマのあらすじが詳しい。

たっぷりと布地を使った衣装と照明、鏡を駆使したダンスは美
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パパは、出張中!(1985年製作の映画)

3.8

クストリッツァ監督の長編2作目にしてパルムドール受賞作。

時代は1950年頃、ユーゴスラヴィアがナチスドイツの占領から解放され、チトー政権が支配を拡大し、国内が揺れ動いている時代。時代背景を多少知っ
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モール・ラッツ(1995年製作の映画)

3.7

彼女に振られた男子2人がショッピング・モールでオバカしてるだけ。デビュー作『クラークス』のコンビニから、2作目はモールに拡大?!  

下品でアホで本当にしょーもないんだけど、最後に爽やかな気持ちにさ
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間奏曲はパリで(2013年製作の映画)

3.9

ユペ様目当てで観たら、なんて素敵な熟年夫婦の話なんでしょ。浮気を扱いながら嫌味がないのは愛の国フランスらしいな〜。何よりもユペ様が可愛い♡ ユーモアもあり、雰囲気がとてもいい作品だった。

酪農家夫婦
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タンジェリン(2015年製作の映画)

3.8

ずっと騒々しく嫌悪感があったので、観終わってまさか余韻に包まれる作品とは思わなかった。

マイノリティな人々を陽気にコミカルに描いていて、最後にこれはガールズムービーだったんだとキュンとしました。あの
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