カオスさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

前科者(2022年製作の映画)

4.0

ドラマも面白かったので早速の配信でありがたく視聴。
映画としては超ヘヴィなストーリーだが豪華キャストもあってとても見応えがあった。
保護司として奔走する傍ら対象が抱える切ない復讐劇が胸を締め付けられる
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.5

ケッタイなタイトルのキワモノかと思ったら普通のミステリー物だった。
城定監督だけに少し期待したのだがなんだかなぁという気持ちになって残念だった。
ストーリーがいかんせんチープ過ぎて全く入り込めず見せ場
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.4

延期に次ぐ延期で2年間待たされたがようやく劇場で観れる日がやってきた!
冒頭からデンジャーゾーンが流れ36年の空白を埋める懐かしさに上がる。
技術の革新により戦闘機の操縦シーンの迫力が格段に上がってお
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.6

音楽と映像はこれまでの細田作品の中でピカイチに良かった。
ただ仮想空間と現実世界を紐繋いだストーリーに若干無理があっていまいち入り込めなかった。
美女と野獣テイストの内容があったけど展開的にそこいる?
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.9

ヤンキーとタイムリープを融合させた新しい青春映画。
原作もアニメも知らないが難解ではないのでサクッと楽しめた。
良く練られた脚本で伏線も気持ち良く回収されていくのでストレス無く集中できるのが良い。
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トップガン(1986年製作の映画)

3.4

MV映画の走りとして大ヒットした作品だがこの後乱発されるブラッカイマーの映画は好きじゃない。
曲がいいのはわかるがしつこく流されるのでもうええわと思ってしまう。
とにかくトム・クルーズをかっこよく写そ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

子供の頃見てたウルトラマンが庵野味で現代版にアップグレードされて蘇った。
特撮シーンの懐かしさとだささが絶妙のブレンドで描かれていてこの風味が素晴らしかった。
最初にウルトラマンが登場するシーンは否応
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

ふざけたタイトルでなめてかかって観たらとんでもない映画愛に満ちた傑作だった。
可愛い絵柄ながら内容は真面目に映画制作の裏側を真摯に描くギャップとオシャレなカット割りがアニメならではで凄く惹かれた。
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攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争(2021年製作の映画)

3.8

アニメは途中で離脱してしまったので再編集版はありがたく鑑賞。
3Dキャラは少し安っぽいが見てたら慣れてくるのでそんなに問題ない。
昔のように哲学的でなく現代経済戦とAI、ポストヒューマンという亜流種が
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.0

バカリワールド全開のバカバカしさの中にOLあるあるを盛り込んだ映画。
ワードセンスの絶妙さ、シークエンスの形を作ってから壊す作り込みの見事さに大いに笑った。
マキちゃんのプロット、トイレの便座が特に面
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

3.6

単純明確なストーリーに見えて宮崎駿の闇をわからないように組み込んだなんとも怪奇な映画。
会いに行って戻ってのそれだけの内容なのだが魔法のくだりが入ることにより生死の文脈を細かく描いた展開はいじわる。
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.7

もはや9作目まできて本来の原型は無くなり007シリーズのような破天荒さになってしまった。
磁力を使ったアクションはもう先に使われてしまっているので新しさは無いのが残念。
今更弟が出てきたり明らかにスト
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.9

前作を無かったことにしてジェームズ・ガンがやりたい放題やった挙句同じ題材とは思えないほど爽快な映画になった。
ストーリーはありふれた物で目新しさは無いがハイテンポで強烈なゴアシーンも厭わない作りが小君
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劇場版 殺意の道程(2021年製作の映画)

4.0

爆笑ではなくずっとクスクス笑ってしまうバカリズムらしいシュールさが全面に出ている。
殺人計画というプロットで普通では追わない展開を裏面で見せて本筋とは関係ない小ネタで笑わせる。
なぜか殺人に詳しいキャ
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アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

4.1

漢の本気の目力を見た!
全編からの各々の堕ちっぷりは見ていて痛々しいが物語の必然上仕方ない。
そこから2人が戦わねばならない因縁が浮かび上がりそこからが熱い。
熱血トレーニングシーンはロッキー以上なん
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アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

4.0

ボクシング映画のなんたるかを知った熱いシナリオが素晴らしい。
森山未來のどん底っぷりを体現した演技も良いがそれを喰ってしまうような勝地涼のポンコツさが上手い。
2人が戦うラストは思ってもみなかった展開
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総理の夫(2021年製作の映画)

3.7

久々に何も考えずにほのぼのした気分にさせてくれる映画に出会った。
女性首相の滑稽無頭なストーリーでそんな馬鹿なと思わせておいて中盤以降は現実問題も盛り込んでホロリとさせる展開にやられた。
中谷美紀は相
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.8

邦画のサイコスリラーとしてはかなり頑張っている作品。
豪華なキャストだが初演技のFukaseが菅田くん喰っちゃうんじゃないかってくらいの好演で驚いた。
まさかの小栗旬からのラストの展開は多少ツッコミ所
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.8

結構使い古されたプロットで目新しさは無いが展開のうまさで犯人はわからなかった。
ありありの状況ともう一つの状況をまとめることで繋がるオチにはなるほどと唸らされた。
見終わってみれば実に練られた脚本でこ
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.0

構造もプロットも複雑で何がなんやらわけのわからん映画。
原作は結構な大作らしいがかなり端折ってるのかあまりにも説明不足。
現実なのか小説なのか展開が右往左往しているうちに終わってしまって???
演者さ
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.6

前作の閉塞感やハラハラから打って変わってまったく別物になっている。
プロットを真逆にしてちょっと過激なアクション映画という感じ。
かと言ってつまらないというわけでなく盲目ならではの殺し方などは良かった
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桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)

3.8

CM見てキラキラ映画かなと思ってたら全然違うヘビィな映画だった。
序盤松本穂香可愛いなと思ってたらまさかこんな展開になるとは。
中盤からは家族のドラマが細かく描かれて観てるのが辛くなるほどしんどい。
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

2.9

小松菜奈目当てで観たけどなんとも気持ち悪い映画。
ホラーでもないのにああいう描写連発されると受け付けないし嫌い。
ストーリーも捻くれてて意味不明、よくわからなかった。
MV上がりの監督にありがちなビジ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.8

傑作任侠映画の続編。
役所さんがいない状況でどうするんだろと思ったら代わりに鈴木亮平が凄かった。
殺すまで徹底的に執着する完全なる悪役、ここまで怖い演技もなかなか見られない見事だった。
ほぼ主役を喰っ
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.8

最高にバカバカしくてシュールさも兼ね備えたバカリズムワールド炸裂の作品。
この手の映画にツッコミ入れてもしょうがないんでツボにハマるかどうかだと思うが私的にはハマってしまった。
広瀬アリスの蹴りがいい
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

舐めてたオッさんが実は強かった物の流れでジョン・ウィックチームが手掛けてるだけあってまんまのストーリー。
しかしアクションシーンの出来は近年でもかなりクォリティが高くテンポの良さも相まってただの二番煎
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.8

エピソード0が付いている親切設計、前作はイマイチだったけど今作は良かった。
親子を離れ離れにすることで緊迫感が増して終始ハラハラして見れた。
聴覚障害のプロットを多々挟むことで伏線が上手く活かされてい
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ナイル殺人事件(1978年製作の映画)

3.6

リメイク観る前に丁度やってたので鑑賞。
当時としては豪華キャストだったのだろうとエジプトの景観がゴージャス。
後世のミステリードラマの基盤になったであろう推理考察のシーンとラストの独白のカットはやはり
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ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償(2020年製作の映画)

3.8

黒人差別の暗黒期をノワール的に描いた見応えのある力作。
オスカーに輝いたダニエル・カルーヤがカリスマ性溢れる指導者を熱演していて素晴らしい。
弱き者が銃を取り嘆きの中発砲するシーンが続きその儚い銃音か
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.9

なんて叙情的で気品に満ち溢れた作品なのだろう。
ストーリー的には何か大きな事が起きるわけでは無いのだが東京の上級層の暮らしが垣間見れて飽きる事なくのめり込めた。
門脇麦と水原希子というキャストも絶妙で
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蛇イチゴ(2003年製作の映画)

3.7

西川監督若干28歳でのデビュー作。
序盤はホラー映画かと思うような怖いシーンが連発されるが宮迫が出てくるあたりからガラッと雰囲気が変わってブラックコメディにテイストが変わる。
嘘に嘘を塗り固めて家族の
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モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.6

なんか昔こんな映画あったなぁと思っていたら何十年ぶりかのリブートだった。
ゲームが元なんで滑稽なストーリーでわけわからん。
ただアクションシーンは時代もありグロありでなかなか良く出来てて見応えあり。
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

3.7

米林監督は色々言われてるけど個人的にはこの世界観嫌いじゃない。
ジブリの血を引くだけあって既視感はあるが昔の作品のような躍動感があるので面白かった。
毎度のごとく音楽も素晴らしく品があって良かった。
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.9

古典の傑作ミュージカル、60年前の映画ながら流石の品格が漂っている。
個々の演技の素晴らしさや歌と踊りの絶妙の振り付けは今観ても色褪せない。
スピルバーグのリメイクとおおよそ変わっていないがオリジナル
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

突然妻を亡くした男の人生再生物語だが西川監督だけあって一筋縄ではいかない作品になっている。
子供と触れ合うことで一旦落ち着いた心に戻りかけた所で些細な出来事が原因のなんとも言えぬ感情の揺れ動きを描くの
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.1

これほどイマジネーションに満ちた作品を観たのは何年ぶりだろう。
コンセプト、撮影、音楽ほぼ全部堀監督が7年かけて作り上げたというのが驚愕の一言。
キャラデザインやカメラワークが見た事も無い独特のセンス
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