マイロードさんの映画レビュー・感想・評価

マイロード

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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

3.8

【live white】

誘拐殺人の罪を被らされた女の復讐劇。
刑務所内で“親切”を武器に仲間を増やし復讐を遂行する。ダークな内容の中にちょっとクスッとなるポイントがあって(笑えるかは不明)しんどく
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.2

妻に先立たれた記憶障害の老人が、友人からの手紙の指示を頼りに家族を殺した者へ復讐するための旅に出る。

老いとは何か、考える。
今までできていたことができない。
大切なことを忘れてしまう。
何も語らず
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.2

【私たちはそんなに優しくなく、少し身勝手だった】

なんだか見ていて恥ずかしくなる。大人になってから見る『中学生日記』の感覚。
別に異次元ものとかSFを引いて見るタイプでもない。キャスト豪華で主要な演
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.7

人の命に不誠実な人間がちゃんと裁かれる
そういう社会であってほしい。

正欲(2023年製作の映画)

4.0

【この世にはあんたの理解できないような人間がいるんだよ】

地元のイオンでだけは働きたくない理由が詰まっていた。

LGBTQ +の「Q +」の人たち。
この多様性が叫ばれる時代、その無限さを世の中が
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マッチング(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【人にはいろんな顔がある】

こういうの恒例、犯人はキャスティングでだいたいわかってしまう訳なんですけどもそこは内田監督、ひと捻りありました。まず脚本が良かったです。そんで小説の方が悶絶するほど面白い
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

タイトルの題字、徐々にフォント変わっていってるよね?そういった細部も一貫したテーマに突き進んでいてシンプルによかった。

こりゃミイラ取りがミイラになるやつだ…とは思っていたので、結末は予想通りすぎて
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パレード(2024年製作の映画)

4.2

【最後まで生きて】

一人の一生を一本の映画とするなら、たいていの場合未完で終わるのだな、と思うなどする。
「最後まで生きる」のがどんなに難しいことか。

死んだと思って生きてみると見える世界が変わる
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影裏(2020年製作の映画)

2.9

【屍の上に立っている】

綾野剛の美脚を撮りたいというカメラの癖がすごいぜ。

余白が多い作品は好きなんですがね、それにしてももっと引き込まれるような序盤と新事実が畳み掛けられるようなクライマックスが
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.6

【きれいなものしかあかんのやったら】

良い〜〜良すぎる〜〜!!!
正真正銘、ピカピカな青春を見せていただきました。見て損はないので邦画好き集まれ〜!

歌を習いたいヤクザと合唱部部長の中学生の交流を
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きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

4.5

【あの日傷ついたことも意味があったと思いたい】

大河ドラマ『光る君へ』で吉高由里子好きが再燃し気になっていたこちらを鑑賞。

結構盛りだくさんなのに無理を感じないストーリー展開に安心するし、吉高由里
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.5

【ハトです🕊️】

これは応援上映で見たい一作。
思ってたより一捻りも二捻りもあって、咄嗟に声出てしまったり拍手しちゃったりして楽しかった。そして終盤結構泣いた。

社内の人たちがみんな良い。
メガネ
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.7

【私にはあんたが一番大事なのに】

きゅるるんかわいいの権化である永野芽郁氏の新境地であることは間違いない。やさぐれヘビースモーカーOLを好演。ご飯を美味しそうに食べるのがいいよね。

言うて、生前で
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.1

【羊の悲鳴は止んだかい】

レクター博士との初対面から最後まで続く緊張感。無駄がない2時間。
博士の洞察力と頭の良さに翻弄される。完全にあちらのペースになってることに気付かないクラリスにハラハラする。
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

2.2

シリーズ最終章にして満を辞してか離島医療の現実をつきつけた。20年続いたコトーの幻想を打ち砕いた一作。
映画だけ見てたらこういうものかな、と思うかもしれないけど、ドラマシリーズから見てきた人ほど腹立つ
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.7

【今年はいい年になる気がする】

新年明けましておめでとうございます🌅
2024年の幕開けに見るものではないかな、とか思いましたが偶然にも時期的にぴったりでした。

ハードボイルドを期待してたので途中
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.5

ずっと不穏ーー🌎ずっと怖いーー🦌
何が起こってるかが分からない怖さ。

心霊とかではないのでこれはホラーじゃなくてスリラーと見ています。そして疑心暗鬼になる人間の心模様。人種も含めて複雑な人間関係にな
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

【世の中は期待通りにはならない】

血中アルコール濃度を常に0.05%に保つことで仕事もプライベートも好転するか?という実験を行う高校教師の同僚4人。お酒好きとしてはかなり興味深い実験で、彼らと同時に
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RRR(2022年製作の映画)

4.3

【旗を掲げろ】

映像のスケールが大きくて、面白くないシーンがなくて3時間があっという間。圧倒的画力と圧倒的体力で「そうはならんやろ」をねじ伏せる展開、好きです。

ダイジェストでお送りされた2人が友
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.2

【この子の生きる未来を】

墓場鬼太郎第1話『鬼太郎の誕生』だけは読んでから行った方が、よく理解できて感情も揺さぶられます。水木が勤める血液銀行がどういうところかもわかりますし是非おすすめしたい。
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.4

【ホテルは外とは違う時間が流れている】

木村拓哉氏が、一流ホテル[コルテシア東京]に潜入捜査する東野圭吾ミステリー第二弾。

犯人の動機やバックグラウンドが一気にクチャクチャッと回収されたのが好きじ
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

【遺伝子では測れない、努力という才能】

遺伝子情報で仕事の適正や余命まで、生まれた時に判別されてしまうという「少しだけ先の世界」
ハズレ扱いの主人公は、宇宙飛行士になる夢を叶えるために、完璧な遺伝子
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成れの果て(2021年製作の映画)

3.4

最近メンタルが清らかではないので多分見たらダメなやつだと思っていたけど、ネトフリのサムネの後藤剛範さんがすごく優しそうで、ワンチャン癒される方に賭けてみました。

めちゃくちゃ胸糞やんけぇぇぇぃ!!
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.6

【この世の方が悪い夢】

久々にあまり情報入れずに初日鑑賞。
多分公開されてない友情出演にはびっくりした。びっくりしたい人は早いめに見た方がいいです。

今までの原田監督の中では一番分かりやすかった(
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

【宇宙はあんたが思ってるより広いんだよ】

「見た目は夫、中身は有能エージェント」の男に突然マルチバースの存在と身の危険が迫っていることを教えられることから始まる巻き込まれ系ヒロイン:ミシェル・ヨー
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.3

【ずっとどっかに向かってる気がして楽しいですね】

別れた男女が、あるきっかけで二人の6年間を遡る『ちょっと思い出しただけ』の映画。

最初、時系列の描写をマスクやタクシーのガードで表現していたが、例
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.2

【君の名前は】

序盤は今で言うモラハラセクハラ連発で見ていられない人もいると思うけど、それを越えると一気に引き込まれ、感動必至。

盲目でありながら、視覚以外の全てがかなり研ぎ澄まされていて鋭い洞察
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キャラクター(2021年製作の映画)

4.3

【あんたと俺の共同作品】

邦画のサイコサスペンス映画の中でもかなり上位に食い込むと思う良作。
無駄のない綺麗な伏線。セリフや与えられる情報にも無駄がない。こういう映画を見慣れている人も考えうるオチが
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劇場版 空の境界/第七章 殺人考察(後)(2009年製作の映画)

3.7

【それは本当に、夢のような日々でした】

シリーズ最終章。
今までで最高に概念的にも見えるし、一番現実的にも見える不思議。でも最後にしてやっと分かりやすいの来てくれたな、という感じです。

ここに来て
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バーレスク(2010年製作の映画)

4.1

【Welcome to XXX】

とにかくアギレラの歌に圧倒される。劇場にいるみたいにお客さんといっしょに拍手しちゃったな👏👏

酔っ払ったジャックかわいすぎかよー。

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.7

【彼女にとっての「先生」は】

漫画家夫婦でしかできないネームでの感情吐露が興味深く、またそれがフィクションなのかノンフィクションなのかが駆け引きとなっていて面白かった。

金子大地氏の良い使い方です
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.2

【友達だったのに】

全体的にみんな気性が荒くなってきたシリーズ3作目。反抗期ですか?そのおかげでか前作で願ったハーマイオニーのマルフォイへのリベンジがめでたく叶って(まさかの物理攻撃)、それ以外も大
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タイタニック(1997年製作の映画)

4.8

【君はおばあさんになって、温かいベッドの上で死ぬんだ】

もはやね、どこのシーンだけ切り取って見ても涙腺が崩壊するつくりに体がなってしまってる。すごい。すごい映画(圧倒的こなみ感)
基本的に3時間以上
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.3

【I'm not fine 】

全編が温かい。でも切なくて悲しくて。
後味はすごく良い。
こういう話ってありがちなのが「最初はイヤイヤ預かるけど…」みたいな入りだと思うんだけども、最初から全然イヤイ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.9

【彼女の名は】

久々に同情の余地ありなヴィランだった気がする。それクリスチャン・ベイルってわからんて🤣ある意味ヴォルデモート以上に本人の原型ないメイク技術がすごい。

タイカワイティティ監督だから期
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スリーパーズ(1996年製作の映画)

3.9

【いつか眠れる。必ずだ】

小学生の頃、ブラピ出演作品を制覇しようと見て衝撃を受けた作品。
小3の時に映画感想コンクールなるものがあって、今作で書こうとしてたら先生に全力で止められて渋々『仮面の男』に
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