【この世にはあんたの理解できないような人間がいるんだよ】
地元のイオンでだけは働きたくない理由が詰まっていた。
LGBTQ +の「Q +」の人たち。
この多様性が叫ばれる時代、その無限さを世の中がまだ理解できてないのが中途半端でキツい。
稲垣吾郎氏演じる寺井は極端に理解のない父親でも話を聞かない夫でもないし、無理に起訴を急ぐ検事でもない。ほんとに「普通」の人。でもこの作品の中では彼が悪（のように見える）。理解できない彼が、普通じゃない（ように見える）。それは彼がこの作品の人物の中で、少数派だからかと思う。結局は多数派が正となる世界、それこそを描いていると思うとよくできた映画。
「あなたとなら自然に息ができる」
そんな人に出会えたら、こんな幸せってない。
