Taulさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Taul

Taul

映画(3596)
ドラマ(26)
アニメ(0)

市子(2023年製作の映画)

3.0

『市子』凄まじい半生、凄まじい演技だった。杉咲花。喜怒哀楽を大袈裟でなく死んだ心と冷たい関西弁の上に微妙に乗せてきて、社会問題や倫理観よりも作品の肝のずばり「人間ドラマ」をどんどん作りあげていく。没入>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

5.0

明日に向って揚げろ!

西部劇は何度も解体され更新されてきたと思うが、『明日に向って撃て!』もそのひとつで、アメリカンニューシネマの波にのり強盗団の二人の生き様を青春ものとして捉えなおした面白さがあっ
>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.0

『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』お見事。ワンアイデアの青春ホラーだと舐めてたら(良く出来てて)痛い目にあうやつでした。

若者の遊びの適当なルールの危うさに覚えがあって上手いと思った。監督
>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.0

『終わらない週末』
これは恐ろしい。今の時代の不安をうまく描いてる。Netflixの年末恒例の終末ものは、だんだん笑えなくなってきた。

*

原作本にも手を出してみる。やはり人物の内面描写が中心で心
>>続きを読む

母を恋はずや(1934年製作の映画)

2.0

『母を恋はずや』(1934)小津安二郎のサイレント後期の作品。テンポが悪くなるのも気にせず家族の微妙な心理を描く作風になってる感じがした。技巧も緻密で陰影の強弱や反射光のゆらめきなどで感情を表現。冒頭>>続きを読む

僕達急行 A列車で行こう(2011年製作の映画)

4.0

『僕達急行 A列車で行こう』(2012)初鑑賞。森田芳光70祭2023 in 新文芸坐。沖村志宏 さん(撮影)、杉山泰一さん(当時監督補)、ライムスター宇多丸さん、三沢和子さんのトーク付き。先見性を感>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

映画『窓ぎわのトットちゃん』原作の記憶が蘇る。トモエ学園の方針は今いよいよ学ぶものがあると思うし、各エピソードの多くを語らぬ暗転が、子どもと一緒に考えてみてくださいと言っているよう。戦争の時代であり、>>続きを読む

殺し屋1(2001年製作の映画)

4.0

『殺し屋1』原作漫画は未読だが面白かった。浅野忠信はじめどの人物も原作だと描き込まれてるのでは、と思える強烈な個性。グロいシーンはもはや笑うしかないくらい凄かった。キル・ビル、ミッドサマーへの影響も認>>続きを読む

Tuesday(原題)(2015年製作の映画)

3.0

『aftersun/アフターサン』のシャーロット・ウェルズ監督が自身のHPで公開している2015年に撮った11分の短編。父への思いを映像で語る大胆な手法とラストの切れ味。まさに『aftersun』に繋>>続きを読む

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

4.0

『マエストロ:その音楽と愛と』バーンスタインは好きなこともあり、どっぷり入り込んでしまった。凝ったショットで綴られるまさに音楽と愛に満ちた半生。ブラッドリー・クーパーのなりきりもだが、そのままの演技で>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.0

『首』北野武作品のキレッキレのショットや死の香りの色気(戦国時代なので逆に消える)はいよいよ無くなってるように思ったが、笑いとシニカルさに満ちた下剋上が虚無感を呼ぶ時代劇として楽しんだ。構想が長く小説>>続きを読む

凱里ブルース(2015年製作の映画)

5.0

『凱里ブルース』こんな映画観たことない。うまく掴めない話の中、何かを思い出してる時のような肌ざわりが続く。あの長回しは夢だったのだろうか。いや、出会って別れ、また出会い、できなかったこと、伝えれたこと>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.0

『ナポレオン』リドリー・スコットの合戦シーンはやはり素晴らしい。もはや手練れ感が出過ぎなくらい見やすい。有名な絵画が動いてるようなシーンもあって見応えがあった。ジョゼフィーヌとの愛憎劇は別に1本撮れる>>続きを読む

フィンガーネイルズ(2023年製作の映画)

2.0

クリストフ・ニク監督はデビュー作の『林檎とポラロイド』は設定の面白さが活かしきれていないというか、このアイデアなら普通だなあという退屈さもあった。

今回もそうで、愛を測定する仕組みがある世界という設
>>続きを読む

炎のランナー(1981年製作の映画)

4.0

美しい曲、美しい男たち、美しい走り。もうドラマはいらないくらいだった。

12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.0

テリーギリアムらしいSFという感じ。変なブラピが見もの。

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

3.0

当時リュック・ベッソンは天才だと思っていた。人はのってる時は才能以上の面白いものを作れるものだ。

ジャッジ・ドレッド(1995年製作の映画)

2.0

またもSFアクション。ダサい仮面も必要なくなり筋肉頼みに。

デモリションマン(1993年製作の映画)

3.0

90年代を生き残るために、ヘンテコSFアクションに挑戦。スライ、まだまだいける。

クリフハンガー(1993年製作の映画)

4.0

筋肉イン山岳アクション。まさにハラハラドキドキ。

コブラ(1986年製作の映画)

4.0

80年代ど真ん中。スタローンの馬鹿クール(ダサ)の銃器アクション。相棒が冷めたピザというのがいい。

ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

4.0

火薬量アップで派手なシリーズへの転換もうまくいった。

ランボー(1982年製作の映画)

4.0

アメリカと戦争への批判を、スタローン主演の武器大好きアクションヒーローでやるという企画の勝利。邦題のランボーも良かった。

スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

4.0

プロパガンダに見えて戦争や軍隊をここまで馬鹿にしたSFはないのでは。男女いっしょのシャワールームに未来以上のものを見た。

ショーガール(1995年製作の映画)

4.0

裸目当てで見たゴールデンラズベリー賞作品。今となってはフェミニズム映画としてとれる傑作であると分かる。

氷の微笑(1992年製作の映画)

3.0

最高のエロティックサスペンスもの。DVDを借りて何度も見た馬鹿な思い出。

ロボコップ(1987年製作の映画)

4.0

さまざまな社会批判を入れ込んだ気色の悪いヒーロー。動きが全部面白い。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

『ゴーストワールド』
楽しいで始まり切ないで終わる、なんて味わい深いんだろう。

お洒落なガールズムービーの皮を被った、と言いたくなるよな実存に関する真面目な作品と感じた。ブシェミ視点でも見られるのが
>>続きを読む

キング・コング(2005年製作の映画)

4.0

先ず思ったのはピーター・ジャクソンはほんとに真面目だなあと。ジョン・ギラーミン版との違いが面白い。初代の完全再現プラスアルファを長さ関係なく時間をかけてやる。ナオミ・ワッツが美しくモンスター映画でも映>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(1998年製作の映画)

2.0

エメリッヒのゴジラもいいところがいっぱいあった、と今さら言うわれるし、確かにそう思うけど、ちゃんと見返したことはない。

デイ・アフター・トゥモロー(2004年製作の映画)

4.0

地球が氷河期というディザスター。ドラマも良くてエメリッヒ全好調。

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)

4.0

USA対エイリアンでやりたいことをすべてやりきる。エイリアンを殴って倒すで完璧になった。凄い映画だし、凄い国だ。

ロスト・フライト(2022年製作の映画)

4.0

『ロスト・フライト』ジェラルド・バトラー無双ものね、と見たらお釣りがくるよな面白さ。ジャンルが変化し、展開も外してきて手に汗握りっぱなし。もし自分なら、と考えるのをあきらめる程リアルな怖い状況に、ただ>>続きを読む

タイ・カップ/Cobb(1994年製作の映画)

2.0

タイ・カップの人物像。嫌な面を描いたのはいいが、MLBファンなので驚きはなくやはり事実の方が面白いと感じてしまう。