Tさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ロボコップ2(1990年製作の映画)

3.7

人間の頃の記憶による哀愁パートが減退して、フィル・ティペットのストップモーションアニメによるロボコップバトルが炸裂した2作目。

元妻をストーキングしていた件や少年犯罪に対する件は有耶無耶になってしま
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

良いところも悪いところも同じくらいたくさんある映画で、褒める人の気持ちも怒ってる人の気持ちもわかります。

ただ、これだけはみんな同じ意見だと思うけど

インディ・ジョーンズ最新作で巨大石球シーンを全
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ロボコップ(1987年製作の映画)

3.5

バカみたいなタイトルとは裏腹に、ものすごく風刺を効かせたキツいブラックジョークが特徴の作品。人体破壊描写もわりと容赦なく見せていく大人向けの映画。

もう、あまりの不謹慎さにわらってしまったけど、映画
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

抜群に楽しい!
アツい展開のつるべ打ちで画面が汗をかきそう。

みんな大好きナートゥナートゥは繰り返し見たくなる。というか巻き戻して3度返した。配信ならでは!

アクション映画を席巻している87ノース
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

4.4

監督自身の実話を元にした半自伝的ジュブナイル映画。

あらすじではネタバレできないので映写技師のファザルとの交流が強調されていてインド版『ニューシネマパラダイス』かとミスリードされるけど、映写技師も含
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エリザベス -狂気のオカルティズム-(2017年製作の映画)

3.0

思ってたのと違った…。
バチバチにキマったカルト宗教信者の話かと思いきやそれはそこまで掘り下げず。
じゃあ拉致監禁レイプ被害の話はというと、そこは仕方ないかもしれないけどかなりマイルドになっています。
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ニモーナ(2023年製作の映画)

3.5

身分制度を覆し実力で騎士になる男と、変身能力によって社会から外れてしまった女の子のバディストーリー。

実質主役の騎士の男バルはパキスタン系、そのバルの彼氏は韓国系で、韓国アイドルなルックスが新しい。
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.8

映画を見ることの原始的な喜びから、それを反芻して再現すること、撮影と編集、仕掛けを駆使する特撮の楽しさと演出。表現することの業の深さ、自我と作品の乖離まで、自伝とのことだが「映画とは」を詰め込んだスピ>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.5

高所恐怖症の人は見るの厳禁映画。
足の裏とミゾオチがムズムズ。
手汗ビッショリ。
4DXで見たら悲鳴をあげてしまいそう。
そんなアトラクション映画として楽しめる作品。

当たり前ですが、登って降りるま
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.8

間違いなく世界最高峰のアニメーション映画だ。もう画面を見ているだけで眼福。素晴らしいの一言。見惚れてコーヒー飲んでる暇がない。

ただストーリー運びがやや冗長で、おいおいこのペースでちゃんと映画終われ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

見る前は主役にのんを据えた時点で優勝が決まったような映画かと考えていたけど決してそんなことはない。

のん演じるミー坊を真ん中に立てながら周囲の反応によってミー坊を描いていく手法や、フィクションライン
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3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

4.8

元の映画をさらに重厚に、詳細に、射程も何倍も長くとった素晴らしいリメイク映画だ。

元の映画ではさらりと触れられていた道徳心、良心といったテーマを、聖書をふまえたセリフや行動、思い出話を交えてさらに深
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決断の3時10分(1957年製作の映画)

4.5

無類に面白い傑作西部劇。

逮捕した盗賊のボス・ウエイドを、手下の襲撃から逃れながら3時10分ユマ行きの電車に乗れるのか、というタイムサスペンスにハラハラさせられる。

なにより魅力的なのがボスのウエ
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

5.0

ルーマニアのライブハウス火災を発端に起こった医療不正問題を追求する記者を追ったドキュメンタリー。が、この問題は医療不正に留まらない。

ジャーナリズムを強く意識する前半パートから、後半になると主人公が
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バッドガイズ(2022年製作の映画)

3.8

悪を改心させるような単純な話にしてないところが好感の良作。でも評判ほどじゃないかな、と思ってしまった。

主人公チームなど一部の登場人物のみ動物、他は人間というバランスは、ステレオタイプの表現として成
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.0

ゲイを描いたというより、叶わぬ両思いの2人を社会が引き裂いていく話と見たら古典的な恋愛映画だと言えるほどの純愛映画だった。

もちろんその引き裂いた社会というのは同性愛への差別からくる酷い仕打ちや、そ
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グラートベック人質事件:メディアが越えた一線(2022年製作の映画)

4.2

銃を持った銀行強盗人質立てこもり犯グループが、バスジャックをしながら逃走するドイツの事件。54時間の闘争劇は常にテレビやラジオで報道され続けた。その実際の映像と音声のみで構成されたドキュメンタリー映画>>続きを読む

American Teen/アメリカン・ティーン(2008年製作の映画)

4.3

15年も前の映画で、ガラケーでのメールのやり取りや恋愛中心の描き方など、2023年の今見るとかなり古くさく見える。配信が無いのも納得の出来。

それでもやっぱり17歳から18歳にかけての心の動きには普
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サヴェージ・ウーマン 美しき制裁(2019年製作の映画)

3.8

ほとんどのレビューにある通り、ポスターアートとタイトルがミスリードさせる作品。原題のA good woman is hard to findで検索すると作品の内容通りのポスターアートがたくさん出てくる>>続きを読む

7BOX [セブンボックス](2012年製作の映画)

3.9

パラグアイ映画(!)なんて初めて見た。それもそのはず、パラグアイの映画は過去に20本程度しか作られてないのだとか。

それにしては成熟した作品。
運び屋で日銭を稼ぐ少年が、大金ももらう約束で中身のわか
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.6

日曜日のレイトショーにしてはたくさんお客さん入ってました。30人くらいいたかな。若い子たちがワイワイ言いながら入ってきてて、ホラーをほとんど見ない僕としてはこの客層で楽しめるかなと不安だったのですが、>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.0

凄まじい映画。
野心が画面から飛び出してくるような前半から一気にトップまで駆け上がる痛快な中盤、そしてどんどんとボタンを掛け違えていく終盤、そして圧巻のラストシークエンス。やられてしまった。

いくら
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

マンネリ化しているタイムループジャンル。小手先でヒネらずにちゃんと作ればちゃんと面白いことを証明している。

タイムループをフィクションとして理解している登場人物たちや、会社組織を解決方法として利用す
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

ケイコ役の岸井ゆきのが素晴らしい。説得力のあるボクシング姿はもちろん、表情だけで語る演技で魅せられる。

しかもこの主人公は表情がくるくる変わるようなキャラクターではなく、他人には内面を見せない、見せ
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リトル・ガール(2020年製作の映画)

4.3

パリの病院で性別違和の専門家の医師との会話。家族以外の人にありのままを認めてもらって、肯定してもらうどころか「ママは悪くない」と言ってもらえたことで涙ぐむサシャの表情に、こちらも涙が溢れてしまいます。>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.8

64年の前作のワンダーなところは、風に飛ばされる乳母希望者たちや、浮いたまま演技、煙突掃除の屋根ダンスなどなど、「これどうやって撮影してるの!?」という映像として驚かされるところだった。だが撮影技術や>>続きを読む

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

3.8

スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!

ディズニーランドに興味ないオジサンとしては途中でダレることもあったけど、名曲のつるべうちで結局楽しんで見れてしまった。

特に煙突掃除の男たち
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

スパイダーバース2直前に復習を、と軽い気持ちで再生したら音楽に体が動いて、ギャグで笑って、小ネタにニヤリとさせられながら、アニメーションに鳥肌立つほど湧き立って、ストーリーに泣いて泣いて仕方なかった。>>続きを読む

オクトパスアーミー シブヤで会いたい(1990年製作の映画)

3.0

"1989年は90年代"ということがよくわかる作品。物語はトレンディドラマの寄せ集めなんだけど、オクトパスアーミーによるアメカジ、スケーター文化、フリッパーズ・ギターなど、アンダーグラウンドから飛び出>>続きを読む

MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.5

リーアム・ニーソン最新作。

3.5点満点を期待していたんだけど、いやいやどうして見逃せない作品。リーアム・ニーソンが老いと対峙して世代交代を示唆するような彼にとっての重要作なのでは。

レイトショー
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.2

実話に基づく新聞記者映画。

こういう映画はゴールがどこなのか見る人がわかった状況で進んでいくので問題提起からどうやって真相に迫っていくのかを描くことになるのだけど、この映画の優れたところはそこからも
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9時から5時まで(1980年製作の映画)

3.8

女性蔑視上司にOL三人組が復讐するシスターフッドコメディ。『エンパイア・オブ・ライト』で、屋上でシャンパンを乾杯する時「女は度胸」とセリフが引用されるあの映画。つまり1980年の映画。

この映画の楽
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.8

なんという美しい映画なんでしょう。
傷ついたもの同士が寄り添って、そして羽ばたいていく。そのそばにはいつも映画や、音楽があるんですよね。ここまで肯定してくれると涙が溢れてしまう。

画面も美しい。夜空
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

とてつもない情報量。話がつながってるのかつながってないのかわからないまま詰め込まれて、訳がわからないままでもケイト・ウィンスレット力でグイグイ見せられてしまう。あっという間の150分。

見終わったあ
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.5

文句無しに面白い!

何度も登場する「正義」というセリフ。
「正義」が揺らいでいくことと、事件の帰結が合致するところが好き。

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

巻き込まれたのに本気になっちゃう型映画。

ソ連とイギリスを行ったり来たりするだけでサスペンス。Apple TV『テトリス』も同じ。

ベネディクト・カンバーバッヂは後半でしっかり痩せてて驚く。あれは
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