にくさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

1.0

マイナス無限大。地球が滅ぶ。

なんだこれ。史学科に入学したとき、男の殆どが三国志オタクで、こりゃ入るところ間違えたと思ったんだけれども、連中も、流石にこの映画には怒ってるんでないかな。あ〜もしかして
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ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.7

C・ギェドロイツ『ビルド・ア・ガール』(21)。ジョハンナはよく読みよく書き、そして、よく走る。但し、タクシーや男どもの口車に乗せられてしまうと、碌なことにならない。自分の足で、自分のペースで走る(書>>続きを読む

ファンタジー・アイランド(2020年製作の映画)

2.0

J・ワドロウ『ファンタジー・アイランド』(20)。Netflixで何を観ようか悩んでいる人はこの映画を選んではダメ。これじゃなくて『オールド』とか『ライフ・オブ・パイ』とか『シャッター・アイランド』と>>続きを読む

ジャック・ジャックとエドナおばたん(2018年製作の映画)

2.2

エドナおばたんがアイン(・ランド)おばたんに見えてくるわけだね。超人なら全て許されるという。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

2.8

C・J・フクナガ『007 ノー・タイム・トゥー・ダイ』(21)IMAX。『アベンジャーズ/エンドゲーム』におけるR・ダウニー・Jr. とD・クレイグが重なる。シリーズで一定期間主役を演じた初老の男が身>>続きを読む

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.9

M・チャベス『死霊館 悪魔のせいなら、無罪』(21)。敢えて老いを晒したV・ファーミガが素晴らしい。但し、彼女が犠牲者の女達には示していたはずの同情を「魔女」に対しては全く示さなかったのが残念。殆ど同>>続きを読む

地獄へつゞく部屋(1959年製作の映画)

4.0

W・キャッスル『地獄へつゞく部屋』(House on Haunted Hill, 59)。幽霊屋敷ものに典型的な立地、丘の上に建つ館は、しかしF・L・ライトのエニス・ハウスの外観(マヤ風)を借りている>>続きを読む

モンスター・ハウス(2006年製作の映画)

2.8

G・キーナン『モンスター・ハウス』(06)。ゼメキスとスピルバーグが製作総指揮に名を連ねるアニメで、幽霊屋敷をとことん擬人化する。実際、これまで多くの恐怖映画における家のファサードが2つの窓(目)と扉>>続きを読む

ローズレッド(2002年製作の映画)

4.7

C・R・バクスリー『ローズ・レッド』(02)。S・キング脚本によるTV小シリーズ。実質、『たたり』(63)のリメイクで、幽霊屋敷「ローズ・レッド」における超常現象調査に6人の超能力者が雇われる。『たた>>続きを読む

(1976年製作の映画)

4.0

D・カーティス『家』(76)。原題はBurnt Offerings (燔祭)。R・マラスコの73年の原作の映画化。キングの小説『シャイニング』(77)、キューブリックの同名映画(80)に先立って、夏の>>続きを読む

ヘルハウス(1973年製作の映画)

3.7

J・ハフ『ヘルハウス』(73)。脚本はR・マシスン。ロンドンの大富豪が死後の生の存在を確認すべく物理学者(とその妻)、心理霊媒師の女、物理霊媒師の男を雇い、有名な幽霊屋敷を調査させる。物理学者が、霊を>>続きを読む

チェンジリング(1979年製作の映画)

4.4

P・メダック『チェンジリング』(80)。交通事故で妻子を失った初老の作曲家が心機一転、歴史保存協会の女の仲介で古い屋敷に住み始めるも、毎朝6時に鳴り響く轟音に悩まされる。ある日、男は屋根裏部屋と子供用>>続きを読む

レミニセンス(2021年製作の映画)

1.3

L・ジョイ『レミニセンス』(21)。『ウエストワールド』にはあった女性による男性社会への復讐(「人形の家」からの脱出)という主題が消滅、中年白人男を慰撫するだけの凡庸なノワールとなった。水のイメージ(>>続きを読む

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.5

タカハタ秀太『鳩の撃退法』(21)。原作由来の主題(鳩、ピーター・パン)・話法(倒叙法風メタフィクション)は楽しめたが、本作がジャンプカットを用いながら2時間になったのなら、その工夫は装飾に堕したとい>>続きを読む

死霊館(2013年製作の映画)

4.7

J・ワン『死霊館』(13)。99年の『ホーンティング』で霊に取り憑かれていたリリ・テイラーが今度は魔女に身体を乗っ取られて、文字通り上を下への大活躍。幽霊屋敷は(取り分け上下軸の)映画的運動並びに(父>>続きを読む

スペース・プレイヤーズ(2021年製作の映画)

1.2

M・D・リー『スペース・プレイヤーズ』(21)。めくじらを、立てるなこれは、子供向け。96年の『SPACE JAM/スペース・ジャム』を見た時の気持ちが昨日のことの様に蘇った。ってか爆睡した。ジョー・>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.0

S・レヴィ『フリー・ガイ』(21)。『ジュラシック・ワールド 炎の王国』の様に恐竜を野に放つでもなく、『レディ・プレイヤー1』の様に現実と仮想世界の行き来を推奨するでもなく、結局、人間が一方的にゲーム>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.0

J・ガン『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(21)。トロマ風味が鼻につくし、ハーレイ・クインを運動神経抜群にしてしまうと(アクションの主体にすると)彼女が精神科医兼道化である意味が薄れる>>続きを読む

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.0

T・シェリダン『モンタナの目撃者』(21)。山火事映画としても犯罪活劇としても中途半端。ただ、あの炎がA・ジョリーの男性一般に対する「怒りのメタファー」で、それが当の矛先たる男たちばかりか罪のない子供>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

4.0

M・N・シャマラン『オールド』(21)。映画では2時間前後に話を収めなくてはいけないので、現実の時間・空間をいかに「カット」するかが問題になる訳だが、この度シャマランは「時間が加速する海岸」という仕掛>>続きを読む

スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

1.8

D・L・バウズマン『スパイラル ソウ オールリセット』(21)。IMDbが勝手に『うずまき』って邦題付けてて笑った(それは伊藤潤二の方)。ってか、全くオールリセットしてない。原題はSpiral: Fr>>続きを読む

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

2.6

J・リン『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(20)。血縁と非血縁を程よく混ぜ合せた家族主義映画。敵も味方も皆知り合いなのはいいんだけど、お前らの間抜けな喧嘩のせいで末端は死屍累々なんだよね。女性>>続きを読む

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

2.8

D. D. クレットン『シャン・チー テン・リングスの伝説』(21)。幻獣の住う超自然世界ター・ロウ。アジア的血縁主義によって成り立つこの村の閉鎖性が、『ブラックパンサー』におけるアフリカ的超技術世界>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

1.0

白石和彌『孤狼の血 LEVEL2』(21)。弱者を嬲り殺す男とそれを積極的に肯定する集団をヤクザというなら、ヤクザ映画を好きにはなれない。対する警察の正義も薄っぺらで、これでは自覚なき『バットマン:キ>>続きを読む

リム・オブ・ザ・ワールド(2019年製作の映画)

3.5

マックG『リム・オブ・ザ・ワールド』(19)。Netflixのジュヴナイルもの。人種的バランスのよい子供4人組がサマーキャンプ中にエイリアンに襲撃され、いがみ合いつつも協力し世界を救う。ご都合主義的通>>続きを読む