マルケスさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

マルケス

マルケス

映画(909)
ドラマ(0)
アニメ(0)

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.5

香港ノワールの傑作と称されるのも納得。最後の最後まで見事としか言えない。

好きなシーンを聞かれたら、クライマックスの屋上と迷うところだが、オープニングのオーディオ店かな。本当に何気ない会話、動きなの
>>続きを読む

サウルの息子(2015年製作の映画)

4.0

“処理”ではなく“埋葬”を。
サウルが憑かれたように求めた、人としての尊厳。人間の尊厳を奪うのは極めて残酷だと突きつけられる。

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

4.0

なかなか骨太で質の高い作品だった。
1958年当時、ドイツ国民にとって第二次世界大戦は癒え始めた傷であり、若い世代はアウシュヴィッツ強制収容所の存在はおろか、そこで行われていた事も知らなかった。これが
>>続きを読む

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

破滅へまっしぐらの二人。救うにはムリヤリ引き離すしかなかったんじゃないかな。
死後、革ジャンのポケットから発見されたシドの遺書らしいメモ。
「俺達の間には“死の取り決め”があった。一緒に死ぬ約束をして
>>続きを読む

ロンドン・コーリング ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー(2007年製作の映画)

3.5

パンクバンド The Crashのフロントマン。知っているのはそれだけだったが、ジョー・ストラマーのカリスマ性にビビった。声がゲキ渋。

多くの人達の証言で、ジョーの実像が浮かび上がる。敏感に何が受け
>>続きを読む

Ray/レイ(2004年製作の映画)

4.0

初めてレイ・チャールズを知ったのはチャリティソング『We are the World』。ソウルフルな声と上半身を揺らしながら歌う姿で一発で覚えた。ソウルの神様。ビハインドシーンはお宝だ。クインシーとの>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

過食や拒食、万引き、ギャンブル、アルコール依存・・・様々な要因による抑えられない衝動は様々だが、ハンターの場合は異物を飲み込むこと。ホラーとジャンル分けされているが、そうは思わなかった。

望まれずに
>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.0

関係性がおもしろい。仲が良いのか、そうでもないのか。でも本当に嫌なヤツは誰もいないっていう、後味ハッピーな作品。
神出鬼没のジジにツボった。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

-

思ったこと箇条書き
・ローリーがジョーに告白するシーン。全女性がイエス!イエス!イエス!と画面越しに後押ししたであろうに。切な。
・ジョーが走るオープニングにセンスを感じる。スローを巧みに混ぜた映像、
>>続きを読む

ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

オリジナル版未鑑賞。評価が高いディレクターズカット版で鑑賞。
異文化(狂気)に囚われていく怖さが狙いかな。槌で頭を潰したり、血のワシ処刑は一過性のグロでしかない。ヤバい物が入ってそうな食べ物や飲み物は
>>続きを読む

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(2016年製作の映画)

4.0

最初はブリジットのイメージが違いすぎて違和感。ポッチャリじゃないし加齢感もあるし。10年以上間が開いて、正直どうかなー?って観てたけど、完結編でもある3作目を作って大正解だと思った。

前2作と合わせ
>>続きを読む

ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(2004年製作の映画)

3.0

コリン・ファースのラブシーンが、どうにもムズ痒い。ロマコメにハマってないように見えて(『マンマ・ミーア』の時もそう思った)。でもマークとダニエルのケンカはおもしろかった。ここリプレイするくらい好き。笑

ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.0

レネー・ゼルウィガーの女優魂がすばらしい。ポッチャリ体型に真ん丸なほっぺ、お尻のアップも拒否らず、ブリジット・ジョーンズになりきってた。

ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.0

ジェニファー・ロペスに尽きる。存在感、演技、ボディメンテナンス、ポールダンスまで全部が完璧。このまま奇跡の70才まで活躍して欲しい。
男達を騙す手口が割と単純だったけど、そんなとこも逆に彼女達らしいと
>>続きを読む

アウト・オブ・サイト(1998年製作の映画)

3.5

ジョージ・クルーニー史上、最高ビジュアル。顔のアップは吸い込まれそうになるから要注意。クールビューティ、ジェニファー・ロペスとのクライム・ロミジュリ・ストーリー(そんなジャンルはない)。

この後、ソ
>>続きを読む

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.5

期待値の低さが功を奏したのか予想外に良い作品だった。
放射能汚染で地表に住めなくなった地球。原因の説明がないので想像するしかないが、生き物は地下でのみ生存が可能。壊滅的な地球(ホーム)へ帰還しようとす
>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

3.5

二人のおじいちゃんがシスティーナ礼拝堂の階段に並んで座っている。可愛くって尊い。見ているだけで癒される。不思議。
『いつだってやめられる』のバルトロメオ発見。大真面目に秘書役やってるから吹き出した。
>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0

名作の名作たる所以が2時間に詰まっていた。ああ良い映画みたなあ…って素直に思えて、温かい余韻でうるっとした。全編を通してコミカルとシリアスの配分も絶妙。

ポッター氏が改心してお金を届けるかなと思って
>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.0

「もし、自分以外は誰もビートルズを知らない世界になったら?」こんな思い付きからストーリーを広げたのかな。タイムトラベル物と同じで深く考えちゃダメなやつ。
各キャラが立っててテンポ良しでリリー・ジェイム
>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.0

俳優と歌手、それぞれ本職ではない部分をこなした主演二人、健闘したと思う。
「Black Eyes」を演ってるブラッドリーはちゃんとロッカーだったし、ガガもどう見てもレディー・ガガなのに、ちゃんと“アリ
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

前半のブラックコメディな展開はとても面白かった。東洋人の眼の細さって、西洋人からすると表情が読めなくて不気味なんだと思う。ジワジワと侵食する感じがおもしろ怖い。

それだけに後半から雰囲気が変わるのが
>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.5

自分までその時その場所にいたかのような不思議な感覚。クレオや子ども達を私はすぐそばで見ていたのではないだろうか?彼女達の日々を映し出すカメラの視点は、私の目線だったのでは?プライベートなフィルムを覗き>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

あまり情報を入れないようにしても「驚異のワンカット映像」という一文は目に入ってくる。ああ、こういうことか。これが鑑賞直後の感想。やっぱり『バードマン』を思い出した。

構成やカメラアングル、繋ぎは見事
>>続きを読む

ザ・プロム(2020年製作の映画)

2.5

高評価に釣られてミュージカルと知らずに観てしまった。
ミュージカル人気に驚いている。

いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

4.0

ムレーナが再登場し、前2作と繋がってきれいに伏線も回収。脚本うまーい。
ピエトロの失業もヴァルテルの研究所事故も、研究費の削減が原因で、大学の教室はコンセントがショートするほど老朽化してるし、元教授た
>>続きを読む

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

3.5

アクション要素も加わって、1作目を超える面白さ!
バルトロメオ好き。理路整然と経済語るくせに漢字の書き順がメチャメチャでギャップ萌え。しかもヒモって。

いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

3.5

才能があるのに不遇な元教授のギャング団って設定が新鮮。
『オーシャンズ』×『ハングオーバー』みたいなノリでテンポ良く、高評価も納得。
「ソウスリャナンデモ」「キープ・イット・グリージー」ってなに?笑

デッドプール(2016年製作の映画)

3.5

下ネタとジョークだらけ。日本語字幕、大変だったろうなあ。
オバカ映画っぽいのに戦闘シーンは手抜きなし。
「俺ちゃん」呼びとイラストがカワイイ。

シャザム!(2019年製作の映画)

3.5

ザッカリー・リーヴァイの素顔がフツーにイケメン。金髪だと全然イメージ違うから検索してみて(何の感想)

アクアマン(2018年製作の映画)

3.5

スターウォーズシリーズもアベンジャーズも観てないから(作品数が多過ぎて手が出せん)、久しぶりのエンタメ作品が新鮮で面白かった。
海洋生物や海底都市の映像は目を見はる。最新のCGってすっごいね。

これ
>>続きを読む

ニーチェの馬(2011年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

刻一刻と、終末に近づく物語。
終末の意味するものが死か、或いは別の絶望的な何かなのか、は観る者に委ねられる。

ジャケ写の迫力が凄まじい。よくわからないがトンデモナイ話に違いないと思わせる。ひょっとし
>>続きを読む

サタンタンゴ(1994年製作の映画)

-

学生時代に名画座でタルコフスキーの2本立てを観た。それに近い映画体験…うーんムリヤリな例えか。

途中からは意味とか考えるのをやめて、ただ画面を眺めることにした。
雨、風、泥、パーリンカ、ダンス、情事
>>続きを読む

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.5

フィルムノワールの傑作。
何度も観たので脇役まで区別がつくようになってしまった。記事のでっち上げもお手の物マガジン記者シド、バドの元相棒ステンスランド、悲運な駆け出し俳優マット・レイノルズと、脇役に至
>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

4.0

えええええ?なんだよこれただのSFホラー映画じゃないの??もっと早く軍と出合わせてやれよおぉ突然霧なくなってナパームで焼き払ったベトナムにワープしたかと思ったしエンドクレジットでヘリやトラックの音だけ>>続きを読む

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.0

過去を何かひとつ変える。ほんの些末な事のはずが、思いがけず大きな結果を招いてしまう。過去改変を諦めたエヴァンは日記を全て燃やし、現在を受け入れたけど、最悪な未来を選んだって可能性もあるしなあ。

タイ
>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.0

自己中ビビリのかまって男ビリーが、天使レイラに救われる話。ギャロの願望100%って感じ。
最高だったのはミッキー・ローク。裏社会の大物感にホレボレ。