このレビューはネタバレを含みます
アメリカ人が好む物語の要素を研究し最大限に意識して作ったようなソニーのジョーダンへのプレゼンのような作品。
観客達が役者達に求めるある程度定着した安心できるイメージを有効活用した、役者自身の魅力が引>>続きを読む
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原作は描写力が凄過ぎてもはや紙から音が出ている上に、読者各々の想像力により素晴らしい演奏が脳内で展開されているので映画化と聞いた時不安もあったが、結果的にスクリーンで観ることができて良かった。
エ>>続きを読む
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主演2人の体幹が凄過ぎる。特に踊っても止まってもリフトしても軸が全くブレないロバート・フェアチャイルドが作品のリズムを保ち続けていている。
装置や衣装などの転換もシームレスで流れを途切れさせない且つ美>>続きを読む
哲学の話。
二項対立的な無と有ではなく、ビッグバン仮説的な無と有。何ものでもないものは何ものでもある可能性を秘めているが、何ものでもないと知るまでは何ものでもない。
貪欲な人間は便利な生活の為に形>>続きを読む
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松本清張が1960年から1961年にかけて読売新聞で連載していた同名小説が原作だが、野村芳太郎と橋本忍は映画化するにあたって推理サスペンスの醍醐味を潔いまでに切り捨てている。
捜査過程で手がかりを発見>>続きを読む
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『LA LA LAND』がA面なら、『Babylon』はB面のアンサーソング。
前者は夢と希望に溢れる者達が見る鑑賞者側のハリウッドで、後者は制作側に一歩足を踏み入れた際に見る現実の泥沼。
無声映画>>続きを読む
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預言者というものは解釈者でもある。福音書や外典文書を記す者もまた解釈者と言える。
同様に映画は鏡とも言える。人々は如何様にも受け入れる事ができる。識者は自身の知識に照らし合わせ解釈を行うし、無知を知る>>続きを読む
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争いのメカニズムの話。現状に不満を抱える知者、利己的な暴力者、自分に被害が及ばなければいいという傍観者、善良な愚者、思考を停止せざるを得なかった子供、それぞれの思惑が絡み合い行動が連鎖し戦争へと繋がる>>続きを読む
スポーツライターであるアル・スタンプの著作を原作にしている。しかし、出版から50年近く(映画公開から20年近く)経った2010年代に、スポーツライターのチャールズ・リーセンがタイ・カッブの伝記を書く為>>続きを読む
長い時を経て2022年の終わりにまさかこんなに素晴らしい補完編が見られるとは思いもしなかった。
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原題の"Shelley"が『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』の著者であり、フランケンシュタインに作り出された名もなき怪物というキャラクターの生みの親であるメアリー・シェリーを示唆して>>続きを読む