映画ケーンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.7

上から手を差し伸べられる嫌な感じがする。
金持ちが喜ぶ、金持ちの為の貧乏人の映画。

よく言われる「社会性」の面白さがある一方で、物凄くよく出来ていて(映画の「よく出来てる」は両刃の剣)、感情的な爆発
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世界女族物語(1962年製作の映画)

4.2

女とは、美容の為に何でもする生き物だ!

女の不思議な面白い行動を撮った。
ポルノ映画ばっかやってた頃の日本も登場。
他にも日本での、目を大きくする整形手術、豊胸手術をまるまるしっかり撮ってる。

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この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(2018年製作の映画)

3.8

映画ならではの高級さが少なかった。
その意味では映画じゃなくてTVアニメのままって印象。

あと、結局何の話だったのか全く思い出せないw

こんなにポスターの女の子の絵が可愛くないアニメもなかなかない
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

面白い!けど、長い!

親子の話ってのは分かるんだけど、その表面しかない。内容が薄い。
ノーランって結構ベタなんだな、って気付いた。
まぁ、子持ち(マシュー・マコノヒー )vs.独り身(マット・デイモ
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

面白いけど、変なとこだらけだし長い。
何か、インテリぶってる人が好きそう。

相変わらずツッコミどころが多い。主人公がこの仕事向いてない、雪山シーンのグダグダ感とか。
ノーラン映画を完璧と崇める人結構
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

2.8

ノーラン映画全部観てないけど、恐らく一番酷い映画。ノーランの悪いとこ全部盛り。
『トランスフォーマー/ロストエイジ』並の大金かけた無駄に長い駄作。

ノーランはやりたいビジュアル優先型でそれ以外は興味
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ダークナイト(2008年製作の映画)

3.9

学校で生徒会やってる様な人が褒める映画。

ヒース・レジャーとハンス・ジマーとIMAXカメラ(だけ)がいい仕事をしてる。面白くはあるけど、論理ばかり並べて見せ場がない。
それはアクションを撮るのが下手
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.3

冗長。

ノーランは基本的に中二病で、それに開き直れば面白くなるのに、それを知識で頑張ってひた隠しにしてる感じが痛々しい。それが一番分かるのが本シリーズ。
それを「粋だね」と思えればハマるし、思えなけ
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食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

5.0

アート映画を観て語ってばかりいる愚か者よ、今作を観て言葉を捨てるがよい!


僕は何もわかってなかった。わかった気になっただけだった。
僕らはこの映画を語ることができない。それは、言葉を失うということ
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続・世界残酷物語(1963年製作の映画)

4.0

ヤコペッティ自身が「これは『世界残酷物語』で使われなかった映像を勝手に編集された映像で面白くない」って言ってる様に、面白いは面白いけど、『世界残酷物語』のあの強烈さには劣るかな、という印象の作品。

世界残酷物語(1962年製作の映画)

5.0

面白映像100連発!人の間抜けな行動からエログロまで。
ストーリー、主人公など無い。あるのは面白い映像のみ!
モンド映画の創造主。

宗教のバカバカしさ、人間の愚行の数々を荒々しい映像と嫌味なナレーシ
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.0

PTAの良いところが悪い方に傾いた印象。
彼は孤独を良く描くんだけど、今作は「ドレスの様に繊細な俺」が全面的に出過ぎてて痛い。
それにここで描かれる「歪な愛」みたいのは良く文学で見るもので面白味が無い
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

5.0

原作は探偵モノっぽく始まるんだけど、事件を調べていくうちに良く分からなくなっていく、という『ビッグ・リボウスキ』『アンダー・ザ・シルバーレイク』と同じ構造。
映画ではこういう系譜の物語は、大衆的じゃな
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

5.0

難しい様で実はそんな難しくない。
彼の作品は映像や芝居、音楽等の演出のセンスが炸裂してるから、何か難しげな話なのかと思ってしまうけど、基本的には孤独の物語。今作は2人の男のラブロマンス的物語。サイエン
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食人族(1981年製作の映画)

5.0

断言して良い、これ程までに映像に説得力がある映画は他に無い。

愛が溢れて長くなるから全然書かなかったけど、4K上映だから書いとこう。大体他でも言われてるだろうから短めにする。

公開当時は大ヒットし
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

5.0

I drink your milkshake!!!!!!!

言葉一つ無い重厚な映像の石油採掘。笑って良いのか分からないギャグで始まる。
PTAの最高傑作と言われる作品。

重厚にリアル路線でやりなが
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マグノリア(1999年製作の映画)

5.0

6個もの話が並行して全編クライマックスの様なテンポで進むあっという間の3時間。

PTAの演出が光る(いつもギラギラ光ってるけど)。彼は画作りの演出も芝居の演出も上手い。緻密で大胆。論理的でめちゃくち
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

4.8

PTAの映画は登場人物が人間臭いところが良い。切実で凄く真面目だけど、だからこそ滑稽。そして切実。
それを数々の映画のオマージュや映像美、構図美でおさめる。

PTAの映画はワクワクが止まらない。何度
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

4.2

ザ・ディストピアなビジュアルの世界。
環境汚染・人口爆発等で富裕層は良い飯を食う一方で、庶民は「ソイレント・グリーン」という緑の板状の食べ物が配給される。
実はその「ソイレント・グリーン 」は…!?と
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エイリアン4(1997年製作の映画)

4.6

『エイリアン』シリーズ(1〜4)はどれも毛色が違うんだけど、どれも面白い。

SFゴシックホラーとして格調高さと怖さが一級品な1作目。
ド級のアクション映画の2作目。
1作目のテーマに1番近い、失敗し
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エイリアン3(1992年製作の映画)

4.6

失敗作で監督も「燃やしたい」って言ってるんだけど、結構好き。

エイリアン2(1986年製作の映画)

4.6

面白いけど『エイリアン』じゃない。

女性器の様なフェイスハガー、男性器の様なゼノモーフ。男の腹を突き破ってエイリアンが産まれる。女性主人公。
1作目は、極めて性的なテーマとホラーとしての質の高さが魅
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バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

5.0

バットマンシリーズ最高傑作。

精神異常者しか出てこない上に、ティム・バートンがキャットウーマンとペンギンに感情移入するあまり、バットマンの話が無くなってしまった。

『カリガリ博士』に影響された表現
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バットマン(1989年製作の映画)

4.6

「ノーラン版と比べたらショボい」という感想を聞くけど、そもそもティム・バートンは「正義」だとかに興味は無い。

もっと個人的で歪んだ人間としてのバットマンとジョーカーとの物語を描いた。
「両親を殺した
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

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ティム・バートンの暗黒面とポップさが上手い具合に噛み合った作品。黒みが増せば『バットマン リターンズ』『スウィーニー・トッド』になる。

バートンは作中の様なカラフルなところに実際に子供の頃住んでて、
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2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

5.0

2時間半の大金掛けたやらかし映画。

元々存在した「解説パート」を全てカットするというキューブリックの奇行で、あらゆる説明が消えて状況のみが進行する、本気か冗談か定かではない奇跡の様な(難解な)映画が
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第5惑星(1985年製作の映画)

4.8

ある惑星に取り残された地球人と宇宙人。始めは敵対するが生き延びる為に協力する事に…

アイデアが凄く良い上に、それが一発勝負の作品じゃ無い所が素晴らしい。
2人は仲良くなって行くんだけど、更にその先の
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.7

2部構成で、第1部は異常な完成度。第2部も面白いんだけど、犯人を泳がすくだりがあまりハラハラしないで結構退屈な印象。まぁ、他が凄過ぎるからそこだけが気になってしまった感じ。

と言っても、全編通して黒
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