クリームさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

オペラ座 血の喝采 完全版(1988年製作の映画)

3.9

サービス精神旺盛なアルジェント監督の惨殺サスペンス。カラスで始まるのだが、とても愛らしく撮しています。カラスって結構可愛い。犯人の予想は何となく付くけど、何故?が解らず引き込まれ、思いきりの良い惨殺に>>続きを読む

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.0

どの国でも介護やそれに伴う本人と家族の苦悩は切実で、苦労する問題も良く似ている。しかし、主人公サンドラの恋愛事情がメインな感じで思ってたのと違いました。レア·セドゥは、心の機微を上手く演じていたと思い>>続きを読む

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

3.8

ぬいぐるみと話す人達が、何を思いその行動をするのか、気になって手にした作品。アロマンティックであろう主人公が苦悩し、ぬいぐるみサークルの人達との交流を通し、自分を見つめるストーリー。これは、難しい。と>>続きを読む

キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

4.1

衝撃的過ぎて言葉を失う。最近、観たどんな恐怖映画よりも恐怖でした。最も恐ろしいのは、これが実話だと言う事。事件が83分だったと言う事で、映画の時間も同じにし、体感する形になっています。臨場感なんてもん>>続きを読む

1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.7

台湾版とちょっと違うが、楽しめました。岡田将生って、イケメンなのにダサいって前から思ってたのですが、イメージ通りの役柄にずっとニヤニヤしてしまった。始終ダサッ~い。ロケーションが素敵なので京都に行きた>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.7

清水崇監督らしさが、チラリと出てて、噂通り楽しかったです。あの少女のお家は、完全に呪怨テイストでテンション上がりました。マキタスポーツさんが探偵役で、GENERATIONSに対する知識が私と同レベル。>>続きを読む

革命児サパタ(1952年製作の映画)

3.8

ゴッドファーザーのイメージが強いマーロン·ブランド、若い時(28)の顔の癖が強かった。ディアス独裁政権下のメキシコで、農民の土地や権利が侵害された為、戦ったサパタと言う革命家の実話ベースのお話。画像も>>続きを読む

ディア・グランパ 幸せを拾った日(2018年製作の映画)

3.9

ヴェラ·ファーミガの美人なのに幸薄く残念な感じが好きなんですが、クリストファー·プラマーが格好良すぎた。あんな格好良いおじいさん、ズルいわぁ。許しちゃう。内容は老人ホームを追い出された疎遠になっていた>>続きを読む

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.6

監督自身の実話を基にした半自伝的な作品だそうです。カースト制度は廃止されたのに田舎町では名残りがあって、少年の夢の足かせになっていた。そんな現状を描いているのが好みだったのですが、ラストが、雑に感じて>>続きを読む

君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

3.8

不眠症のお話だと思って借りたら、違う展開になっだけど、何か良かった。あんまり得意なジャンルじゃないけど、最後まで飽きず観れました。奥平大兼君、やっぱり良い!森七菜ちゃんも役にピッタリで、可愛かった。>>続きを読む

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.8

スパイダーマン:スパイダーバースの様な躍動感に臨場感。アメコミ·アニメは凄い事になってますね。スケボーや音楽等のストリートカルチャーの描写もカラフルで格好良く、全てがスタイリッシュでエキサイティング。>>続きを読む

卍 まんじ(1964年製作の映画)

3.9

何だコレは?岸田今日子と若尾文子の演技が、コメディでありホラーである。死にたがりな変な映画。主演2人が情緒不安定で、美しいけどヤバい。こっちの感情まで不安定になる…。でもやっぱり、面白かったです。>>続きを読む

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.8

やっぱり、菊地凛子は素晴らしい。陽子そのものだった。最初はコミュ障の陽子にイライラしたけど、コミュ障って、誰でもなりうる可能性はあるかも知れないと思えた。陽子の心が少しずつ生きる為に動き出すのが、良か>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

超能力に目覚めた子供達が巻き起こすノルウェー発のサイコキネシス系ホラー。あまり前情報を入れずに観た方が楽しめると思います。私は、面白かったです!

自閉症のアンナと妹アイダは、新しい集合住宅に引っ越し
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

ランティモス監督にしては、解りやすい内容だった。美しい映像の世界と衝撃度の強い描写の融合が絶妙でした。
発想もらしさ全開で楽しかったです。
しかし、やっぱりエマ·ストーン!
難解な役なのにパーフェクト
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.8

今更ですが、このシリーズも含め※「死霊館ユニバース」と言うのですね。知らなかった💦
これは、1より面白かった。しっかり続編です。怖さは控え目だけど、ストーリーが面白く、アイリーンの力が前作より少しパワ
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見えざる手のある風景(2023年製作の映画)

3.6

エイリアンの姿(ジャケの奴)が独自の発想で、そこそこ楽しめました。私はあの手足の内側のヒダヒダがキモくて苦手だったけど…。終わり方がこの手のSFでは、あまり無い感じだけど、環境破壊問題を皮肉った作品な>>続きを読む

ドリーム・ホーム(2010年製作の映画)

3.8

展開が読めない上に知らない女優さんだったので、顔を認識するのが少し大変だった。主人公が、至って普通のヴィジュアルなのが面白い。結構な暴れぶりだし、グロゴアも中々なので、苦手な方は注意が必要です。サスペ>>続きを読む

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.8

ジャケから、勝手にもっと軽くコメディ寄りだと思ってたら、全然違った。
これはこれで面白かったです。
主人公が出て来た時、良い人だけど流石にそのヴィジュアルは厳しいだろうと思ったのだが、案外キモくなくて
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SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)

3.9

辛口でリアルな問題提起が好きな監督だけど、これも中々キツイ。イギリスの低所得者層の生活ぶりが痛ましい。リアムは、心の優しい子。育った場所が違ったら、結末は違うだろう。危なっかしくて、ハラハラし通しで、>>続きを読む

宮松と山下(2022年製作の映画)

3.9

成る程、面白かった。これは内容も凝った作りになってて良いのだけど、香川照之の演技を堪能出来ます。やっぱり、凄い。忘れてたタバコを吸うシーンで、微妙に少しずつ肺に入れる量を調整してるのは痺れた。細部まで>>続きを読む

血と骨(2004年製作の映画)

3.9

まるでゴキブリの様に生きる力は桁違い、繁殖能力も半端ない、稀代のクズ男を北野武が怪演してます。映画として凄いとは、思いますが、やっぱり暴力で解決するジジイの話は好きではない。観ててずっと嫌悪感。色々、>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.3

序盤がダルい。多分これを格好良いと思えなかったのがそもそも合わないんだと思った。でも、その後、面白くてなって来て少しワクワク。で、ラスト…。えっ、それで終わり…。この肩透かしを笑えばいいのか?これはコ>>続きを読む

レイク・マンゴー 〜アリス・パーマーの最期の3日間〜(2008年製作の映画)

3.5

心霊や水死体の映像がリアルでクオリティが高く内容も悪くないのに何故か、面白く仕上がってない。展開も読めないので、脚本や演出が違えばもっと面白いモノになったんじゃないだろうか?勿体ない作品でした。

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鬼畜(1978年製作の映画)

4.0

倫理的にアウトなんですが、岩下志麻さんの演技が凄い。子供相手に取り乱すと言うより、冷静に冷たく、非道。やっぱり大女優様です。勿論、緒形拳や他キャストも文句なしなのですが、子役の演技力が…。昨今の子役の>>続きを読む

奇跡の海(1996年製作の映画)

4.0

エミリー·ワトソン、これがデビュー作品なんて凄い。始終、色んな事にイライラする内容だけど、見届けずにはいられない。一番腹立ったのは、村の体質とジジイ達に都合の良い宗教。そして、これは愛の物語なのか?と>>続きを読む

Gメン(2023年製作の映画)

3.6

くだらないし、ダサイし、どう見ても高校生じゃない人達ばっかりだけど、結局、面白かった。岸優太君のアクションは身軽だし、切れも良く噂通り。演技はアレだが、演技力を求める作品でも無い。で、吉岡里帆!苦手だ>>続きを読む

赤線地帯(1956年製作の映画)

3.8

売春防止法が国会で審議されている最中の吉原赤線地帯で働く女性達を描いた群像劇。中年の女性やまだ少女の様な娘までが、そこで働くしかない当時の女性の働き口の少なさが伺えます。時折流れるちょっと不気味なテル>>続きを読む

暗い日曜日(1999年製作の映画)

4.0

2回目視聴なのですが、「暗い日曜日」と言うメロディーは、1回聴けば耳に残る不思議な曲。構成が素晴らしい作品で、心が最後の最後まで、揺さぶられ続けます。第二次世界大戦目前のハンガリーと言う事だけ頭に入れ>>続きを読む

オルランド(1992年製作の映画)

3.8

歴史ファンタジー。作中で性別が変わるオルランドをティルダ·スウィントンが演じるのだが、彼女でなければ成り立たない程の仕上がり。ヴァージニア·ウルフの『オーランドー』を原作に、監督独自の解釈で映像化。4>>続きを読む

この自由な世界で(2007年製作の映画)

4.0

不法移民就労問題を扱った鋭い切れ味の社会派ドラマ。無謀な馬鹿女の主人公には共感出来ないが、ずっとハラハラさせられ、目が離せませんでした。考えが浅く、威勢の良い最低なシングルマザーが、面白い様に巻き込ま>>続きを読む

ハウスメイド 欲望のしもべ(2021年製作の映画)

2.7

一応観たので…。好みではなかったです。確かに予想のつかない展開でしたが、面白い展開には思えなかった。何か負け犬な感じで…。韓国版のリメイクのらしいけど、オリジナルの方が面白いのかも知れません。こちらは>>続きを読む

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

3.9

ジャケが素敵!古い作品だけど、コロコロ変わって行く展開が素晴らしく、面白い。これは、絶対ネタバレ無しで楽しむべき作品。

アメリカからイギリスへやって来たアンの4歳の娘バニーが保育園の初日に失踪した。
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グアンタナモ、僕達が見た真実(2006年製作の映画)

4.0

イギリス国籍のパキスタン系の若者達がテロリストに間違われ、グアンタナモ米軍基地で2年以上も収容所生活を強いられた事件の映像化。9.11以降のテロへの報復に燃える米軍による国家ぐるみの不当収容を恐怖と思>>続きを読む

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

3.2

プーとピグレットの姿が酷い。プーなんてガタイのオッサンがプーの被り物をしてるだけ(笑)。ピグレットも同じテイスト。気合が入っているのはグロ描写のみ。内容なんて王道ど真ん中。で、図々しくも続編狙いな終わ>>続きを読む

ザ・レイド(2011年製作の映画)

3.9

主演のイコ·ウワイスは、東南アジアの格闘術シラットの使い手なのだそう。かなり激しく、バキッ!グサッ!グチョッ!と流血もバッチリの本格派格闘アクション。何も考えず、格闘シーンに魅了される。内容はシンプル>>続きを読む