原ルルヮさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

原ルルヮ

原ルルヮ

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野獣死すべし(1980年製作の映画)

4.0

今まさに道を外れようとしている人の背中を押しかねない危なげな作品。
影響される、真似したくなるって最高の賛辞だと思ってます。こんなアウトローに憧れた人多いんじゃないでしょうか。
主人公の存在感だけで何
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.2

初めてみた高校生のときは馬!ヤベ〜!くらいにしか思わなかった作品。
周りが次々家庭を持つような世代になった今改めて見ると家族と子供、そして成長の物語だったんだなぁと思う。
そして記憶していたよりもずっ
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破戒(1962年製作の映画)

3.5

こういったテーマを扱う作品は広く知られる機会が少なく、今後新たに現れる可能性も低いと考えています。名作として名を残し、今でも労せず手に取る事ができるのはとてもありがたく貴重なことです。
作品を通じて受
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.2

有名作たる所以をようやく理解。
徐々に明かされる真実(カタルシス)×動的な展開×予想外の大オチ という人が面白いと感じる要素の全部詰め感がある。
非の打ち所がない、面白くないとは言わせない堅実で硬い作
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ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

3.3

この前にドラゴン危機一発を見たんですが段違いで面白い。アクションシーンも盛り沢山。
そして……ヌンチャク!
最後の表情、ラストシーン凄まじい。

あとアクションというか戦い方。意外と他で見たこと無いと
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ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

2.5

意外とシビアなお話。
事前にこの作品とブルース・リーの評価を知らなければちょっと面白いB級映画で終わらせてしまっただろうなぁ……
主人公が意外と愛嬌のあるキャラだったり、周りの皆もワイワイ慕ってる様子
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.0

ようやく鑑賞。悪魔の手毬唄でえらいこんがらがったので今回は相関図を見ながら逐一頭の中で整理しつつ見終えました。おかげで話も理解できた!
色合いやすべての風景が今は無き景色でたいへん好みです。これは憧れ
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金融腐蝕列島 〔呪縛〕(1999年製作の映画)

4.3

クライマックスが株主総会。面白いもんだ。
片山(椎名桔平)のキャラが最高の抜け感。
会社に居残ってワチャワチャやってる下りは大人の文化祭準備感ありますね。そんな楽しいもんじゃないが……。
総会の〆もそ
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金環蝕(1975年製作の映画)

4.3

いい年した男が揃いも揃って狡猾にやりあっている話が多分根本的に好きなんだ。
最後はやっぱりか〜と思うものの、理不尽さよりも納得の勝つ悲しさか……。星野よ恐ろしさというか妖しさというか、登場シーンからの
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.4

古くても時代背景に疎くても見れるもんだ。
ラストは予想外で好き!

思ってたよりもコンパクトなのも嬉しい。大きな場面展開などのない人間ドラマだからですかね。ルーレットのくだりでサクッと主人公の信念に説
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

もしかして、分からないままでも知ったふうに語れる新ジャンルなんじゃないか……?と疑う位、伴走不可能な設定と描写……すみません!

撮り方次第で相当ボケた状況になりますよ。
なのに貧相なシーンが一切ない
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皆殺しの天使(1962年製作の映画)

3.8

舞台、設定、超好み。鬱屈としてても全部美しく感じる画。
全部の「なんで?」が「なぜならば!なぜならば彼らは金持ちだからである!!」で通せるのは強い。

でもこの作品の良さを人に伝えられるほど、まだ私は
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.5

思ってた以上にセンス系。
かなり好きな部類の作品だった。
……んですが、それよりもお洒落な画面作り然りあのラスト然り、これを人におすすめすると映画知ってる風の自分感が強く出過ぎちゃうかも……などという
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

2.5

もはやパワフルって感じですが悪魔もクルックドマンもビジュ最高ですよね 大好みなのでもっと出番欲しかったくらい。
超常現象がラスボスとて原因を突き止めるまでの過程に謎解き要素があるとぐっと楽しめる!

情婦(1957年製作の映画)

5.0

好きだー!ビリー・ワイルダー!!
と過去作数本ですっかり心酔した監督ですがこれもまた最高。原作読んでまた見比べたいなぁ。
洒落た会話も惜しみなく、人物それぞれの愛嬌あり話も面白くエンタメてんこ盛り。
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ル・コルビュジエの家(2009年製作の映画)

3.5

お洒落映画のツラをしてますが中身はそういった層への皮肉も感じてとても良い。
ラストシーンはクサいな〜と思ったんですが、首無しチキンを仕込む本人の首から上が戸棚で隠れてたりだとか、突然ビニール幕から突き
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.0

アマゾンプライムかけこみ組。
こんなアート系な作品だったとは!正直大きな驚きも仕掛けもあるわけじゃないんですが、見てよかったなーとは思える新鮮さがありました。セットの色彩と照明の色使いがことごとく毒毒
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モーターサイクル・ダイアリーズ(2004年製作の映画)

2.5

予備知識ゼロにつき、これゲバラの話だったのね!からスタートしました。
決定的な大事件や運命を変えるような出来事などなく、旅の過程で目の当たりしにした様々が積み重なって人間を変えていく、というのは本当そ
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自由を我等に 4K デジタル・リマスター版(1931年製作の映画)

3.5

トゥルーエンド!?

良かったです。文字通りドタバタ。ギャングとのやりとりはお洒落すぎる。
謎の動くメモリみたいな壁然りあちこちのセットも可愛い。この監督2作立て続けに見ましたが最後の最後まで落ち着き
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悪魔の美しさ(1950年製作の映画)

4.0

流れるように話が進んでいくな……と思ってましたが終盤もあれよあれよと。
殺害を企むシーンのカメラワークが好き過ぎる。こちらも流れるような撮り方で。
かなり好きな部類でした。最後に収まるべきところへ収ま
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.0

原作はこれから読む勢ですがファンタジーの元祖だそうで。
なのであの原作とこの世界観を映像化した事自体に価値があるもんなんだろうなぁと。

主人公の種族が人間じゃないんだ!とか、指輪を探しにいくんじゃな
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帰ってきたムッソリーニ(2018年製作の映画)

1.8

ヒトラーのほうを見てないため、どれほど同じなのかはわかりませんが……。
ギャグの倫理観がわりと死んでいて、それが大オチにつながる事に釈然としない気持ちがあり。
前半ではっきりとファンタジーでお茶目な転
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地獄へつゞく部屋(1959年製作の映画)

2.8

霊障に対しどう理屈付けするかで謎解きを始めるホラーミステリは多いですが、この映画は霊障を利用する。まさかの。

他にも導入部分や武器の配布シーンなど、ゴシック洋館デスゲームじゃん!と結構ワクワクしなが
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サウンド・オブ・サイレンス(2001年製作の映画)

2.5

あらすじからはスリラー的なものを勝手に予想していましたが違いました。というより患者の娘と精神科医の対立や駆け引きがメインになるかと思いきや、精神科医の娘と強盗犯と……メインストーリーに関わる要素が盛り>>続きを読む

ゆりかごを揺らす手(1991年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

イカれヒロイン大好物なので当然好き。
やってほしいことを全部やってくれる。最後にどうなるかは見え見えでも、つかの間の復讐劇に追随できるのが嬉しい。
丁寧に「次はこちらを使用しまーす!」と提示してくれる
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シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

4.2

もう毎回、使えるもんは全部使って泣かせてくるよなぁとラストシーンを見て思いました。
あの位置から見える景色が転換となって結末になって。満足です。
壊す・治すの対比が存分に物語の重要なポイントで活躍する
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

3.0

壮大感はあるんですが、意外と起きてることはそこまでではない……というか。視覚的なインパクトは十分あるけど展開的にはカタルシス少なめでした。何事もあっさり片付いてしまうのでもっと不安にさせてくれてもいい>>続きを読む

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)

3.0

今や擦られまくってクサいと感じるようなイカす展開、セリフのファミリーパックさながらで面白かったんですが、当時はどういう受け止め方をされたのかが気になるところ。
普段音響にあまり関心を寄せないタイプなん
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.5

C-3POもR2-D2もチューバッカも可愛い。ハン・ソロってこんな色男なキャラだったのか。
各登場人物の魅力あってこそですね。姫がしたたかなのも素敵。
先延ばしにしてた必修科目にようやく手を付けた……
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.5

達成した時よりも前に進む最中で涙が出ちゃいますね。本当に感動した証だなぁと思います。
堅実な考証ありきの問題解決ターンと登場人物の人間ドラマと、どちらも抜け目なく描かれてしまえばもう傑作でしょう。ほど
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エネミー・オブ・アメリカ(1998年製作の映画)

2.5

クライマックスの画力の強さ、満足!
多少脛に傷のある主人公でも、序盤でこちらが可哀想…と思うほど散々な目にあえば結果として好感を持ってしまうということが分かった。

ロビン・フッド(1973年製作の映画)

3.1

いかにも手書きな作画がすごく好み。以降のぬるぬる作画のディズニーアニメより好きかも。
困難もさらっと解決してしまうのでハラハラ感はないですが別に不満とは思いません。
ラストシーンの弓矢の遊ばせ方、よく
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ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)

-

オープニングがいかにも持って感じで中二心をくすぐられる。以降は特に物珍しさはなく。
砂漠というロケーションにあまり馴染みがないものの、砂っぽくて風が強くて嫌〜な感じは十二分に伝わってきた。
前半の不快
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ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

1.1

主人公に訪れる苦悩や波乱が結局は痴情のもつれだったりして、舞台が離島である必要はない。
……という視点そのものがメッセージになっていると思えば、買い出しや携帯ゲームの下りはかなりの皮肉だ。

エイリアン(1979年製作の映画)

2.5

実は名前以外何にも知らなかったのですごく新鮮に楽しめました。
ただ化け物が襲ってくるだけじゃなかったのも嬉しい。絶対なんか起きるでしょ!と思うシーンでは何も起こらず貯めるだけ貯めて、その直後にやってく
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

2.0

前半の気持良いテンポの良さと、後半の苦々しいけどシュールな展開とで全く別の面白さでした。個人的には前半のワクワク感が大好物だった。