原ルルヮさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

原ルルヮ

原ルルヮ

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レンフィールド(2023年製作の映画)

3.9

小さくまとまった印象はあるものの、退治シーンは前フリ効いてるしグロシーンも適度なポップさで良かった。
全体通して画面の色彩がうるさくて余計なチープさがあるものの、作風的にはそこまでズレてないのかも。
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ヴィレッジ(2004年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

これは、これはこれは!
ホラーファンタジーかしら…と思って途中で感想漁らなくてよかった。本当に良かった。
途中で明確にジャンルの変わる物語、面白いですよね。今作みたいにうまい具合にネタバラシとして作用
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死霊のえじき(1985年製作の映画)

3.5

はじめは人間同士のいざこざシーンが長く感じて退屈かも…なんて思ってたけどラスト付近はいかにもゾンビ映画でよかった!
もっとテンポよかったら最高だったんだろうなぁ。
ゾンビというよりちょっと間抜けなモン
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ゾンビ/米国劇場公開版(1978年製作の映画)

4.6

エンドロールまでの数カットお洒落すぎないか…?
予想外のお洒落さというか抜け感というか…色んな映画の中でもトップクラスに好き。こんなポップにエンドロールにいくか!?

可愛げって大事ですよね。ショッピ
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ポルターガイスト(1982年製作の映画)

4.4

こんなエンタメ作品だったのか!とびっくり。
心霊現象はド派手だし、根性で立ち向かうし、めでたく収束。登場人物に嫌らしさや後味の悪い因果関係が一切ないのもむしろ良い!
この作品においての心霊現象は突如と
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ノスフェラトゥ(1978年製作の映画)

3.5

ビジュアル満点。パッケージもかっこいいなぁ。吸血鬼の挙動がちょっと不器用で臆病すぎて哀愁すらある。正直怖さはなく、なんだか可哀想…と思わせる。
所々インパクトのあるシーンは多いけどグロさはさほどの退廃
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.0

静か。静寂が怖い。他の宇宙モノに比べると圧倒的に静的。実際に宇宙は無音なのでこれが正しいはずなんです。
HAL9000の声が肉声に近いのもまた珍しい。まずは設計やビジュアルに圧倒されますが、そこ意外の
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怪談(1965年製作の映画)

3.6

ほとんどセット、にしても、凄い…。世界を作ってる(物理で)。実際にロケは5%程度だったとか。DVDの特典を一通り見てから映画の見る目も変わりました。
茶碗の中が一番好き。これくらい小粒でシンプルな話の
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江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969年製作の映画)

2.7

思っていたよりグロくない、怖くない!
島行ってからは見ごたえアリ。今作られたら開始20分くらいで島に向かって推理パートも始まりそう。
江戸川乱歩の詰め合わせセットみたいな部分もあり、所々であっこれ読ん
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許されざる者(1992年製作の映画)

3.1

本当に個人的な偏見なんですが、西部劇への素養もなく、男性性に魅力も感じない私にとっては決定的な断絶を感じる作品。

勧善懲悪を深堀りした先の複雑な人間性を描いたんだとしても、まだ美学が残ってる気がする
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サンゲリア(1979年製作の映画)

2.5

魅力的なシーンはあるけど作品通して一貫したテーマというか、作品の色というのは感じず、見終わった後にあのシーンとあのシーンは良かったよね、と飛び飛びで思い出す。
冒頭と終盤の都市部のゾンビはかっこいいし
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.5

SF、傑作。現実にはありえないファンタジーを描けば描くほど結果として露呈するのは非現実に翻弄される人間たちの人間たる所以、本質になるという。
振り回される記憶の中で次々場面転換し、刹那的に過去回想を見
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恋におちたシェイクスピア(1998年製作の映画)

3.5

ここまで悪役を出来るだけ排除出来るのが凄い。対立や敵対はあれど、悪のままでは終わらない、真に憎らしい相手とはならない。優しい収束の仕方だなと思った。
主人公が詩人ゆえ十分くさいため、過剰な演出はせず大
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

4.2

不思議な美意識というか、絵面やメイクの美しさを感じた作品だったのでわりとコメディとしての感想も多いみたいでビックリ。
グロ新喜劇みたいになってたシーンは確かに面白かったですが笑(前から襲われ足も掴まれ
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ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

3.5

長さも内容も相まって、かなり気力と体力をもってかれた作品。テーマと合致したアプローチではあるので、問題はないけど……疲れる、本当に。
前提知識なしで見始めたので作品の不穏さ(幼少期に写る正体不明の大人
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

5.0

お手本のようなプロットに予想外の細部の詰め方。
はじめはなんでこんな狭い行程の中でループを?と思ったものの、狭いのは私の視野でした……。
設定(同じニュースを読み上げるだけでも主人公の変化が分かりやす
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

序盤から三人とも気まずい。というか、格好良く撮る気が全く無いのだと気が付く。
最初のシーンでとことん主人公の歯切れの悪さを分らせてからの中盤。想像以上の行き当たりばったり。捜査側の視点と主人公の転落が
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バタリアン(1985年製作の映画)

4.0

サラっとバタリアンだ!タールマンが!等と冴えた名付けセンスをねじ込んでくる登場人物。笑
ゾンビが蔓延するロジックも一応用意されてるし、ゾンビが人を食う理由付けもちゃんとあったりして、結構そういうフォロ
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GONIN(1995年製作の映画)

4.5

皆んな強すぎ、皆んな好き。
ほぼ10年ぶりの見直し。好きなシーンがたくさんある。忘れられなかったシーンもありました。ちゃんと10年前にくらった衝撃が根を張ってたんだろうと思わせるような好きの連続で見直
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いつかギラギラする日(1992年製作の映画)

4.5

何度か見返すだろうなぁ。とっても良かった。コミカルですよね。で、かっこよくて。
世に出るべきタイミングドンピシャで産まれた作品なんだろうなと羨ましく思います。

荻野目慶子、キュートすぎ!現時点一番好
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

2.2

瞬間瞬間のインパクトがひたすら強いので見続けることが出来た。
でも後半でビジュアル系みたいになってからはだいぶカッコ良いし、やっぱり見た目って大事ですね……
ストーリー投げっぱの映画ってテンション右肩
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.6

もっとエンタメに振り切れるような設定と導入の気もしたけど、結構サスペンス色強めというか、余韻残しの作品でした。
そのせいか主人公のかっこいいシーンやわかりやすい見せ場というのがあんまりなく、終始奔走し
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羅生門(1950年製作の映画)

4.0

いつか見なきゃと思っていた一本、ようやく。
まずどんな話か理解してからめちゃくちゃ面白いじゃん!と驚いた。昔の作品だから感覚違うかも、と思った箇所などひとつもない。皆のもつ後ろめたさに私自身も覚えがあ
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

4.5

ワイルドでちょっと短気な男とお気楽な優男の凸凹バディ+堅物通訳。ものすごくキャッチーな掴み。思ってたよりも話はシンプルで、課題→困難→失墜→逆転→勝利までスムーズ。
何より魅力的な登場人物。凄みあり&
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.3

見るお化け屋敷。初登場時の赤い壁とキャラ造形のビジュアル満点すぎてお気に入り!もったいぶらない撮り方なのもあえての外し感があってかっこよく見える。

異常者の何をしでかすかわからない不気味さ、下品な人
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.0

コント!
1時間半で複雑な転換も時系列もないコンパクトさが丁度良く、退屈になりそうな会話劇も全く気にならない。セットや構図の画力もあると思う。
中盤で強キャラが登場しどんどん終末にかけてお笑い色が増し
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ネットワーク(1976年製作の映画)

3.9

最後の最後で鳥肌立っちゃった。こういう映画体験は最高だ!
作中常にギリギリのラインで踏みとどまってた悪趣味要素がラストで一撃効いてきた。

みんながみなエゴの塊でわかりやすい欲望に期待を裏切らない展開
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波止場(1954年製作の映画)

3.3

男のロマンものに該当すると思います。特にラストの多くは語らない辺り、美しい。
ただmvpは神父だろう!wと個人的には思います。
医者じゃなくて神父を呼べ、はいい台詞だ……。
音にかき消されてセリフが聴
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蘇える金狼(1979年製作の映画)

4.5

はー本当にこういった作品のおかげで、この時代の空気や雰囲気といったものがどんどん私の中で神格化されていく。当時を知らない故に。
ありがたいことです。

脇のおじさんたちのみっともない演技も良い。名台詞
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

3.0

主人公が合わないと終始辛いかもしれない一本。そこが最大の魅力だけども。
なぜか太宰治の読後感を思い出したんですよね。
繊細なインプットに神経質なアウトプット。自分や他人の感情の機微に聡く、幸か不幸かそ
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.5

まず要所要所で感じたのは「いかにも死にそうな人は死なない」という緊張感の巧妙さ。
途中でこら死ぬわーって覚悟してた皆が美しく回避してくれてニッコリ。
それから作品通して不格好で不器用な人間たちへ優しい
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トッツィー(1982年製作の映画)

4.4

こういうのホント好きなんだなぁ自分…
うるさすぎないスピード感で進んでいく序盤のテンポの良さ、面白さ。カウンセリングの下りは大笑い。設定を存分に生かした問題提起も説教くさくなくて、そこが一番すごいかも
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アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

4.0

後半に行くにつれ現れる作品の本性がなかなか後味悪いもの。
どうしてこんな展開に?と思っていたら実話を元にされてたんですね。
しかしそれにしてはアリのキャラが立ち過ぎなのでは……と思うほどいい相棒?役。
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明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

3.5

きっとあのラストシーンは二人の人生においても最後に切り取られる場面としてふさわしいものなんだろうな、と思わせる終盤。
刹那的で日陰者で逃避行……とあともう少し若い感性で見たかった要素てんこもり。
前の
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.5

最後の最後までサービスたっぷり。どう収集つけんのよ!って思ってたら本当に最後のワンショット、上手いわー…と幸せな気分になりました。
勝手にどんでん返し系だと思ってたんですが、どちらかというとヒキ重視。
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卒業(1967年製作の映画)

4.2

そこはかとなく隠しきれてなかったギャグセンスが終盤30分で炸裂するの面白すぎる!
終わり間際まで終始主人公にいらいらしてたんですけどこれはもうどんでん返しと言ってもいいんじゃないんですか。
今までに味
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