静止の中に動を持ち込む。
雪山の閉鎖と海の開放などのコントラスト。
久石譲のMVかというほど上げてからのラストの静寂。
田舎の湿り気と上辺のつながり。
表層的な嘘と本当。
八千草薫が台所で背中で応答するところが良かった。
多面的になれない気持ちにただ一人突っ走る。
街の荒んだ感じや工業デザイン的な洋服に欧米の良さがあった。
ロゼッタ的な顔面ドアップ追随モノ。
ラスト霊的に現れた子供に対してのみ正面アングル。
息子はサウルの創造物の様に感じた。
突き抜けた美しさや現代にも通用する水の普遍性を期待しすぎた。
当時のフィルム技術の中では突飛な表現だったのかもしれないが、現代の何でも出来てしまう表現の中では陳腐にみえた。
その中でも冒頭メガホンの>>続きを読む
映画的な隠喩が多い。
映像で語ろうする姿勢が嫌味なく入ってきた。
香川照之がよかった。
内部告発モノ。
人種やマイノリティを絡めつつ白人青年が最終的に何も掴めない様を描く。
視聴者への心理誘導が上手い映画だった。
CGが違和感なく馴染んでいて凄い。
電車バトルは良かった。
日本は記号的な使われ方でしかないのヘンテコ表現が多く笑った。
秋葉原から高田馬場にジャンプするとこなど。
冬の旭川から暖かい福岡へのバス。
時間軸を追うごとに死から生、老いから誕生までへと進んでいくように嵐の中誕生以前へと時が逆行しているように感じた。
薬が抜ける前と後での目の光の入り方、
ホアキンフェニックスの演技が最高だった。
アトラクション的な演出がもう少し欲しかった。
飛行シーンはオブリビオンぽさが強かった。
何度も出る競馬場のスピーカーの画で場面転換。
工場の出口やゾートロープのような馬。
テンポの良さに引き込まれた。
最後の演出があざといが俯瞰から反転して出て行く心の不理解を表現したカメラワークはよかった。
多重人格の心の中の一夜。
開始20分密度が濃いせいかめちゃくちゃ長く感じた。
こんな話でも映画になる事がすごい。
ダルデンヌ作品の特徴なのか主人公はだいたい赤系統の衣装が多い。
そしてそれがとても効果的。
二人を隔てる様々なライン。
このレビューはネタバレを含みます
こうして街は守られたという話。
後半の失速はあれど中盤までの緩急、引き込みは凄かった。
序盤の頭越しの横ドリー会話や馬のサイズ話や顔を洗うシーンなどが良かった。
色々なホワキンフェニックスがみれた。
映画の基本構造を溶解しながら模索しているように感じた。
このレビューはネタバレを含みます
回想シーンの川の中が美しかった。
森で見失うシーンも月明かり照明がよかった。
耳を打たれてからの音周りがあざとくなく効果的。
時間軸を追うごとに精神的に強くなっていくがNYに憧れを少し残している様>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
TVドラマやアニメ的な見やすさはあった。
しかし見終わった際に残るものはない。
観客動員を考えてなのか何故あのようなタレントを起用しているのかは謎。
演技レベルに違いがありすぎてハラハラしてしまった>>続きを読む
話としてはいいけど、スタンスが好きになれなかった。
鑑賞者無しでもっとストイックに見せる事が出来ればもっと違う感想になったかとおもう。
このレビューはネタバレを含みます
包まれた木材が息子の死体を暗示している様に見えた。
息子を縛るのか少年を縛るのか。
乾いた質感の中に少年のあどけなさと意志の強さが際立っていた。
役者の役割がコントの様な希薄さ。
キャラクターの描き方がアイコン的で自然さがなく抱えている問題も設定の一つという浮いた伝わり方に感じた。