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ゴヤの名画と優しい泥棒のsanyaaanのレビュー・感想・評価

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)
3.7
【ゴヤの名画が盗まれた。犯人は60歳のおじさん、盗んだ理由とそこに隠された秘密とは....】711

《感想》
文才のある方は、やはり言葉選びが上手。
そんな言葉遊びがオシャレで素敵。

主人公の60歳のお父さんは、タクシー運転手ではあるものの、小説なのか?文章を書く事が好きな様子。
生涯、その文学が映像化される事はなかったそう。残念。

前半戦はのんびりとした展開で少し睡魔も襲うが、後半戦の裁判からが見所で面白い。

どこまで脚色されているかは定かではありませんが、これも実話を元に描いている。
世の中には、面白くて感動的な実話が多く映画化されているのですね。

★裁判
有能な弁護士と、言葉巧みな60歳のおじさんが行った裁判の方向が良い方に向かいました。
量刑を最短にさせる方法の秘策を考えたのでしょう。きっと弁護士が有能だったと思います。

★優しいお父さん
人生は山あり谷あり。どんな時でも子供を守る姿は親の鏡です。

《物語》
1961年に実際に起こったゴヤの名画盗難事件の知られざる真相を描いたドラマ。
2021年9月に亡くなった「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッシェル監督がメガホンを取り、本作が長編劇映画の遺作となった。
1961年、世界屈指の美術館ロンドン・ナショナル・ギャラリーからゴヤの名画「ウェリントン公爵」が盗まれた。この事件の犯人はごく普通のタクシー運転手である60歳のケンプトン・バントン。長年連れ添った妻とやさしい息子と小さなアパートで年金暮らしをするケンプトンは、テレビで孤独を紛らしている高齢者たちの生活を少しでも楽にしようと、盗んだ絵画の身代金で公共放送(BBC)の受信料を肩代わりしようと企てたのだ。しかし、事件にはもうひとつのある真相が隠されていた。
主人公ケンプトン役を「アイリス」のジム・ブロードベント、妻のドロシー役を「クィーン」のヘレン・ミレンが演じるほか、フィオン・ホワイトヘッド、マシュー・グードらが脇を固める。
(以上「映画.com」より)

監督
ロジャー・ミッシェル
出演
ジム・ブロードベント(ケンプトン・バントン)
ヘレン・ミレン(ドロシー・バントン)
フィオン・ホワイトヘッド(ジャッキー・バントン)
アンナ・マックスウェル・マーティン(グロウリング夫人)
マシュー・グード(ジェレミー・ハッチンソン)

《こんな話》
・ゴヤの名画泥棒

《関連する映画》
・黄金のアデーレ/名画の帰還(名画)
・ノッティングヒル恋人(監督ロジャー・ミッシェル)
・83歳のやさしいスパイ(おじいちゃん)
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