Junko

カッコーの巣の上でのJunkoのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
3.9

刑務所での強制労働から逃れるために、精神異常を偽って、精神病院に入所したマクマーフィ。
管理体制に疑問を感じた彼は、婦長のラチェッドに反発を重ね、患者たちは活力を取り戻していきます。

婦長のラチェッドが悪女と言われることも多いようですが、彼女は組織での役割をただ果たしていただけだったのかなと…。

大学生の時に、学生寮に入っていたのですが、門限などルールが厳しくて、規則を破ったら反省文をみんなの前で読まないといけなかったり。
嫌だったのに、自分が仕切る立場になると、そのルールが当たり前となってしまう。
今となっては、そんな躍起にならんでもと思うけど、離れたからわかることで、あの組織しか知らないと、それが普通と思ってしまう怖さ。

組織がこうだからと、何も考えず、甘えていないか、時々客観的になる必要があると感じました。
誰しも、気付かぬうちに“ラチェッド”になってしまう可能性がある。

やはりグサグサくるなぁ、アメリカンニューシネマ。
Junko

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