凡庸の極みみたいな一作。10分に1回くらい迫る眠気と闘いながら観た。少なくとも観客席でそうやっている自分の方が熾烈だと感じるほど、画面の中は退屈だった。
マジで感情が乗ってこないシーンの数々、どうにかならないのか。とにかく「移動」「崇拝」「戦闘」「疑心」をストレートに象徴する場面からは戦場の匂いも興奮も感じられず、ただただ記録を見せられているような辛さがあった。それも画面からセンスオブワンダーを一個も感じないので、「どこかの」「砂漠の」「どっかの民族間の」みたいに見え、"抽象化された戦争"みたいなのをぼんやり追うだけになるのがヤバい。
最後の最後までポールと絡まない、ポールと因縁らしい因縁を結んでくれないフェイド=ラウサのくだりもねぇ。対決シーン自体が良いことが救いだったが、そこに至るまでのチンタラ具合マジでなんなんだ。せめてパート1でナンか仕込んでおいて欲しかったよ！
最後、ゼンデイヤの表情だけとても良かったです。原作の筋書きからも離脱していくような決意の表情にグッときた。ラスト20分以外の徒労が凄いっ砂はしばらく観たくないっ
