INDY82

デューン 砂の惑星PART2のINDY82のレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
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スクリーン1 ドルビーシアター
n18

宗教に限らず、慣習や社会規範、親の言うことや世間の常識、例えばいい学校に入っていい会社に入ればそれなりに幸せになれる、というようなある種盲目的に信じるものに従って生きることはラクである。

ポールはそうではなく、自分が何をしたいのか、何をするべきなのか、何を拒むのか、葛藤しながら自分の生きる道を探る。
その個人主義的な生き方にチャニは惹かれていた。

しかしそうやって見つけたポールの生きる道はやがて人々の信仰の対象となり結果、人々が望むように進むことになる。そうして縛られていく、ポールがポールでなくなる様にチャニは不安になり失望する。

現代社会においても、常識に縛られず自由に生きる人が成功するとやがて天才ともてはやされ祭り上げられ、そうあらねばと知らず知らずに自分ではなくなっていくのか。天才や英雄は孤独だ。
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