ドゥニ版2作目。
Part1の自分の感想を読み返して、いいとこもそうじゃないとこも2にあるなと。
……と途中までは思った。
原作を読んでいないのでどう進むのかは知らない。
それだけに終盤のスリリングさには前のめりに。
そして、この作品で一番好感持てて、前作との大きな違いは、ゼンデイヤ演じるチャニの存在感。
だからこそ前作で彼女をもっと出しとけばよかったのに、と思ったほど。
ポールがああなっていくのに対して、チャニはずっと「民のため」の言動を貫いている。
このバランスはすごく今っぽいと思った。
復讐心と、核という脅し。
現在の世界情勢を想起するよなあ。
そこに特別な才能(+周りの権謀も)が加わって、彼にとっても銀河にとっても決して良きこととも言い切れないようなバランスに。
この味わいはよかった。
砂漠の民とそこに介入する白人という構図だってそうだし。
ドゥニにしては割と省けるところは省いてる印象もあるのだけど、やっぱ途中の所々で「無駄ではないけど、雰囲気だけを丁寧に見せすぎ」と思える所も。
よくわからなかったのだけど、あのパートは、なんでモノクロなの?
(追記: あの惑星は黒い太陽だからってことらしい)
予告でもやってるサンドワーム乗り。
あれ、映像はすごいけど、あいつら人が乗ると地上にちょっと出る習性なの?
相変わらず「政治的なことを絡めた一対一の決闘文化ってどうよ?」ってなる。
悪役の悪役然とした描写はエグみがあってそこはうまい。
ハビエル・バルデム演じてるスティルガーが「ポールは救世主っしょ」ってのを貫いてるの、ちょっと笑える。
ポールが何か成果を上げるたびに誰よりも早く叫ぶからね。
唐突のアニャ・テイラー=ジョイには「?」と。
彼女があの子ってことかな。