ニャントラ

地球外少年少女 後編「はじまりの物語」のニャントラのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ネトフリで鑑賞したので全話の感想を。
・序盤いきなり出てくる「スマート」のデザインに電脳コイルを感じてワクワク。後々電脳メガネも旧式デバイスっぽい扱いで出てきてグッと来た。設定集を読みたくなった。
・宇宙コンビニとかAIとか発想が日本科学未来館的だなあと思ってたら実際取材行ってたみたいで、おお〜と思った。
・インプラントは、ガンダムSEEDで言うところのコーディネーター的なことなのかなと思ったけど別にそうではなかったね。
・トゥエルブが侵食されるシーンとか管制塔の感じとか、ところどころエヴァを感じた(マギシステムの使徒による侵食的な)。エウレカセブン、AKIRA、攻殻機動隊などなど、自分が通ってきたSF系の作品のスタッフがたくさん関わっていて、アニメ業界っていうのは連綿と続くDNAの元で作品ができあがってるんだなあみたいな気持ちになった。
・マスコット系キャラの絶妙なキモさが磯監督っぽい。「また霞ヶ浦が間違えてハッキングされてる!」で笑った。
・今の子どもたちに対する「綺麗なものだけ見せよう」という弾圧思想みたいなものへの批判と、「未来は自分で選び取るものだよ」というメッセージをすごく感じた。自分としては、子どもは子どもで弾圧したところでどこかから見つけて摂取するし意味がないものだとも思う一方で、うーん……と思うものもやっぱりあるし、難しい。小さい頃グロ動画ばっか見てた子どもが良い大人にならないかと言われたらそうとも限らないから、そこに因果関係はないのかもしれないけど。自分も欲しい未来があるなら自分で勝ち取りに行かなきゃなあと思った。けど、なんだろう、私の欲しい未来って。作品を作れる人は世間に大きく言いたいことがある時に作品に託す形で喧伝できて良いなあと思った。
・なんとなく宇宙系のSFってまあまあ重い空気のイメージがあって、「プラネテス」ももうちょっと暗かった印象あるし、ちょっと毛色違うけど子どもが活躍するものとして「ぼくらの」とかを想起したんだけど(あれは暗すぎるが)、「人類の1/3が死ぬかも」みたいな状況でも割と終始明るい調子で、なんかそれが新鮮だった。私が暗い話ばかり見ているのもあるのかもしれないけど、なんか努めて明るくしている感じがした。そんなに深刻さがないというか……(心葉が死にかけてるシーンは除く)
・それぞれのゆりかごを出て外に、ね。私はどこに飛び出したらいいんだろう、一体。
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