燃えあがる女性記者たちを配信している動画配信サービス

『燃えあがる女性記者たち』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

燃えあがる女性記者たち

燃えあがる女性記者たちの作品紹介

燃えあがる女性記者たちのあらすじ

インド北部のウッタル・プラデーシュ州で、カースト外の「不可触民」として差別を受けるダリト(ダリット)の女性たちが立ち上げた新聞社「カバル・ラハリヤ」(「ニュースの波」という意味)は、紙媒体から SNS や YouTube の発信を主とするデジタルメディアとして新しい挑戦を始める。 ペンをスマートフォンに持ちかえた彼女たちは、貧困と階層、そしてジェンダーという多重の差別や偏見、さらには夫や家族からの抵抗にあいながらも、粘り強く小さな声を取材していく。 やがて、彼女たちが発信するニュースの波は大きなうねりとなっていくのだった――。

燃えあがる女性記者たちの監督

原題
Writing with Fire
公式サイト
https://writingwithfire.jp/
製作年
2021年
製作国
インド
上映時間
93分
ジャンル
ドキュメンタリー

『燃えあがる女性記者たち』に投稿された感想・評価

2023年9月12日@第七藝術劇場 監督トークイベント付き上映
第94回アカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたほか、2021年サンダンス映画祭ワールドシネマドキュメンタリー部門で審査員特別賞&観客賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波部門で市民賞を受賞するなど、世界中の映画祭で、注目され、また、高く評価された作品(山形国際ドキュメンタリー映画祭上映時のタイトルは「燃え上がる記者たち」)
この作品の主人公は、カーストの枠のさらに下とされるダリト(不可触民)に属し、また、宗教的、社会的に女性差別、女性への抑圧が残るインド社会の女性記者たち。彼女たちは、独立メディアの記者として、汚職、女性への性的暴行、ダリトへの暴力などへ、カメラを、スマホを向け、地方政府、警察、政治家を批判していきます。
カースト、ジェンダー、そして、日本の現状にも繋がる「ジャーナリズム」とは何か。彼女たちの活動に、学びと希望を得る

【大阪・第七藝術劇場で開催された監督のトークイベントのレビューを含めた、NewsPicksへ寄稿したコラム】
G20開催のインドで、ダリト(不可触民)と差別される女性記者たちが社会を変える姿を描く映画『燃えあがる女性記者たち』日本のジャーナリズムの火は、まだ燃えていますか
https://www.lifewithmovies.com/2023/09/WritingwithFire.html
ペンは剣よりも強し
インドで被差別カーストの女性たちが立ちあげた新聞社「カバル・ラハリヤ」を追ったドキュメンタリー。
彼女達は貧困や階層、ジェンダーという多重の差別や偏見にさらされながらも、性暴力事件だったり自宅にトイレが無い問題等、大手メディアが決して取り上げる事のないテーマに切り込んでいく。
また、それを伝える媒体も“紙”からSNSやYouTubeといった“デジタルメディア”へと変わり、それによって桁違いのスピード、規模で彼女達の記事が拡がることとなり、そうやって彼女達の起こした小さな波が、大きなうねりとなって広がっていく様子が映し出されている。そういう意味では、昨今のデジタルメディアの隆盛というのは、人類史における大きな革命のひとつなのだと実感させられる。
彼女達の粘り強く取材する姿やペンをスマホに持ち替え悪戦苦闘する様子には、頭が下がる思いだし、襟を正して見習わなければと思ってしまう。だが、彼女達の家庭内での様子は多分に家父長的な社会の被害者であり「グレートインディアンキッチン」味を感じた。「外に出て働きになんか行って欲しくない」という旦那さん、ならば貴方は家族を養える程ちゃんとそれなりに稼いでいるのか?普段の仕事の様子が全く見えない謎の男達には辟易してしまう。そんな社会のあらゆる制度因習に雁字搦めだった彼女達が自らの生き方を切り拓くきっかけとなったものこそが“教育”なのであり、その重要性をひしひしと感じる。
また今作では、近年の政治の世俗主義の衰退や右傾化について警鐘を鳴らしているようにも観えた。コレは決してインドだけの話しではなく、日本も含めた世界的な傾向であり、今後注視していかなければならない事項なのだろう。
桃龍

桃龍の感想・評価

3.5
インドに行ったとき、貧富の差に驚いた。
首都ニューデリーの真ん中でオートリキシャ (簡易タクシー)に乗り、片側3車線の中央線寄りで信号待ちしていたら、赤ちゃんを抱いた女性が近づいて来てカラの哺乳ビンを指さし、お金をねだられた。
この作品でも、トイレのない家は田舎では珍しくないようだし、「家に電気きてないからスマホ充電できない」と言っている。
また、ないことになってる身分差別は、インド映画でよく描かれる。

しかし、世界最大の民主制国家として、進んでいる道は正しい。ちゃんと選挙やってるし、報道や女性の役割は重要。
ロシアや中国のように道を踏み外さないよう、彼女たちに期待したい。

『燃えあがる女性記者たち』に似ている作品

ピリオド -羽ばたく女性たち-

製作国:

上映時間:

26分
3.8

あらすじ

インドの田舎村に機械を導入し安価な生理用ナプキンを製造することで、生理につきまとう悪いイメージを払拭し、女性の経済的自立を促そうと女たちが立ち上がる。

ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師

上映日:

2022年03月04日

製作国:

上映時間:

75分
4.0

あらすじ

「女性にとって世界最悪の場所」と呼ばれる、コンゴ民主共和国・東部ブカブ。女性たちはこの地に埋まる鉱物資源の利権のために、武装勢力から性暴力を受け、恐怖に怯えているのだ。そんな被害女性たちを…

>>続きを読む

わたしはマララ

上映日:

2015年12月11日

製作国:

上映時間:

88分
3.7

あらすじ

アカデミー賞を受賞した『不都合な真実』のデイヴィス・グッゲンハイム監督が、世界を変えようとしている17歳の少女とその家族を追ったドキュメンタリー。 彼女の名は、マララ。ブラッド・ピットが…

>>続きを読む

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー

上映日:

2022年02月26日

製作国:

上映時間:

107分
4.0

あらすじ

ロシア支配下のチェチェン共和国で国家主導の"ゲイ狩り"が横行している。同性愛者たちは国家警察や自身の家族から拷問を受け、殺害され、社会から抹消されている。それでも決死の国外脱出を試みる彼ら…

>>続きを読む

バクシャク -犯罪の告発-

製作国:

上映時間:

134分
3.5

あらすじ

児童保護施設での女児虐待というおぞましい事件が隠蔽されていることを知った、地元の報道記者。日の目を見ず苦労していた彼女は、執ように真相を追い始める。

ソニ

製作国:

上映時間:

97分
3.2

あらすじ

大都会デリーで凶悪犯罪と戦い続ける短気な女性警官と冷静な女上司。組織内部、そして社会に根付く深い性差別にも負けず、正義を貫こうとする2人だったが...。

関連記事

【結果】第94回アカデミー賞(2022年)全部門ノミネート&受賞作品一覧!作品賞は『コーダ あいのうた』が受賞