『とんび』瀬々敬久監督作品。
第二次世界大戦後、シベリアの収容所で強制労働させられた日本兵らの物語。
本当は劇場公開当時に鑑賞しようと思ってた作品なんですよね〜。
個人的に第二次世界大戦の映画は大好きなので。
しかし私が入院しちゃって見逃してしまったんですけど、やっと初鑑賞。
終戦間近の満州で二宮和也演じる山本とその家族が空襲を受け、そこで離ればなれになるところからスタート。
山本はシベリアの強制収容所に送られ、そこで同じく収容された者達との日々を描いています。
このシベリアの収容所については本などでは読んだことありますが、第二次世界大戦の映画ではこの辺りの事はあまりクローズアップされてないんじゃないかな。
ですので収容所内の過酷さは非常に見ていてつらかった。
戦後の混乱もあったが日本とソ連に国交が無かった事がズルズルと勾留期間を延ばしまったという事なんでしょうね。
過酷な環境の中でも山本さんの人間としての振る舞いは本当に心をうたれるものです。
その結果人間関係にも変化があるわけで。
しかし…ラスト30分くらいからは涙腺ゆるみっぱなしでした。
戦争の悲惨さと人間の温かさが…ね。
しかも犬も込みで…コレは反則だわ(泣)
『硫黄島からの手紙』などでも実証済みですが二宮和也の鬼気迫る演技は今作でも見事でした。
かなり心に響いた作品でした。