ストーリー展開、状況共にとても良く、演者の感情表現も相まって心にとても訴えかけられた。いかなる状況下でも希望を忘れず、「卑怯」ではなく誠実に生きるか。家族への愛はさることながら他人への慮りがある。なかなかこのような生き方はできないのではないか。会う人々から得られた信頼はかくあるべきという結果であろう。最後のシーンに近づけば近づくほど、演者の迫力が増し、過去の場面と点と点で繋がり始め、綺麗にラストへと繋がる。
一方で、理由は定かではないが冒頭付近および途中途中のセットや設定であまりリアリティが感じられなかった。別れのシーンもどこか雑な感じであり、感情移入ができなかった。セットやCGの問題か…？割と昔の話をする場合に大切な質感みたいなものが感じられなかった分、映画というよりかは舞台という感じだった。もう少しリアリティを求めてもよかったのかも？題材が題材なだけに…
あと、泣かせようとしすぎ？ここが興醒めのポイントかも。私が捻くれているのでしょうか…？
