さくらんぼ

ラーゲリより愛を込めてのさくらんぼのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.1
第二次世界大戦終了後、60万人を超える日本人がシベリア(ラーゲリ)の強制収容所に抑留された。虐げられ続けた収容所生活の中でも、他人を思いやり生きることへの希望を捨てなかった山本幡男(二宮和也)を描いた作品。

戦争が終わってもなお拘束された11年。
栄養失調で亡くなる人もいる劣悪な環境。
極寒な上に重労働の三重苦。

戦争は終わっても、上官の命令は絶対。
ロシアも上官もこれを利用し、上官は重労働をせずに部下たちに働かせ、とぼしい食糧を取り上げ暴力も横行した。

そんな中、山本さんは捕虜たちに希望の光を灯し続ける。歌を歌い読み書きを教え、皆で俳句を読む。全員の唯一の希望である家族を思って。皆で集まること、何かを書き残すことはスパイと見なされ投獄される恐れがあったけれど、そうすることで捕虜同士の精神的なつながりが生まれた。

そんな山本さんにも悲劇が。
そこには捕虜たちの思いが。

ニノが素晴らしかった。やっぱり彼は凄い。他のキャストの方々も。
後半は泣き続けながら見た。
あんなのもう泣く。

「覚えておくんだよ。こうやって家族で居られる幸せを」

心に沁みた。

Mrs. GREEN APPLEの「Soranji」が鑑賞後は違う歌のように感じた。沁みる。
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