松坂桃李の演技が好きだ。特に、希望を失った瞬間の目と、絶望に満ち溢れた表情や歩き方が本当に好きだ。(空白、孤狼の血、新聞記者等参照)
最初の空襲のネオンライトのようなライティング、妙にずっと綺麗な労働服、出航時に再登場する犬(泳いだり走ったりのカットがコロコロ変わって不思議な映像、でも実話で本当に一緒に帰国しているらしい！！)、簡易すぎるセットの大宮のおうち、夫を亡くして絶望している奥様にあいつが嫌いだったと一言目で発する無神経さ、ひたすら手紙を読みまくる後半のくどさ、ほんで劇中あんなにいろんな歌口ずさんでたのにED曲ミセス？！？
テーマも素材も良いはずなのに、映画としては殆どのめり込めなかった。冒頭の空襲でニノがこけたところはよく分からなくて巻き戻してしまったし、巻き戻してもなんで家族が離れ離れになるのか分からなかった。捻挫？岩に挟まれた？何が起きたんや？
クオリティが高ければ世界でも評価されるだろうにもったいない！！気になるところはたくさんありましたけども、感動系映画はすぐ泣いてしまうので普通に号泣はしています(その点はチョロい)
最後、松坂桃李が泣きすぎて山本の母ちゃんの方が引いてるシーンが好き
戦争ダメ。
語り継いでいく必要がある。
これは常に説いていくべきなので、こういった映画を作り続けてくれるのは本当にありがたいこと。
今、SNSでGazaと調べると、本当にショッキングな映像や写真が溢れている。それをただぼーっと見るだけではなく、私たちも声を上げる必要があると改めて思えた。罪のない民間人を殺害することは自衛ではない。
