このレビューはネタバレを含みます
午後2時、親友のコルムと共にパブで飲むのが日課。昨日も一昨日もその前も、明日も明後日もその後も、そうなるのが当たり前だと思っていたパードリック。
しかしコルムはある日を境に無視、素っ気ない態度。
おまけに「次から俺に話しかけたら一本ずつ自分の指を切り落とす」とか言い出す。
シリアスな笑いもあれば、ほっこりする兄妹の絆もあり、態度とは裏腹なコルムの友達思いも垣間見えて、結局は修復して、より強い絆となるのかと思いきや…
『スリービルボード』もそうだったが、人間の情けなさとか、割に合わない境遇、理解出来ない他人に戸惑う人間の描き方が巧みな監督だと思う。
そして最後はやはり火事。
観る前は男前なコリンファレルが曲者のブレンダングリーソンに振り回されるのかなぁと思いきや、創作意欲と社交性があるのはコルムの方で、パードリックは暇人で少し意地悪で、情けないのび太くんだった。
マコーリックとかいう魔女とか、憎めない馬鹿なドミニク。良いキャラもいた。
影が薄いのかなと勝手に思ってた妹は気骨のある性格で好きになった。