さるやん

四畳半タイムマシンブルースのさるやんのレビュー・感想・評価

3.8
フィルマのお友達にお誘い頂きました。
その前は別にいつか機会があったら見ようかなくらい、でも!その機会がやってきたということで。
みなさん、寒暖差が激しい今日この頃お風邪をめしたりしませんでしょうか?
こんにちは。さるやんです。
今回お邪魔した劇場はアップリンク吉祥寺さんで、吉祥寺駅は本当に久しぶり。
多分生涯で3回目くらいじゃないかな。
しかも、蟻の巣のようにシアターが配置されていて、店員さんが私服でダサい服はNG的なおしゃれ映画館。
映画の発券機までが近未来のマシーンのように思えてちよっと緊張してしまいましたね。
内容のほうは、
劇団ヨーロッパ企画の代表作 『サマータイムマシーンブルース』と、森見登美彦原作のアニメ化『四畳半神話大系』
どちらも大学生を主人公とした話であり、タイムマシーンと大学生の親和性というものについて、ちよっと考えました。
本来の義務教育を終えてさらなる知識の取得に務めるのが大学生であり、あるいみ四年間の社会人になる猶予期間みたいなものでもあります。
バブル期だったさるやんの大学生時代は就活もほとんどしないで、ほぼ部活とバイトに追われる日々でした。
それゆえ、毎日通学するというメリットも、ありなんとかストレートで卒業もできたりもしました。
そう考えると不思議な四年間で、まるで時間の狭間を生きているかのような瞬間だったかのようです。
今作での主人公たちも呑気な日々を送りつつも、将来への不安や、自分たちの未来がどうなるんだろうか、といった疑問の日々に揺れている、ともいえなくはなかったですが、それでも特にこの舞台である寮から巣立つ日々が必ずくるし、タイムパラドックスによって起こる宇宙崩壊をなんとか防ごうとする努力が面白おかしく描かれていました。
ちっぽけだけど守りたい未来、連綿と今に繋がってくる過去
そういったものがちゃんと続いているんだなというのを、伏線回収としてわかりやすく描いているのは楽しめました。
また、声優陣も実力のある方を揃えているのでその会話劇のテンポだけでも面白かったです。
特にアン・ハサウェイやガル・ガドットの吹き替えでおなじみの甲斐田裕子さん。もうたまりませんね。
先日も午後ローでミーガン・フォックスの吹き替えをやってたんですが、傭兵部隊の女ボスという役で、めちゃくちゃ怒られたい!!と思ってしまいました。
あとは制作スタジオが最近だと犬王や湯浅監督作品を手掛けてるサイレンスSARUというスタジオなので、少々癖のある作画ですがよく動いているので見ごたえもありました。
ディズニー+のほうでも分割した形で配信されているので加入されてるかたは是非ご覧ください。
さるやん

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