リラリオ

アンチクレンチング・フィストのリラリオのレビュー・感想・評価

2.8
ロシア南西部の北コーカサス地域、北オセチア共和国の工業都市ミズールで暮らすアダは、過剰なまでに束縛する父や弟との生活に息苦しさを感じ、そこからどうにか抜け出したいと願っていた。
そんなある日、家を飛び出し大都市ロストフで働いている兄アキムが帰ってくる…。

アダ…依存強すぎぃな家族との自由のない生活にウンザリ。兄が自分を救い出してくれると信じ、兄の帰りを待っている。
かつて学校で起こったテロ事件によって心身共に深い傷を負い、数年前に病死した母親と同じ病を患っている(何の病かは不明)
日々半ストーカーみたいな男にウザ絡みされている。(が、まんざらでもない)

父…娘を溺愛、手離したくない。
とにかく束縛が酷い。自分好みの髪型にさせる、パスポート没収、持ち物や行動をチェック、玄関ドアに内鍵をつけ鍵を管理し、自由に外出できないようにする激ヤバ親父。
時々痙攣を起こす。

弟ダッコ…父親に負けず劣らずヤバスな男。甘ったれで常に姉にベッタリ、距離感近すぎぃで非常に気持ち悪い。

兄アキム…自由を求め、アダより先に家を脱出、大都市ロストフで暮らしている。街の病院でアダに手術を受けさせるため家に戻ってくる。

ウザ絡み男子タミック…アダを落とそうと必死で、小学生ばりのウザ絡みをする。趣味はドリフト走行。
ウザいが意外と優男。

アキムは街の病院でアダに手術を受けさせようとするが父はそれを許さず…。
そんな中、父が発作を起こし倒れる。
「チャンス到来…」
この暮らしから抜け出すためにアダは、とんでもねぇ行動に出る…。

見事な毒家族…
そしてパスポートの隠し場所…そりゃわかんねぇな 笑
カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞した作品なので期待して観たが…何だかな…って感じでした。あと家族間のスキンシップが恋人同士みたいで気持ち悪かった。
リラリオ

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