リラリオ

フロッキングのリラリオのレビュー・感想・評価

フロッキング(2015年製作の映画)
4.2
スウェーデンの片田舎。
14歳のジェニファーは同級生で恋人のアレックスにレイプされたと告発するが、誰も信じようとしない。
町はゴシップで揺れ、やがて町ぐるみでジェニファーと家族への嫌がらせが始まる…
果たして少女の狂言なのか?あるいは青年が嘘をついているのか?
実話をベースに、噂話に振り回される群集心理を描いた問題作。

スウェーデンの片田舎で、ある事件が起きる→14歳のジェニファーが恋人アレックスにレイプされたと告発する→「教室で…携帯で胸を撮らせろと言われ拒否したら…」→しかしアレックスは疑惑を否定する→事件の噂はあっという間に広がる→が、度々面倒事を起こす問題児ジェニファーの言うことなど誰も信じない→「あのアレックスがそんなことするわけない!あの女は嘘つきだ!前にも警察に行ってたし…きっと警官とヤったんだよ!ヤリマンはなんでもするからな!」→人々は人気者のアレックスに同情し、ジェニファーには虚言癖のクソビッチというレッテルが貼られる。

嫌がらせが始まる→誹謗中傷メールが送られてくる→親友にも信じてもらえず…「お前、レイプされたの嘘だろ?」→クラスでハブられる→プールの授業でペアを組んだ相手に沈められ、溺れかける→ぶちギレ、暴れる→「ヤリマン!」「サイコ女!」と罵られる→母親と校長室へ→転校の申し出をする→が、却下される→「なら、あのクズ男が転校すべき!」→校長に訴える→しかし、答えは「公立学校なので全ての生徒を受け入れます!」→家族への嫌がらせも始まる→シングルマザーのジェニファーの母も、売春婦呼ばわりされる→挨拶無視される→妹、サッカーの試合に出してもらえず→「あの子は関係ないだろ!」ぶちギレる母の恋人ダビデ。

レイプ事件は司法の場に持ち込まれ、アレックスには執行猶予と罰金の有罪判決が下される。
「マジか…」
「無実なのにどうして…」
「あのヤリマン、殺してやる!」
「レイプされて死ぬべき!」
この判決で、ジェニファーは町中の人の憎悪の対象になり、嫌がらせは加速、地獄の日々が始まる…

町中の人がアレックス一家に同情→泣き崩れるアレックス母を励ます神父→「大丈夫、誰も信じてない。レイプなんてありえないさ!」→合唱団は歌で慰める→バディッパドゥバ~ディバッパドゥバ~バディバディバディバドゥワ~♪→町中の人を味方につけたアレックス母は、ネットに匿名で誹謗中傷を書き込みまくる→そしてアレックスの支援を募るブログを開設。

ジェニファー一家への嫌がらせはエスカレート→『売春婦はレイプされろ!』と家の壁に落書きされる→お前が店にいると客減るから裏で作業しろ!とレジ係りをクビになる母→ジェニファーも教会の清掃バイトをクビになる→ダビデは、町の男たちにボコられ、愛馬を殺される→唯一の味方だったダビデ、ジェニファー一家を見捨てる→フラれたショックで酒に溺れる母→ジェニファーに罵詈雑言→「私の人生は台無しよ!わかってるこのアマ!!」

家族からも見放されてしまったジェニファーは、ダビデの家から散弾銃を持ち出し、森の中へ…
一方、アレックスは…

ずっと観たかった映画、やっと観れた。
1つの事件をきっかけに小さな町のモラルが崩壊していく…真実は二の次、無責任な善意、無自覚な悪意、暴走する群衆、追い詰められる14歳の少女…正義とはなんぞや…
マジでクソ野郎ばかりだった。
そしてラスト、もう救いようがない…
久しぶりの後味悪っ!な胸糞映画でした。
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