ごんチキン

オッペンハイマーのごんチキンのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.7
「原爆に重きを置いた映画」ではない。もっと広い視点で観るべき作品です🤔

【感想】
アカデミー賞7部門を受賞したクリストファー・ノーランの最新作✨
ミステリー、アクション、サスペンス、SF、戦争…カテゴリーにとらわれずに映画を作るのがノーランのすごいところだと思います👍

"日本=唯一の被爆国"だからこそ、原爆がテーマだと思われてしまった映画…💦
原爆よりも"資本主義vs共産主義(赤狩り)"に重きを起き、"化学競争(アメリカvsドイツ"の狂気を描いている。
日本で公開するにはたしかにセンシティブな内容だし、賛否両論あるのもわかります😔 (僕は中立的立場です!)

原爆の被害を描かないからこそ、想像で掻き立てられる"原爆・戦争の怖さ"がある。
「いまは世界中の人が原爆の恐ろしさを写真で見て知っているから惨状を思い出す」という間接的な怖さ…。

「ナチスが原爆作るとヤバいから先にアメリカが作って日本に落とすよ。君は共産主義だから弾圧するね」という意味不明な理論が"正義"として扱われた時代。
登場するキャラクターは天才ばかりなのに、言ってることはまともじゃないという矛盾。
とても知的な映画だけど「全員頭おかしいのでは?」と思いました…😂

この映画を観て多くの人が「戦争反対」「原爆こわい」「赤狩りおかしい」と思える時代になったことに安心する。
だけどいま、似たようなことがシリアやウクライナで起きてますよ?🤨
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