非常に良きでした。
ノーランらしい丁寧な絵力で登場人物の心理を描写する手法が、かなり生きていたように思う。
インターステラーもそうでしたが、この監督はこの手が本当に上手いですよね。
内心の思いを「心の声」的な台詞で代用する作品が今は多い中で、ちゃんと絵で描写して安易にセリフに頼らない。
これは観客にある程度の「理解力」を要求してしまうので、万人に好まれるワケではないかもしれませんが、だからこそ映像作品ならではの「絵の力」が生きるんですよ。
私はこの描き方が本当に好きなので、この作品もとても心に残る良い体験になりました。
まぁ、1部巷では原爆使用への反省がないとか批判されていますが、アメリカで制作された、アメリカ目線の話ですからね。
むしろ、そういう自分たちと全く違う立場の人たちの目線を追体験できるこういう作品は貴重だし、一見の価値ありではないでしょうか？(特にこういうデリケートな問題の、対立相手側の意見を深いところまで見ることができるというのは、貴重な体験でしょう。そこに対して何を感じるかはもちろんあなたの自由だと思います。)
