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オッペンハイマーのnonsmellのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.5
「アカデミー賞映画なんて退屈ものばっかりでしょ」と思い今まで殆ど見てこなかったのにここ数年割と食指が動く作品(パラサイトやエブリシングエブリウェアオールアットワンスなど)が多くなり、ラジー賞好きの私でも本家を観るようになってきました。
んで、今年は"オッペンハイマー"ですがな
クリストファー・ノーラン作品は出ると話題になって一応殆ど観てるので、今回もお付き合いとしてドルビーシネマで鑑賞してきました。

YouTubeである程度予習をしていたのでなんとか3時間乗り越えましたが、そうじゃなければ2~30分で寝ていたと思います。
とにかく登場人物多すぎるし時系列も多少バラバラ(他作品の混乱を誘う意図的な物というより回想による必然的な物)になっていてだいぶ難解。
これから観る人は以下の点に留意して観ると解り易いかも。
カラーとモノクロの年代が違う事。
カラー1:核爆弾開発の過程とその後赤狩りにあうまで
カラー2:1954年にオッペンハイマーが赤狩りによる審問会を受けている所
モノクロ:1959年のストローズの公聴会
この3つの時系列が交互に出てくるので惑わされないようにね
意図的にいつの事かをぼかした場面があるので、途中で"あっ、そこだったの"ってなるよ

ドルビーシネマだったせいかとにかくずーーっと音楽がうるさくて、そのうるささに慣れたせいで原爆爆発後の無音状態で恐ろしさが強調されたように思う。トリニティ実験の時の緊張感は凄かったね
映画に思想やテーマ性などを求めない方なので今作について思想的なものを述べる気は無いが、少なくとも日本で公開されて良かったとは思っています。
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