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オッペンハイマーのayaのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
5.0
【お詫び】
先日、鑑賞前の心構えを投稿したところ、何人かの方がお気に入りをしてくだいましたが、感想を追記しました。
かなり好き勝手な感想になっているので、もし追記に気付かれ、お気に入りを取り消したい場合は遠慮なく取り消してください。

【鑑賞前の心構え】2024.3.30UP
鑑賞前に記して、以下を肝に銘じておく。

・これはオッペンハイマーという人物について描かれた作品であり、それ以上でもそれ以下でもなく、善悪を問うものではない。
・アメリカ人による制作なので日本人の自分とは感覚が全く異なるものであることを認識しておく。
・本作はドキュメンタリーでも史実を忠実に描いたものでもない。エンターテインメント作品である。
・本作に限らないが、何かひとつのコンテンツ(映画、論文なんでも)が真実ではない。真実とは、自分が最も納得できた(もしくは都合の良い)推測に過ぎない。

 

【鑑賞後の感想】2024.4.2

観てきました。
鑑賞前に心構えをズラズラと書き殴るほどびびりまくって、最大の注意と心構えをして、映画館に向かいました。
そして全ては杞憂に終わりました。
3時間、じっくりと味わえました。観て良かった。まさに映画! 3時間スクリーンに圧倒され続けました。熱量と技術が飛び抜けていますわ。

事前知識として詳細な人物紹介をしてくださったネットの知識人様、同行してくれてIMAXを最高に堪能できる良席を準備してくれた映画マニアの友人に感謝です。(IMAXすごい!!! またあの席でアクション映画とか観たい!!!)

あと、夏の公開を見送った配給会社の判断は懸命だと感じました。オスカー受賞直後の今が、日本では最良の公開タイミング。


内容に関しては、『ランボー』と大差ないので割愛。(戦中は武力に狂喜乱舞、戦後になって賢者モードを発動するアメリカ様、、、)

人物伝としてのパワーは『ラストエンペラー』とかぶる。あれも作品としては荘厳で素晴らしく、世界中で大絶賛され、アカデミー作品賞も獲っていますが愛新覚羅溥儀という人を忠実に描いているかと言われるとそんなことはなく、そう考えると、やはり史実というよりはエンターテインメントとして仕上げているんでしょう。特にラストの台詞がウソくさくて、ああこれは大衆娯楽だった、と目が覚めました。

こうなってくると『昭和天皇』を誰か製作してほしいんだけど、無理ですよねー。

ところで、ノーラン先輩はIMAXの伝道師のような立ち位置でご活躍なんですが、IMAXの臨場感を最大限に発揮できる題材として「せや! 一番ごつい爆弾や!」って選んでいたら、怖いですね。
人造の臨場感は極めちゃったから、あとは大自然に臨場感を求めるとしたら火山大爆発みたいな災害ネタをノーラン節で仕立てちゃうかしら。
次回作が楽しみです。
(追記:次回作はSFドラマだそうです。本当にすみません。)
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