【誰かを恨んでいる気持ちに気づいた時に観たい一作】
たまたまゲストハウスで仲良くなった子が観に行くと言うので、私もくっ付いていった。オペラは難しそうなイメージで、理解が追いつかなさそうだったけど、一度は見てみたかったからだ。
この作品は、現代のストーリー+ジャズベースだったから驚くほどに聞きやすかった。やっぱり伝統芸能は時代に合わせて変化させていかないと衰退してしまうのだと感じた。
チャールズのお母さんが言っていた「時には道に置いて前に進むことも必要」という言葉は私たちに必要な言葉だ。とある国の民主化運動をしている方も、私の母も同じようなことを言っている。必要なのは復讐ではなくてそれを受け入れて前に進むこと。それが難しいのだが。
最後にチャールズとお母さんの2人の成長が見えた。お母さんは拒んでいたチャールズからの愛をやっと受け入れることができ、お互いの理解を深めていったように思う。
カーテンコールのとき、子チャールズを演じていた子役の子が泣いていてもらい泣きしてしまった。大役を背負うのはかなりの重圧だったと思う。
オペラや歌舞伎のように演者と観客の生の繋がりがあるのはとても素敵だと思った。今度は歌舞伎や舞台に行ってみよう。