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べネシアフレニアのシネマのネタバレレビュー・内容・結末

べネシアフレニア(2021年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

2021年 スペイン映画

ベネチアに観光に来た男女5人組のスペイン人たちが遭う恐怖の出来事。



☟感想☟

いやぁ…怖かった。
不思議現象だと宗教的な意味合いがあったりして「?」となるのだけれど、イカれている人間と何かしらの主義主張がある人間たちがやることだからリアルで…。ホント一番人間が怖い。

オーバーツーリズムに困る住民の気持ちも、「旅の恥はかき捨て」とばかりにハイになる観光客の気持ちも解るだけに…。

「大型クルーズ船は出てけ!」というデモや落書きから、スペインのニュースで知ったのを思い出した。
ベネチアのオーバーツーリズムがコロナ前より問題になっていたのを。入港禁止になったのも。
おまけとして、コロナの時に海もゴミが無くなって透明度が上がってキレイになったというのをやっていたのも思い出したなぁ…。
ベネチアで観光業に携わっている人ばかりじゃないから、住民が流出しているらしいよね。確かに住みにくそう。
この映画もそうだけれど、スペインのニュースでもイタリアのことをよく取り上げるのは何故なのだろう…?と今さら思った。

自分は観光地として有名なところから今のところに引っ越したのだけれど、観光地の魅力としてはトップに近い場所から最下位に近い場所に移ったようなもので、今のところで生まれ育った同僚に
「ここは観光地としては人気が無いけれど、住む場所としては住みやすいよ」と言っていたのも思い出す。
20年近く住んでいるけれど、災害にも強いし、確かにそう思う。以前のところではあらゆる災害の経験をしたな…(遠い目…)。

クルーズ船の客はパスポートをキチンとチェックしないんだね。EU市民だからって訳でも無さそうだし。
日本の豪華客船の旅も外国で降りなければ船の上は日本国内のようなものだからパスポートがいらないそうだと聞いたことはあるけれど。

テリアカは底野迦という名前で解毒薬として日本でも流通していたんだ…初耳。

スーパー8フィルムって観光客が持ち込む前浴しないと現像液が真っ黒になるという日本には一般的には流通していない(安物)フィルムのことかと思ったら、違うんだね。最初の方を見直してみて、あーそうなんだ、と。映画も何度か見直せる余裕があると良いのだけれどね。

「観光客は現代のペスト」というセリフに映画『娼婦ベロニカ』でベネチアが死の街になった時にペスト患者が出た家のドアのうえに❌をつけられたシーンとか思い出した。
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