このレビューはネタバレを含みます
2021年 チリ🇨🇱/フランス🇫🇷/ドイツ🇩🇪/アルゼンチン🇦🇷/コロンビア🇨🇴合作映画
チリのピノチェト政権下。
ナチスの残党を始めとするドイツからチリ南部に入植した人々が作った実在したカルト集団「コロニア・ディグニダ」に(それとは知らずに)入ったチリの少年を主人公の物語。
予備知識があった方が良いかもしれない。
同じ団体を扱ったエマ・ワトソン主演の『コロニア』は視聴済み(フィルマ登録前なので未レビュー)。
少年の日常をとおし奇妙で残酷なエピソードが綴られているが淡々とさらっと描かれている。こういう描き方って南米映画ならではの気がする。好み。
旧ジャーニーズの性被害とかを彷彿とさせるシーンもあり…。
演じる子供の心に最大限配慮している感じのする演出に好感。
閉鎖的な場所も怖いし、洗脳も怖いし、独裁も怖いと改めて思った。
確か固定されていない状態の洗脳を解く方法を本で読んだことがある。
目の前に指を1本(2本だったかも)立てて左右にゆっくり動かし、顔を動かさずにその指を目で追う。
そうすると、洗脳された状態から脳がリセットされるとのこと。
主人公が最後まで洗脳されなくて良かった。