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誕生日シンドロームのmichikoのレビュー・感想・評価

誕生日シンドローム(2021年製作の映画)
3.0
ピクサー養成プログラムである短編作品シリーズ「SparkShorts」の一作品。
アイデアが非常に秀逸。短編だから出来る思い切りかもしれないが長編としても観たくなるような楽しさがある。
大人の、理想の大人になれていない不安感を子供達で表現する手法はまるで、感情をキャラクター化させた『インサイド・ヘッド』と同じ様に思われる。あれもキャラクターのドタバタ劇ではあったが、まるでそれは自分でも整理できない感情の爆発の様で、キャラクター達のシーンがもし無かったとしても「こういう事あるよね」「人間らしいよね」とストーリー展開に納得出来そうな自然さがあった。今作も子供達のドタバタ劇が楽しいのだが、大人に置き換えても全然自然であり、そうそれが本作で伝えたいだろう、誰もが悩む理想と現実の違いや、自分の中の成長できない子供らしさ、そしてそれは自分らしさという大切なモノなのだろう。
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