きのはる

母の聖戦/市民のきのはるのネタバレレビュー・内容・結末

母の聖戦/市民(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

結局身代金を要求してきたチンピラは娘を誘拐していたのか?それとも「あの家の娘が誘拐されたらしい。よっしゃ誘拐犯騙って身代金で儲けたろ!」って感じのただのチンピラだったのか?結局娘はどうなったのか……。

残念ながら娘は見つからない。肋骨一本のDNAが一致したが死体は出てこず肋骨だけの葬式を行うことに。だけどラストでお母さんの微笑み。まさか娘が帰ってきた?となると誘拐は狂言でお父さんから金をふんだくるために演じていた……っていうのはあまりにも無理のある仮説であろう。狂言ならお母さんがあそこまでする筈ない。結局娘はどうなったのか……。

母親以外早い段階で諦めている様がヒシヒシと伝わってきて、見ているこっちがなんか気まずかった。あの中尉が知り合いのおじさんを撃ち殺した時「あなたのためだぞ」みたいなこと言ったの、恐らく中尉は娘は十中八九見つからないであろうからお母さんに区切りを与えてやったのだろうな。結局娘はどうなったのか……。

お父さん、ごめんね。ぜってぇお前娘売っただろとか思ってたけど、お父さんはただちょっと自分勝手で、内弁慶で、長い物に巻かれるタイプで、子供っぽくて、非情にはなりきれないただのおじさんだった……可哀想に。

画面暗くて、背景にピントが合っていないシーンが多くて、これはもしやお母さんがあまり周りが見えていないことに対する暗喩か?とか思ってみたりする。
お母さん自家用車で誘拐一味を尾行したりして、ペーパードライバーの私は「運転できてえらいな…」と思いました。
誘拐ビジネスのこととかはよく分かりませんでした。
きのはる

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