このレビューはネタバレを含みます
すごく面白かった。ミマがだんだんおかしくなっていってこちらも今の場面が夢なのか現実なのかドラマで演じていることなのか分からなくなって恐ろしかった。二重人格とか統合失調症の人目線の世界ってこんな風なのかなと思ったり。記憶の連続性がなくて飛び飛びで頭の中で起こってることと頭の外で起こってることの区別が付かないの。すごく生きづらそうだよな、幻が話しかけてくるのって。
怖いといえばルミちゃんも人怖。幻の中ではスレンダーなアイドルなのに現実は太ったおばさんで酷い顔しながら必死こいて走ってるの。本当にリアルでグロテスクで残酷。
ルミちゃんは元アイドルで生き残れなかったって情報しかないけど、ルミちゃんは子供に自分の夢を託す親のようにミマに自分を投影させていたっていうわけか。今このアニメを作ったらおそらくルミちゃん目線の語りも入れられていたかもしれないな。実写化してもルミちゃん目線の話をするか、もうちょっとルミちゃんの情報が追加されていたかもしれない。
でもルミちゃんについてはこれぐらいの情報でちょうど良かったよな。ちょうど良い按配。尺的にも。
ていうかあの社長？は売れなくなったアイドルをマネージャーとして雇ってたのか。優しいな。面倒見のいいおじさん。
あとドラマの脚本ってマジで全部完成させないうちに撮り始めるんだな。いやその辺の描写がリアルなのかどうかは知らんけど、今現在ドラマ脚本ってタイムリーな話題だから気になった。
ミステリドラマの脚本で犯人決めないうちに撮影開始するには流石にないわー
