ろく

君を愛したひとりの僕へのろくのレビュー・感想・評価

君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)
3.8
全二部作。どっちから見てもいいらしいんで僕はこっちから。「君僕」。

原作は積読中。持っているが読んでない(ドヤァ)。でも映画観て思うのはハヤカワロマンチックSFの系譜じゃんと突っ込む。

まあもともとSF(しかもハードSF)とロマンチックは親和性が高いのよ。「夏への扉」(ハインライン)や「世界の中心で愛を叫んだけもの」(H・エリスン)や「たったひとつの冴えたやりかた」(J・ディプトリー)など枚挙に暇がない。翻って日本を見ればロマンティックSFの第1人者梶尾真治を初めとしてハヤカワSFは基本「ロマンティック」だ。もうロマンティックが止まらないのよ(CCB)。

だからこれもハヤカワSFの王道だと観ていて思ってしまった。この論理武装SF用語満載でも中は「愛だろ、愛」はもはやお家芸。その点では安心して観れるんですよ。ああ、そこで「愛」が炸裂するのねってね。

と楽しんでみたけど、声優だけはもう少し凝った感じの人で良かったのではと思い不満。声優さんでも良かったのではないかと思いながら見る。

あ、そうそう、女子はロングの髪に白ワンピとこれまたハヤカワSFお家芸なんで(そこに草原があれば完璧だ)文句は言わないよーに。この現代に苦笑だろうけど、白ワンピしか勝たんですよ。

正直、ハヤカワSFが大好きなんで少し贔屓目。そもそも小説好きの中でもSFってガラパゴス的な「好き」だからねえ、文句なしなし。

さあ「僕君」はどんな展開なのか。そんなトリッキーな展開も楽しみなんでこのまま次を視聴です。
ろく

ろく