王冠と霜月いつか

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島の王冠と霜月いつかのレビュー・感想・評価

3.8
君はこの子供達のために戦えるか?

機動戦士ガンダム劇場版三部作ではばっさりカットされてしまった、第15話を安彦良和監督が翻案した作品。

THE ORIGINはあくまでも安彦ガンダム、富野ガンダムとはテイストが異なります。変な例えですが、逆シャアでいうなら、アムロ=安彦良和さん、シャア=富野由悠季さんではないかと。
THE ORIGINの24巻:アムロ0082を読んでそう思いました(笑)

声優陣も、アムロとカイを除いて一新され(オリジナルメンバーほとんどの方が鬼籍に入られている都合上)少し違和感があるかも?と不安でしたが気になりませんでした。欲を言えばやっぱりオリジナルメンバーで観たかった(禁術・口寄せ穢土転生を使ってでもw)部分とお二人が変わらないのがそもそも不思議なのだと思う部分と。

ストーリー的には、尺の関係で登場人物を増やし、エピソードも追加したりしてはありますが、基本ラインは踏襲し、結末も同様。作画崩壊と揶揄される回を補完してあまりある映像、デザインの美しさ、アムロと島の子供達との徐々に変わっていく関係性も描かれていて、とても満足度の高い作品と言えると思います。ただそれは、自分が1stの熱烈なファンだからという補正が入っているからかもしれません。

安彦良和監督、最後の映像化作品堪能致しました。お疲れ様でした。アリオンも必ず再鑑賞しますね。