おりひめ

ワース 命の値段のおりひめのネタバレレビュー・内容・結末

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

物語 5点
配役 5点
演出 5点
映像 5点
音楽 5点
---合計25点---

ルールや基準の必要性は変えられないが、そこに理解を得られるか否かは、相手の心に寄り添えるかどうかに依るのだろう。同時多発テロ事件程に大規模かつ悲劇的な事件なら尚更に。そこに気付けたケンの態度の変化が、最終的にチャールズの信頼を得るに至り、遺族達の心を動かしたのだと思った。

作品全体の構成は再現ドラマのようで、映画としての面白みにやや欠ける。予告編で感じたワクワク感が無く、些か物足りなかった。だが無駄の無いストーリーは分かり易く、犠牲者遺族のエピソードを中心に婚外子やLGBTの問題を織り込んでいたのが良いアクセントになっていた。特に同性婚について、米国では居住州によって補償の対象になる・ならないが分かれたという事実は、私自身のLGBT理解について考えさせられた。そして勿論、鑑賞後には私自身の命の値段を考えずにはいられなかった。
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